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湖底にスプーンを残さないために考えた4つのこと:中禅寺湖3・4・5

前回の釣行で、65cmのブラウントラウトを運よくキャッチしたその勢いで、6月中旬から7月上旬にかけて3週連続で、週末は中禅寺湖に浸かっていた。

その結果は:
6月中旬:2本かけて2本バラし。
6月下旬:あたりすらなし。
7月上旬:あたりすらなし。

ということで9月になったら一回くらい行くかもしれないが、私にとっての今シーズンの中禅寺湖の釣りは終了。


昔はブラウン狙いで通っていたこの湖だが、今年はレイクに的を絞った釣りをした。つまり、ブレイクの釣り(ミノーとか・トップとか)ではなく、沖のボトム狙いのスプーン・ジグの釣りを主体にしていた、ということ。
そうなると必然的に対処しなければならない問題が、根がかり。

過去、ブラウンの釣りをメインでやっていたのも、この根がかり問題によるところが多かった。当時はスライドスプーンが一躍人気となったころ、私もMT何やらやプロなんとかを買い込み、この湖に通ったのだが、メソッドの理解不足や、私の技術の問題で、納竿時には持参したスプーンがほぼ根がかりでなくなり、スプールのラインも半分くらいになってしまうこともあった。これは経済的にも、また環境配慮、という点でも精神衛生上よろしくない。

ただ、中禅寺湖マイスターな方々の動画を見ると、なくすのは1シーズンに1、2個くらい、などと仰られているので、きっとコツを掴めば根がかりはもう少し防げるはず。

改めてボトムの釣りにトライした今年、(魚も釣れないので)どうやったら根がかりをせずに済むか、ということを意識して釣りをした。結果、最後の2釣行トータルで、スプーンを1個しかなくさずに済んだ。私にしては上出来だ。

ということで、私が中禅寺湖の湖底にスプーンを残さないために考えたことを以下に記してみたい。

1:根がかりのない場所で釣りをする
全く当たり前の話でお前はアホかと呆れられそうだが、これは私の意識の中で大きな転換となった考え方。
バス釣りでルアーを覚えた私にとって、ボトムの釣りとは、障害物などの地形変化に潜む魚を狙うこと。だからルアーを引いても何の手応えのないところで釣りをする気にはならなかった。
ただ、どうもレイクトラウトはバスのようなアンブッシャーではなく、回遊している魚が多いらしい。つまり身を隠せるような障害物や地形変化を狙う必要は必ずしもない。だから、急峻な岩場周りや岬ではなく、浜やワンドと行った大場所で釣ればいいのだ。
おそらく重要なのは、レイクの回遊ルートかどうか、ということで、ボトムの凹凸はああまり関係ない・・のだと思う。水通しの良い砂礫の浜などはきっと沖から入ってきたレイクが小魚を捕食するいい餌場になるに違いない。そういう場所は着底したらルアーが根がかっていた、ということもなく、快適にルアーをトレースすることができる。そう考えることで、着底即根がかりといった無常なトラブルをかなり減らすことができた。

2:できるだけ沖までウェーディングする
根がかりの少ない場所でも岸近くのブレイクラインで根がかりすることがある。これを防ぐためにできるだけ沖に出た。
具体的には沖に出てファーストブレイクを視認し(水色の変化でわかる)、ルアーをリトリーブする際、常にラインの入水点がブレイクラインより沖にあることを確認し続ける。そして、入水点がブレイクにかかる前に余裕を持って回収をするようにした。
どうしても一投で、沖から岸近くまでトレースしたくなるものだが、その気持ちを抑え、少し早めに回収してしまうことで手前での根がかりを減らすことができた。

3:ロッドをやや縦気味に構える
エリアトラウトのボトムスプーンは、ロッドとラインを一直線にして構えることが普通だが、これを起伏や障害物もある天然のフィールドで行うと、根がかりを誘発する原因となりやすい、なぜならリールを巻いた瞬間何かに初期がかりした際にロッドや少し弛んだラインがクッションとなってくれないからだ、そう考えて、ロッドを水平よりもやや縦気味に構えるようにしている。それでもデジ巻を繰り返すうちに、少しづつロッドが水平になっていくのだが、そうなったときはロッドを揺すりながら竿先を元の位置まで戻すようにしている。これは、4で述べる謎の抵抗感を減らす効果もあるんじゃないかと思っている。

4:疑わしくはアワセない
デジ巻をしたときに、少し抵抗感を感じた。少しロッドを立ててきいてみると重い感じ。魚が居食いしているのかも、いやでも・・と半分疑いながらも巻き合わせ。結果ルアーを湖底により深く突き刺す結果となる、ことが私はよくある。
この抵抗感、おそらくはボトムの傾斜の変化によって引き抵抗が変わるからなのだと思う。
抵抗感、の段階では防げた根がかりを、自ら引き起こしてしまう愚行ではあるのだが、釣れないとき(中禅寺湖ではほぼ大体そうだ)ほど、もしかして、と思って私はついついやってしまう。ただ、今までの経験によれば、それらの抵抗感は、100%魚以外の要因。そういうものだ。だから私は疑わしくはアワせない。これを絶対しないと心に誓うことにした。
誓いはしたが、それでもあまりの釣れなさに心が弱っているとき、ついつい神に祈るように合わせてしまう自分がいることはいる。次が魚である可能性は0ではないわけだし・・・。まあ頻度は減った。


以上4点を考慮することで、今シーズンの後半、スプーンの根がかりを大幅に減少させることができた。経済的にも環境的にも非常に大きな効果。私にとっては大きな進歩だ。
ただ、残念なのは、釣果には全く繋がってはいないことだけれど。これは来シーズンの検証を待ちたいと思う。



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