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おやすみ日記 7月後半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
7月前半の日記はこちらから。


☀️

7月20日
noteお友達の中島浮世さんと、夜ごはんを食べに行く。
ディナーと呼ぶに相応しい場!以前こちらのnoteで浮世さんが綴っていらっしゃるのを拝読し、この前お会いしたときに「今度あそこへ一緒に行きたいです」と図々しくお願いしたのだ。こんなに早く実現するなんて!歓喜!

厚切りサーモンのスモーク
一人一皿サーブしていただいたとき、思わず
これ、一人前ですか?!と思わず
確認してしまうほどの大きさ。
肉厚なサーモンに、まろやかなソースが絡み、
すっっっごく美味しかった
これが
こうなる!
浮世さんのnoteにある通り、一度焼けたものを
見せてくださり、切り分けてから
サーブしてくださる。
噛むとジュワッと沁みるお肉の美味しさに、
頭がクラクラした
一番食べたかったもの!
人生で初めてフォアグラを認識して食べた。
「まろやかな臓器って感じがします……!」と
思わず感じたままに浮世さんに話してしまったけど
冷静に考えてワードがグロテスクすぎる


コロナに罹患して、一ヶ月ほど嗅覚と味覚がぼんやりしていた頃のわたしが咽び泣いていた。またこうして、まだ知らない美味しいものに出会えて嬉しいね……ウッウッ

こういうとき、あぁこの気持ちを何度も反芻できるような語彙が欲しい、と悔しくなる。感動的な美味しさは手に取るように覚えているけれど、きっと時間が経てば薄れてしまうと分かっているだけにもどかしい。記憶が薄れるのが悔しいほど美味しかった。

そして、浮世さんとお会いするたびにいろんな話をさせていただけて楽しいな〜〜と思う。
仕事、バチェロレッテ、文フリ、note、お互いのパートナーのこと……なんでもベラベラ話してしまう。お互いまだ出会わぬイマジナリーペットに付けている( しかも、お互いの夫と共に! ) 名前の披露という奇行としかいえないイベントも楽しかった。お会いするたびに好きになる方。

そういえば、共通で知るnoterさんがチラホラいらっしゃり、「お会いしたいですよね?!?!」「お近付きになりたいんです……!( こわ )」という話もした。わたしかしら、という方、ご機会あればぜひご検討ください……!


7月23日
暑さにより、なるべく自宅に籠る。
日が高くなる前に買い物へ行き、めいっぱい涼んで落ち着いてから何かをしようとすると、いつも夕方近くなっている。7月の休日、いつもこの流れ。

高瀬隼子/ 「犬のかたちをしているもの」を読了。なんというか、すごい話だった。
主人公の薫には、長く同棲している郁也というパートナーがいる。そんな彼から呼び出されたある日、隣に座る女性から言われるのだ。「子ども、もらってくれませんか?」と。
長くセックスレスだった郁也は、かつての同級生にお金を払って行為をしていたということを知る。……というのが話のあらすじである。

愛が無いわけでは決してなく、ただその間に行為がないというだけ。子を授かるということは考えてこなかったけれど、地元の親族が喜ぶことは目に浮かぶ。そんな薫の描写がグサグサ刺さる。もちろん分からない、と思うところこそあれど、ダイレクトに「これは、わたしの物語なのかも」と思うようなところがあったり、自分のなかで燻っていた気持ちが美しく鮮やかに言語化されるところがあったり。

どうしたら、愛していることが
証明できるんだろう。ロクジロウを愛していると確信する気持ちと同じ強さで、きちんと、郁也を愛しているということを、セックスを手放した後でも、それ以前と同じだけ優しいままの彼に。
郁也に対しても、自分に対しても。

高瀬隼子/ 「犬のかたちをしているもの」

雨の日よりも晴れの日が多くありますように。
こわい夢を見ませんように。
おいしいものが食べられますように。
時々わたしのことを考えてくれますように。
でも、考えなくてもいいよ。そんな気持ち。

高瀬隼子/「犬のかたちをしているもの」

読んでから、夫と色々な話をした。
ここに書き綴るのは割愛するけれど、大事な時間だった。


話は変わるけれど、この日の晩、山本ゆりさんのレシピでハンバーグを作ったら一口食べてすぐに「これ、いつも以上に美味しい。何か作り方を変えたの?」と気付いてくれた。


愛の感じ方なんてそれぞれなのだ。
多少とはいえ手間が増えても、美味しいものを食べてほしいと思う気持ち。一口食べるごとに「おいしい」とニコニコして、食べ終えてからも「大変だったろうに、ありがとうね」と何度も話してくれること。そんなふうに、自分たちなりに互いのことを見つめていたい。


7月26日
急に出来た2連休。直前まで「何しようかな」「名古屋とか行っちゃおうかな」「都内で積読読みまくるホテルステイもアリだな」と企んでいたのだが、あまりにも個人比として仕事が忙しく&暑さと屋内外の寒暖差で自律神経がダメダメになっていたので、おとなしく過ごすことにした。

午前中に所用を済ませ、買い物に行き、作り置きを作りながらひさびさに実家の母と電話する。
話さないでいよう、要らぬ心配はかけたくないし、と思っていたこともポロリと話してしまうあたり、やはり母の包容力というのはすごいなあと思ってしまう。中には、「やっぱり話さなきゃよかった」と思うことだってあるのだけれど。

父と3人で話すとどうしても仕事の話ばかりになってしまうので、二人で話せたのも良かった。最近の推し活やマイブームの話を聞くと、元気そうで安心する。いつまでも健康でいてほしい。

夜は夫と二人で鳥貴族へ。来月の結婚記念日に、ちょっといい焼き鳥を食べに行くのはどうか?という話をしているのだけれど、「いったい我々は何本食べると満足なのか」という疑問が出てきたので、一旦トリキで焼き鳥のリハーサルをすることに。自分たちで言っといてなんだけど、焼き鳥のリハーサルって何?

