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おやすみ日記 1月前半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
12月後半の日記はこちらから。


🏃‍♂️

1月3日
仕事と同じ時間に起床し、箱根駅伝を観る。予選会を観に行ったり、当日変更のオーダーを当てたりしていたガチ勢の頃と違い、心穏やかに観られるようになってきた。これはこれで良いかもしれない。順位がどうこうはあるだろうし、各大学思うところはあるのだろうが、大きく体調を崩す選手や、あと数秒のところでタスキが繋がらない選手がいないことが良かった……

駅伝を観ながら同時進行で、退職と入職の書類を書き、手分けして調べた物件情報を夫が作成してくれたスプレッドシートにポチポチ入力する。箱根が終わるとそれを基に情報を再度整理し、希望順を話し合った。
( 結局この労力も虚しく、ほぼすべて「いいかも」と思ったところはこのあと内見前に申し込みが埋まってしまうのだが…… )

夫と家を探すのは2回目。生活するなかで価値観が似通ってきているのを感じる。10箇所ほどリストアップしたが、せーので見比べると多少の前後こそあれど大まかにA〜Cでランク分けした分布は完全に一致していた。なにより。


1月6日
一人で過ごす休日。リビング兼自室のエアコンが壊れてしまったので、夫が出社したのをいいことに夫の部屋で過ごす。ZOZOTOWNで購入したオーバーオールが昨日届いたのだが、丈が長かったので裾上げをした。丈が長いのは買う前から分かっており、自分で裾上げして履くかと思えたのは生活にゆとりが生まれたからこそだろうな。まつり縫いの方法を忘れてしまったので動画を調べ、確認してから縫う。ほんと、なんでも教えてくれる良い時代になったものだ……ありがたい……!

裾上げをして、こたけ正義感の「弁論」を観る。周囲でさんざん話題になっていた動画で、1時間くらいあるのだが、あっという間だった。軽快なエピソードトークから始まり、中盤からは袴田事件の話へ。概要は知っていたが、細かく知ることができた上、それを通して何をこたけ正義感が伝えたかったのか?というところまでヒシヒシ繋がっていて、気付いたら目を見開いてスマホにかじりつくようにして観ていた。すごいなこの人……

1月7日
エアコンの修理業者の方が来てくださった。やっと暖かい部屋が帰ってくる〜!と思っていたのに、なにやら部品の交換が必要ということが発覚し、今日は修理が完了しないとのこと。そうなの……?

向こうしばらくエアコンが使えないことが確定したので、慌てて家電量販店へ。電気ヒーターを購入する。期待はしていなかったが、リビングくらいなら暖かくなって安心。バッテリィズのオールナイトニッポンを聴きながら家事をする。
この人たち、ほんとうに面白いな。各所でエースさんの話が出るけど、やっぱりこの人は「バカ」「アホ」なんじゃなくて、「ピュア」なのだと思う。いい意味で、という枕詞をつけても、バカやアホではない。世の中の物差しに振り回されず、自分の目と感性で日々を捉えているだけ。
「ツチノコの話みんな言うけど、みんな見たことないですよね?!」「福沢諭吉は大学行ってないですよね?高卒やん!俺と一緒やん!🥳」は世の真理をついており笑った。


家事が済んでからは、「PERFECT DAYS」を観た。
わたしより少し先に観た夫が「今年始まりたてにして最高の映画に出会った」と絶賛していたのも頷ける。華やかな展開や鮮やかな伏線回収がある訳ではない。けれど主人公と同じペースで日々が、時間が流れていく不思議な映画だった。日常の中で多くは語らない。でも朝は缶コーヒーを買うし、夜は行きつけの飲み屋に行く。社会と距離をとっているわけではなくて、自分が心地良い場所にいるだけ。いいなあ、と思う。


1月11日
気合を入れて物件選びをする日。前々から夫と作戦会議をし、諸々のスケジュールを各自動かして不動産屋さん2箇所と内見の予定を立てた。仕事以上に早起きし、春から住む予定の街へ。就活でそちらの方面に出向いたときも思ったけど……同じ都内と思えないくらい遠いな……?

朝早くに約束をさせていただき、物件の内見をする。正直2軒ともしっくり来ず、一度見送って、解散後、ファミレスで作戦会議をする。その後2件目の不動産屋さんへ行くが、「まあそうですよね」という物件情報しか得られず、早々と退散。
SUUMOをはじめ、複数の不動産情報を毎日のように巡回してきる身としては、「ご紹介できる物件はなさそうで……」と言われても、そうでしょうねという気持ち。

さてどうしようかと思ったが、夫が「ダメ元で一件電話していい?」と言ってくれた先が悩んでいた物件を唯一取り扱っているところだった。今から来られるなら、とのことだったので、そそくさ電車に乗って向かう。結局そのままあれよあれよと申し込みを済ませた。
まだ完成していない物件ゆえ、内見ができないのでどうしたもんかと思っていたのだが、知れば知るほど「ここだー!」と思う物件だった。おそらくここから残念な大逆転( ってなんだ ) が起きないかぎりはここへ住むことになりそう。ファインプレー夫に大感謝。不動産選び、マジで下調べとフットワークの軽さが大事。

意外と早く予定が済んだので解散し、浅草へ。
noteお友達のよさくさんが出展するZINEフェスへお邪魔した。

間に合ったー!!

