【PJCSライブ大会17位】偽装滅び寿司🍣 ~ラッシャ仁王立ちWIN~
みなさん初めまして！
社会人トレーナーのナルサスです。
PJCS2023予選、本選お疲れさまでした。
今回は私が第2.3回予選抜け、幻の本戦順位なし、
追加本戦抜け、ライブ大会17位ができた構築を紹介するのですが、
着眼点がほかの上位トレーナーさんと違う視点で
取り組めた部分がありましたので、
記事を書かせていただきました。
構築も記事の内容もかなり物珍しいものになりますので、
最後まで見ていただけると嬉しいです。
特に①～③までは読んでほしい内容です！
終盤は自分語り多いかもです🙏
まず最初に、この構築は、、、
すべての試合で4体しか選出しませんでした！
しかも選出、投げ方もすべて同じです！！
ここだけは最初に言っておきたかったです笑
それでは以下に続きます。
※スマホで読まれることを意識して、書きました。
PCで読まれる方は見づらくて申し訳ありません。
①インターネット大会(INC)という競技について
なぜそんなところから話すのか？
と思う人もいるかと思いますが、
1番大事な前提になります！！
そもそもINCは、
ランクマッチとは全く異なる競技の形だと思います。
差別化ポイントとしては、
・同じ相手とは基本的に1度しか当たらない
(ココ1番大事)
・短期間(2-3日間)で25戦以上は戦うので、
体力的・精神的ににハードである
・1つの負けでメンタルがキツイ(私だけかも)
があります。
プロ野球で例えると、
ランクマッチはレギュラーシーズンで、
インターネット大会がポストシーズン(クライマックスシリーズ)です。
試合のルールは同じですが、
最終的な勝敗を決める環境、条件が違います。
②構築経緯について
上記のINCの特長を踏まえて、構築検討していきます。
・同じ相手とは基本的に1度しか当たらない
→初見殺しが強く、相手の想定外から崩す構築
(虚を突く)
はっきり言いますが、
どれだけ相手に
「何してくるかわからない混乱状態」
を作るかだと思います！
そのため、今回はいくつかの偽装を盛り込みます
・流行りの構築ほとんどに対応できる
→ある程度の構築パワーが求められる
・選出誘導
→自分が通したい形へ誘導する
具体的には、
苦手なポケモンが出させない
得意なポケモンを出してもらう です
・試合テンポ
→テンポが良ければ、
ターン数が少ないことになるため、
プレーヤーの疲労が少なく済む
この4つを意識して検討しますが、
整理して優先順位をつけると
虚を突く = 構築パワー > 選出誘導 > 試合テンポ
になります。
この優先順位で構築検討していきます。
初めに虚を突くという点で、弱点保険に着目しました。
特に強い範囲技持ちで虚を突いて、
一掃出来たらイージーWINです。(とても安易な考え)
すぐに行き着いたのは、
タイプ一致じしん持ちのディンルーでした。
弱点保険の採用率も10%以下であったため、
警戒されにくいと考えました！
(構築パワーも高い)
次に弱保起動要員で候補に挙がったのは、
①テツノツツミ(クイックターン)🐓
②カイリュー(アクアジェット)🐤 でしたが、
やなぎさん、じーんさんのパーティーで
アタッカーテラバカイリューが流行っていたので、
すぐカイリューがいいだろうとなります。
これで1つ目の偽装の完成です。
(ディンルー/カイリュー)
つぎに選出誘導ですが、
弱保じしんが通る相手を初手に誘導したかったです。
環境で選出誘導しやすいポケモンの候補として、
①寿司(ヘイラッシャ、シャリタツ)🍣
②カミイーユイ👻🐠
③イッカコノヨ🐭😡
④ほろび+かげふみゴチルゼル が挙げられます。
その中でも④のゴチルゼルでのキャッチを嫌がり、
初手にゴーストを誘導するのがいいと思いました。
(ハバカミ+@幽テラス持ち等)
ここでゴチルゼルとサケブシッポ
(サケシポの理由は後に説明)が
決定と同時に、2つ目の偽装の完成です。
③勝利条件までのハードルについて
ここでポケモンというゲームの話になりますが、
相手の4体を倒せば勝ちのゲームです(当たり前ですね)
上位プレーヤーの人ほど、
相手の裏のポケモンまで考えて、
試合展開を考えることが多いかと思います。
ですが、私はそこまで毎試合考えて、
30-40試合戦うことが心身的に辛かったので、
別の方法を模索しました。
結論から申し上げますと、
「2体削る+ほろびのうた→2体倒す」に辿り着きます
"ほろびのうた"のメリットとしては、
・相手の動きに関係なく、詰めを強制できる
(成金野郎・防音は除く)
→2体倒して、あとは耐えるだけのシンプルなゲーム展開になり
相手のプレイングに依存しにくいため、
上級者相手でも対等に戦える
(読みや択に依存しない)
・努力値をがっつり耐久に振ることができる
