本流と支流と : 狩野川ー4・5 2024年5月下旬
前回の釣行で、シーズン一本目の(とカッコつけて言っておく)本流の尺アマゴを釣ることができた。
だが、まだシーズンは残っている、狩野川が鮎の川になるまであと3週。
ということで、ラストスパートをかけてみた5月末。
一週目、本流中流域を朝から攻めるが、バイトはない。
先週よりも水位が10cmほど高く、押しも強い。と言っても、釣れない流れでは全くないのだけれど、とにかく先週とは違う状況なのだな、と自分なりに納得して、本流に流れこむ大きな支流に移動した。
橋の上から見たら、のどかな流れも、川に浸かってみると、水が高く、押しも強い。
最初はやや緩い流れを打っていったのだが、たまたまミスキャストして、瀬の一番強い流れの大岩の頭、白く泡立つ辺りを5cmのシンキングミノーが通った時に強いバイト。吃驚して合わせると、流れに乗って身をくねらせながら姿を見せた魚は尺はないけれどいいサイズ。
この魚は結局バレてしまったのだが、ならば、と夏の釣りのように、瀬の一番流れが強いところを通すようにすると、また別の大岩の上流側で手応えが。
下流に流れていく魚を岸際に寄せて、ゆっくりやり取りしながら距離をつめ、キャッチしたアマゴは25cm。
本流からほんの数百m上流で釣れたのに、先週の銀色の本流アマゴとは全く違う、パーマークを纏った渓流魚の装い。
翌週は少し遅めのスタートで、今年初めて支流の支流に入ってみた。
3時間ほどのストレッチを歩いて、バイト6。キャッチ3。サイズは7寸くらいまで。
この川は初夏以降、いい魚が釣れると自分では思っている。だからある意味予想通りの結果。また梅雨明けにでも来よう。
川を上がって車まで戻り、一休みする。遅いスタートだったので、もう夕暮れ時が近くなっていた。明日は用事があるので、夕まずめまでガッツリやるのは少し躊躇する。
帰りがけに、本流中流域をひと流しだけしてみることにする。
川を下りながら、ルアーを流下させる釣り。足元の岩をふと見ると、今年初めて見つける鮎のハミ跡。そうか、もう遡上してきているのだなあ。そう思いながら鮎カラーの6cmミノーをキャストして流し始めたときに、手にしたロッドが引き込まれた。そして同時に短いドラグ音が聞こえ、そして何もなくなってしまった。
一瞬の出来事に頭の整理がつかず、いやーニゴイのスレかな。などと口に出してみるが、しかし。
もやもやとした気持ちを抱えたまま、下りきり、また上流へ戻って、未練がましく先ほどの場所にもう一度ルアーを通してみる。
もちろん何かが起きるはずもなく、そのまま納竿。
6月7日に鮎が解禁になった狩野川だが、昔と違って、今は本流でもルアーフィッシングが可能になっている。前回の釣行時も、水温は18℃を越えているところがあった。厳しいかもしれないけれど、雨次第で何か期待しているようなことが起こってくれるかもしれない。
少なくとも支流への行きがけ、帰りがけにはトライしてみるつもりだ。