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おやすみ日記 8月前半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
7月後半の日記はこちらから。


⛰️


8月4日
仕事以上に早起きをして池袋へ出向く。
8時45分集合はもはや仕事なのよ、と思いつつ家を飛び出した。混む電車に乗るのも、バタバタで向かうのも好きではない。それならいっそのこそ思いっきり早起きして朝ごはんでも、と早めに向かって池袋で朝食を食べる。ちょっとの移動で汗がドバドバ噴き出す暑さだったので、寸前まで涼んでちょっとお化粧を整えて、ができたこの選択は正解だった。

仕事関係の勉強会の内容はとても難しく、それでいてとても有意義な時間だった。超絶文系人間、物理と解剖から目を背けてきたけれど、やはりいつまでも逃げている訳にはいかない。学生時代に机上の空論としてただなんとなく暗記していた内容が、個人名として浮かぶ患者さん方に対して、どなたに、どう役立つか見通しが立つ分「逃げられないな」と思う。知識の浅さは誰かの不利益なのだから。うーん、頑張るしかない。


勉強会を終えてから同期と昼ごはんを食べ、あれやこれや話して解散する。夕方から別の用事を入れていたので、相手方に連絡して早めに移動することにした。合流し、西荻窪の喫茶店へ。レトロさゆえ、冷房の風がうっすらとしており、団扇で扇ぎつつ話をする。昭和にタイムスリップしたみたい。しばらく時間を過ごした後、東中野を目指す。……が、電車があちこち運休しており、なんとかかんとか目的地を目指した。中央線に乗るたび、いつも何かしらトラブルに巻き込まれる星のもとに生まれている。

なんとか目的地に着いてからは、mogさんと合流する。ここでも書いたPodcastにふたたびお邪魔した。( きっといつか忘れたくらいの頃に、またURLを貼ると思います )

長い付き合いであるShinさんとはちょこちょこ会っているけれど、mogさんと会うのはほぼ初めてである。ずっと前に一度だけお会いしたことがあるけれど、もう何年も前のことだし記憶も薄れていた。Podcast収録内容をお話ししたのち、そのまま飲みに行く。

お二人とも話し上手で聞き上手だとPodcast越しに思ってはいたけれど、直接話すとなおさら感じることだった。話の広げ方、間の取り方、話題の振り方どれを取っても「すごいなあ」と、ただただ感心してしまう。
わたしはだいたい誰かと会うと、楽しさのあまり、たいして話すのが上手くないのに自分のことばかり話してしまうことが多い。帰り道に反省するところまでが1セットになりがちである。
けれど、お二人と話しているとそういうことすら忘れてしまう。それは相手にそういう負担を感じさせないお二人のコミュニケーション能力の高さゆえなのだろうな。羨ましいし、素敵である。

それに、細かな言葉選びを忘れてしまったのでこれはまたどこかできちんと文字にしておきたいと思っているけれど、嬉しい言葉を沢山いただいた。自分の不器用さを、こんなにも優しく美しく捉えてくださるなんて、と思う。こうして誰かが光を見出してくれるからなんとか自分の形を過剰に曲げずに過ごせているのだ。とっても良い夜だった。


8月7日
予定のない休日。油断すると気付けば夜になり、後悔することが分かっているので早めに買い物へ出た。とりあえずそそくさと家事を済ませる。その後は群像の編集部から出ているエッセイ集「休むヒント。」を読む。

写真映えするコーヒー、朝の散歩中の自撮り、
ライブ中の動画。「今、この瞬間」を
切り取っておかないとまるでその事実が
消えてしまうかのように。
私たちは「過去の記憶」を作ることに
縛られている。

「休むヒント。」より、
竹田ダニエル『マインドフルに休みたい』

分かりたくないけど分かるというか、こうならないために躍起になっていないか不安になる。エッセイの中でもいろんな人が書いていたけれど、休むのがあまり得意ではない。仕事が好きで、気付けば仕事のことを考えている。「なにもしない」時間の贅沢は知っているはずなのに、つい休日にすら生産性を求めてしまうのだ。よくないな。もっと肩の力を抜いて休めるようになっていきたい。


8月10日
明日が結婚記念日ということで、少しだけ良い格好をして二人で写真を撮る。婚姻届を書いた時から毎年同じ場所で同じような写真を撮っている。普段写真を撮り慣れないので、毎年スマホの置き方に苦戦し、椅子の配置に苦戦する。この時間も含めて思い出になることを、この1年で学んだ。

めいっぱいダラダラしておめかしして写真を撮り、夕方からは京橋へ。noteでぴろこさんにご紹介いただいた、伊勢廣へ素敵な焼き鳥を食べに行く。


前回トリキでのリハーサルにて自分たちの限界を把握したので、一番少ない本数のコースにした。それでも十分お腹いっぱいになるほどの充実感!1本ずつ丁寧に焼き、丁寧に運んでくださる贅沢さといったら。

噂の!

ぴろこさんおすすめの通り、笹身が本当に美味しくて驚いた。あの、ちょっと生々しい匂いのする、パサパサのものと同じ部位ですよね?と確認したくなるほど。たっぷりと山葵が使われているのに、ちっとも苦しい辛味じゃないのだ。ほろりと柔らかくてぷりぷりとしていて、ジューシーさに驚いた。なるほど、これはササミというより笹身と記すべき。うっ、思い出して書いていてもまた食べたい……!

ちなみに食べた後「コーヒー飲みたいね」となり、惹かれるがままに新丸ビルでコーヒーを飲んで帰った。ちょっと良い夜ごはんを食べて、美味しいコーヒーを飲んで、夜道を歩いて帰る時間、最高のデートという感じがした。


( ぴろこさん、素敵なおすすめをありがとうございました! )


8月11日
結婚記念日。メモリアルな気持ちに浸る間もなく、絶望的に具合が悪そうな夫がリビングに来た物音で一瞬で目が覚める。寝冷え対策で衣類を変えたら熱中症になったとのこと。5時半でまだ頭も冴えておらず、「コンビニにポカリとか買いに行こうか?」と聞いたら「Uberで頼んだから大丈夫」と話すのを聞いて安心し、再び眠りに落ちてしまった。今思うと危険な話だ&そんな時間に稼働してるUberあるんだ……?

再び起きると夫はなんとか回復していたが、それでもさすがに本調子では無さそうだったので各自部屋で好き好き過ごす。わたしはジェーン・スー「これでもいいのだ」を読了。読みながらくすくす笑ってしまったり、ジェンダーの話にハッとさせられたり。うんと楽しい一冊だった。初めて本を拝読したけど、考え方がとっても素敵だな。歳を重ねること、おばさんになることをこれほど前向きに捉えられる本ってそう無い。変わりゆくことはあるだろうけれど、それすら愛していたいな。


夜からは夫が復活したので、お気に入りのお蕎麦屋さんへお蕎麦を食べに行った。揚げなすが美味しい時期が来てうれしい。茄子を愛でるようになったことも。夏はやっぱり好きになれないけど、こういう季節の移り変わりを感じることは積極的に享受していきたい。



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