(そもそも攻撃技をしないため)
よって、"ほろびのうた"使いの中で耐久力が高い
サケブシッポ(クローザー)が仮で決まります！
しかし問題点として、
サケブシッポのS種族値が高いことが挙げられます。
※ほろびのうたはSの高い順に落ちる判定
よって最後のピース(1体)の条件として、
・耐久種族値が高い
・S種族値が低い
・受けタイプが優秀
・バインド技(相手の動きを止める)を覚える
になります。
…もうみなさん頭に浮かんだのではないでしょうか
そうです。
SVが始まって、親の顔よりも見たことでしょう…
最遅ヘイラッシャ(仁王立ちver)が爆誕です！！
→彼の仕事は、ただドヤ顔して立っているだけです。
ここまでの説明で、気づいた方もいるかと思いますが、
他のプレーヤーが4体倒すことまで
考えなければならないのに対して、
"目の前の2体を倒す”までだけを考えればいいため、
勝利へのハードルがとても下がります！！
感覚では自分だけ別のゲームをしている気分でした！笑
過去の剣盾地方ダブルにて、
オプーナさん(@opoonacopoona)が雨ほろびで
結果を出していたことがとてもヒントになりました！
地方ダブル環境はほろびパが
結果を残しやすいのかもしれません！
(火力が高くない環境のため)
④最後の偽装(構築決定)
ここまで決まった時点で、
4体選出のみで戦うことを決めていたので、
最後の1体は、偽装と相手になんだこれ？要素を増やしたいと考えました。
安易な決め方でしたが、
やはり寿司へのヘイトが高いと考え、
ラストはシャリタツで決定です。
パーティーが揃ったところで、各役割をまとめると、
・ヘイラッシャ(仁王立ち枠)
・シャリタツ(選出誘導・混乱枠)
・ゴチルゼル(選出誘導・混乱枠)
・サケブシッポ(サポート、詰め枠)
・カイリュー(サポート枠)
・ディンルー(エース枠) になります。
余談ですが、選出の並べ方も大事かと思っています。
(配置学)
ここで説明すると、話が脱線するため
気になる方はDM等で質問してください！
⑤個体説明
選出する4体のみ簡単に個体説明します。
技・持ち物は上記画像を参照ください。
https://vgchelpercom より作成・引用
1)カイリュー
Sは無振りキラフロル意識
ゴツゴツメット→タスキパオ、ネズミざんイッカ意識
アンコール→積技意識(コノヨ、ミミズズ)
しんぴ→毒、コントロール、バレル意識
個人的最強技でした。
状態異常が流行った環境であったため、
しんぴ持ちは全員活躍機会ありそうでした！
追記5/30
追加本戦唯一の変更点
テラスタイプ はがね→でんき
ぼうふう→10まんボルト
この変更が当たりました。
苦手ポケモンのギャラドスとツツミを削れました
水バレルに電気テラ10まんを1度だけ使用
→その一手が勝敗に直結WINも大きかったです
2)ディンルー
Sは無振りカイナ抜き意識
環境特殊打点を受けつつ弱保起動可能な炎テラ
(90%ディンルーテラスでした)
技範囲を広く持つために、
岩雪崩、炎テラバで地震の補完
3)サケブシッポ
間違いなくMVPポケモン
耐久振りつつ、Sブースト調整
→上からアンコ、かなしばりを打つため
かなしばりとアンコールで相手からの打点を回避
→アンコ、かなしばりの順で悪あがきさせる
パターンもかなり強かったです！
4)ヘイラッシャ
耐久調整、最遅
あくびとまもるでなんとか場に残る
たまにじわれ打ちます！
以上です！！！！！！
⑥選出と立ち回り
全選出
前 カイリュー・ディンルー
後 サケブシッポ・ヘイラッシャ
すべてこの投げ方です。
理由は上記で説明しているので、割愛します。
立ち回り
1)基本
弱保ディンルーで2体倒して、
サケブシッポのほろびのうたで詰めます。
2体落とすまでは、数的有利を意識しつつ、
サケシポのかなしばり等でサポート。
ほろび後はあくび、アンコール等でラッシャを生存させます。
やることがシンプルなため、
プレイングミスが発生しにくいかつ
ほろびによる詰めで、
どんな相手でも再現性が高い立ち回りを実現できます。
(4体選出でも勝つことができた理由の一つ)
2)対イッカコノヨ
カイリューのアンコールでビルドコノヨを縛ります。
その後は基本と同じ動きでOKです。
仮にコノヨのアンコールが解けたとしても、
裏のサケブシッポでふんどをかなしばりすれば、
脅威にはなりません。
3)対毒寿司(コントロール)
カイリューのしんぴのまもりで毒とあくびを無効化します。
しんぴのまもりがある間に、
裏のサケシポ・ラッシャを着地させることがポイントです
※無理ポケモン
・イダイナキバ
・テツノツツミ(ドロポン持ち)
・イッカ耐久サーフゴー(じわれで突破することも)
⑦総括(予選結果と感想)
予選・本戦結果
第2回予選 30-9(79位)