2冊目となる、「喫茶店常連日記」をありがたくお迎えする。

詳細はこちら☕️

朝早くから行動していたことや気を張っていたこと、あまりの盛況具合が重なり、文字通りクラクラしてしまったので泣く泣く早めに退散。前回文フリにお邪魔したときもそうなのだが、基本的にどこのブースにいらっしゃるか確認せずあちこちを見て回ることにしている。買い出しになってしまうと、他の出会いを取りこぼしてしまうような気がして。
ただそれゆえに結構後半でよさくさんのブースに辿り着き、た、助かった……という感じだった。オアシスかと思った。最近謎のめまいがしていたので、一通り見てお暇した。

体調が本調子じゃない中でもZINEフェスの雰囲気がほんとうに楽しくて!皆さんのレポを読むに、規模が拡大したことで雰囲気が変わった文フリよりも、こっちのほうが理想には近そうな印象。自分が愛を詰め込んで作ったものを、直接誰かに対話しながら届けるということにはすっっっごく憧れがある。来年度以降の勤務形態がほんとうに読めないので( 転職活動のときに聞きなさいよ ) それ次第にはなるが、ZINEを作る、できればどこかで販売する、は今年やってみたいなあ。


人混みを出て少し休憩したら落ち着いたので、これまた移動する。あとで数えたらこの日、6路線乗り継いでいた。よく動きましたわ……

電車を乗り継ぎ、shinさんの家でハタラクボクラの収録にお邪魔する。まだ試運転みたく走り出しているだけなのでなんともだが、今年からゲストとしてではなく、お手伝い側としてチョロっとご一緒させていただくことになったのだ。これについてはまたいつか。

ゲストとしてお邪魔して、言語聴覚士というお仕事についてお話ししたり、そのほかの話をしたりさせていただいているPodcastです🛋️

もともと友人であるshinさんがお友達と始めたということをきっかけに聴き始めたPodcastだが、純粋に誰かの話を聴くのは楽しい。
収録以外でお話ししていても、shinさんもmogさんも、ほんとうに良い人なのだ。年上のおにーさんがたに遊んでもらっているような気持ち。知的好奇心に溢れていて、豊かに暮らしているお二人。考えたことがなかったようなことを考えるキッカケを得たり、でもくだらない話で盛り上がったり。収録以外の時間も楽しかった。


1月12日
夫とゆっくり過ごす日。
もともとこの日に不動産巡りをする予定だったので取っていた休みなのだが、1日でも、1時間でも早いほうがいいだろうという判断で前日にずらしたので、急にポッカリと空いてしまった。ありがたくダラダラする。

お昼に回転寿司へ。くら寿司やスシローも好きだが、ちょっといい回転寿司が別ベクトルの食べ物としてとっても好き。年々食べる枚数が減ってきているのでちょうど良いというのもある。
あまりにも寒いので最初にあら汁を頼んだら、身体に沁みて思わず手を合わせた。生きてる……と思う。両手で抱えるようなうつわで出てきたのもあって二人してそこそこ満足してしまうも、気を取り直して好き勝手お寿司を食べた。どこへ行ってもネギトロがいちばん好き。

帰宅してからは、夫から借りた「ある行旅死亡人の物語」武田惇志・伊藤亜衣著 を読む。普段あまり淡々と本を読む夫が珍しくリアクションを取りながら本を読んでおり、気になったので読み終えた後に借りることにした。
行旅死亡人とは、身元が判別できず、遺体の引き取り手がない死者を指す法律上の言葉らしい。ある行旅死亡人の身元を新聞記者である著者が探すところから記載が始まる。ルポであり、小説ではないので、正直すべての謎がスッキリ!というわけではない。物語なら伏線として張られて回収されるであろうそれが最後まで明かされないということもあり、「そうか……」と思う一方で、でもそれこそが人生なのだなとも思う。自宅に残されていた印鑑を頼りに家系図から身元を探したり、数珠繋ぎのように関係者が出てきたり、手に汗握る展開もあり、一気読みした。面白かった……

1月14日
リビングのエアコン修理のため、再び業者さんが来る。なにやら素人には分からぬ様々な問題が起きているらしく、「今日はまだ使えるようになったわけではなく……すみません……」とお帰りになられてしまった。まだ寒いリビングでの生活は続く。それはつまり、リビングと引き戸で一続きになっているわたしの自室も変わらず寒いということである。電気ストーブ、君がいてくれてほんとうに良かったよ……あまりの活躍ぶりに感動し、「しろちゃん」と呼んで愛で始めた。白物家電はすべてしろちゃんだろうに。

寒いので仕方なく、まあ丁度いいかと買い物へ。もうすぐ引っ越すとなるとこの街から行きやすい場所へ行くことも減るだろうと、バスに乗って動いてみる。気になっていたお店でつけ麺を食べ、マスカラとコンシーラーを買った。無くなったら次はこれにしようかなと思っていたコスメ、軒並み使い切ってしまい、コスメの転換期が来ている。

愛聴しているPodcast「味な副音声」のゲストが伊藤まさこさんで、見出しを見た瞬間変な声が出た。大ファンなのである。
高校時代からずっと敬愛しているスタイリストさんで、上京したての頃、文字通り右も左も分からないなか伊藤まさこさんに会いたい一心でほぼ日のイベントへ行ったくらい。ご著書も何冊も読んでいるが、お声を聴くのはお会いしたそのとき以来で、ハァァ……と謎のため息が出た。凛とした女性で、ご自身のなかに美学と物差しがピシャッッと引かれている方。そういうところがかっこいいよ〜〜
あまりにも自分の暮らしと遠すぎて、かつ自分はそこまで頑張れないかも……と思うことがあって、正直完全なロールモデル!には出来ないのだが、こういうふうに暮らしたい、はかなり理想系だなと思う。良い回だった……


気付けば1月も後半に差し掛かっており、退職までの日付が迫っていることに驚く。変化の上半期、乗り越えるぞ。



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