夫は会社の飲み会を基本的に苦手としていて、必要最低限しか出席しない。お酒はほとんど飲まない人だし、ご友人と会うときもお子様連れが増えたことで居酒屋に行く機会はめっきり減ったという。
それもあってか「金曜夜のトリキ、いい〜」「大学生みたいでワクワクする」とはしゃいでいた。大人になって行くトリキは楽しい。


「周りがどんどん子持ちになって行く肩身の狭さ」「今後のキャリア、どうするか?」「別に高みを目指したいわけじゃない/でもまだちょっと何者かにはなりたい」「目指す先が、リーダー/サブリーダー/エースだったらどれか」みたいな話をダラダラしていた。その横で「お姉ちゃんが27で結婚したんだけど、大人って感じするよね」「結婚はしたくないけどウェディングドレスは着たいかも〜!」みたいな話を大学生カップルがしており、ほ、微笑ましい……となるなどした。時が流れている。

結局各自10本ほど食べると、わりと胃が限界であることが判明。果たして来月、我々は焼き鳥を食べに行くのかしら?


7月27日
謎2連休後半。1日しっかり休んだのでだいぶ元気になり、夫に誘われるがまま自転車で遠出する。
体力がない自覚があり、暑さを恐れた結果、昨日のトリキ以外3日間外に出ていなかった夫。帰り道の終盤で「ちょっと本当に具合悪くなりそうだから、ショートカットして先に帰っていい……?ごめん……」と途中でわたしのことを置き去りにして激坂を登って先に帰ったので笑った。
電動チャリは強い。夫は暑さに弱い。とはいえ、わたしも帰宅した途端汗びっしょりだった。
夏、人を確実に仕留めに来ている。

午後は各自好き好き過ごす。夏が苦手すぎるあまり、7月はほとんど予定を入れていなかったことに気づき、慌てて友人たちに連絡を取る。ちょうど「お盆、暇すぎるんだけど、蕎麦打ち体験行かない?」と友人から連絡が来たので、二つ返事で乗って計画を立てた。おもしれー女……今年のお盆は蕎麦を打ちます。


7月30日
いつも通り起床。午前中のうちに図書館へ予約していた本を借りに行き、GUへ足を伸ばす。

次の日曜日に勉強会へ行くのだが、「そこそこしっかりした母体の研修」かつ「バスタオルかヨガマット持参で、体を動かしたり横になったりする研修」の洋服の正解って何?!?!となったのだ。しかもその後に友人と会う予定があるだけに悩ましい。普段こういう研修は迷わずスーツで行くのだが、「研修に適した格好で来てください」とのみ書いてあって更に悩む。もう少し!細かく!指定して?!?!

結局「そこそこきちんと見える」「でも私服で来たと分かる」「必要に応じて脱ぎ着しやすい」トップスを購入した。

以前同様の研修の顔面編を受けたとき、水性ペンで顔に直接筋肉の走行を描いて触り方の勉強をする活動があった。今回は全身編なのだけれど、持ち物に水性ペンがあったので同じ匂いがする。脱ぎ着しやすさ、大事。ありがとうGU。


その後はnoteを書いたり家事をしたりして過ごす。たいへん今更ながらここ数日聴き始めたPodcast、「ゆる言語学ラジオ」がとても良くて作業が捗る。


もちろん存在はかなり前から知っていたし、絶対好きなタイプの番組〜とは思っていた。ただなんとなく聴かず嫌いというか、機会を失っていた。

これまたなんとなく1つ目から遡って聴き始めたら、面白すぎて終始ワクワク、ニヤニヤしてしまう。通勤中や買い物中、隙あらば聴いている。
大学で言語学も音声学も必修だった身としては、なんとなく修得し、なんとなく仕事で使っている内容がこれほど分かりやすく、楽しく話されていることの感動といったら!なんならあの頃は表面的にというか、テストのために「ソシュール、言語の恣意性、シニフィエとシニフィアン、ハイハイ」となぞっていたものが、こうも豊かなのか!と気付かされる。単語はすごい、文字はすごい、と仰っているの、とてもわかる〜〜!!!日本語は、楽しい!

あとなにより、「自分が好きで仕方がないものを語っている人」と、「それを楽しそうに聴き、話を引き出してくれる人」の良さよ……お互いにリスペクトし合っているのがヒシヒシと伝わるこの関係、とても良い。いつまでも聴いていたい。
聴いても聴いてもまだこんなにある!と喜びに浸りながら過ごした。


気付いたらほとんど予定を入れずに終わってしまった7月。8月はギアチェンジして動くぞ。





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