第3回予選 26-8
本戦 順位なし 9-1(自己申告)
追加本戦 9-1(3位)
ライブ大会 18位
第2回予選~追加本戦までほとんど変えずに潜り続けた感想です。
最強の4体としかいいようがありませんでした。
4体しか選出してないのほんとか？
と思うと思いますが、まじです。
逆に大会以外で練習をしなかったため、
(型バレが怖くて、ランクマできず)
予選を勝ち進みながら4体の動きの
練度を上げていきました。
きつい構築、ポケモンはもちろんありますが、
サケブシッポが無限の勝ち筋を見出してくれました。
個人的には、上位帯に上がるに連れて、
勝率が上がっていくかんじでした。
選出誘導が活きているかと思います！
簡単ではありますが、
良かった点と悪かった点をまとめます。
良かった点
・試合テンポが良かった
→疲れない
・やれることが限られている
→頭を使わないので、疲れない
→本戦の混乱時でも普段通りできた
(勝率が良かった要因の１つ)
これは本構築に限らず、相手を想定して、
動きを決めておくことはとても大事かと思います。
・負け試合のメモを取ったこと
→同じミスで負けなかった
(キツイポケモンは除く)
悪かった点
・選出0の見せポケ2匹はやりすぎ
→対○○の役割を持たせるべき
⑧最後に
実はこの構築を思いついたのが、
第2回予選の2日前でした。
それまではイッカコノヨ軸で考察していましたが、
最上位プレーヤーのよく言う、"構築が降ってくる"が
奇跡的に自分にもやってきました(笑)
ですが練度がほぼ０(2戦)であるので、
イッカコノヨと今回の構築の
両刀仕様を考えていたところ
友人の1人から、
「自分が楽しいほうを使ったら？」と
背中を押していただきました。
迷っていた自分には本当にありがたいお言葉でした。
この場を借りて、感謝申し上げるとともに
お世話になった方を紹介したいと思います。
背中を押してくれた人
ととたけ(@123456784mh)
いつも盛り上げてくれた人
Kento(@KENTOpoke)
構築のヒントをくれた人
うぃーるぐらーげ(@wii_Ruglarge)
私は剣盾の途中からVGCを本格的に始めましたので、
まだ3年にも満たないプレーヤーですが、
世界大会出場を目標に日々向き合ってきました。
それがこのような良い結果につながって嬉しい限りです。
今回で引退するわけではありませんが、
ここまで本気でVGCに向き合うことは、
もう私の人生の中ではないかと思います。
(年齢や仕事、ほかへの興味のため)
そのため、自分の中で一区切りするために
構築記事を書かせていただきましたが、
私の記事を読んで、少しでもVGCに興味を
感じてくれればうれしい限りです。
こんなに面白く、奥が深いゲームはないと思います。
何より自分のポケモンたちが活躍する姿を
見れるのは最高ですよね！!
長文ではありましたが、
ここまで読んでいただきありがとうございました！
業界の波に乗って、投げ銭をつけておきますが、
投げ銭よりも拡散(いいね・RT)や
コメントいただけるほうが、100倍嬉しいです！！
PS.予選抜け記念イラスト(ポケカ風)を
Twitterに上げています！是非見に来てね☻
追記(5/20)
(この時点では追加本戦は眼の手術のため辞退予定)
今回の本戦は大変なことになりました。
参加された方々、本当にお疲れ様でした。
私自身も9-1の成績で初めての世界大会へ
出れると思っていたところに、
"順位なし”の結果となりました。
正直、納得できない部分も多く、
落ち込み悩むこともありましたが、
当事者ではない多くの人が、
声を上げてくれたことに本当に救われました。
公式に問い合わせを送っていただいた方、
Twitter・YouTube等で発信された方、
本当にありがとうございました。
また世界大会には出られませんでしたが、
多くの素晴らしい方々に出会えたことが、
今回の大会の成果だったのではないでしょうか。
今年でVGCは引退しますが、
この経験・出会いを大切にしていきます。
本当にありがとうございました。
追記(5/30)
みなさん、奇跡が起きました😂
手術が予定よりもかなり早く終わりましたので、
(13時すぎ予定が12時に終了)
手術の先生に大会のことを話す
(受付のお姉さんには断られてました)
↓
先生の息子がジュニア部門で出場していたとのこと
↓
病室でゲームすること許してもらう
↓
9-1で結果3位！？！？
最後まで諦めないことが大事だと
ポケモンたちが教えてくれました。
もう引退と思っていたところにチャンスをいただきました。
なあ！まだ飛んでもいいんか！！！！！
ナルサス@mel_555_dw
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