少しだけ強くなれた気がする、初心者韓国旅行記
先に言っておくと、「ま〜〜ようやれましたわ」という韓国旅行だった。付き合ってからこれまで、いろいろな所へ行ったけれど、こんなにハプニングだらけなのは初では?
登場人物は
・わたし : 最近、公私ともに色々なことが立て込んでいる。ストレスが重なると胃にクるタイプ。前夜まで7:30-22:00で仕事に励んでいた結果、いろんなものを自宅に忘れてきた。
・夫 : イレギュラーな仕事が舞い込んできたゆえに最近やたら忙しい。在宅勤務なのをいいことに( ? ) 23時まで毎日仕事をしていた結果、旅行中にバッチリ風邪を引いた。
この二人である。
ちなみに二人とも、元々そう沢山ものを食べられるタイプではない。さて、もう雲行きが怪しいね!
その直感は合っています!大丈夫、どんどんいこう。最後は無事に帰ってこられたので、安心して読み進めてください。長いので休み休みお付き合いくださいね。
1日目
バタバタと仕事を終え、荷造りを終えた頃には日付が変わっていた前夜。翌朝、5時半に起きて6時前に家を出る。始発のバスすら動いておらず、タクシーで最寄駅へ。いざ向かうは成田空港。この時点で夫はまだ元気だったが、飛行機の気圧差で耳が痛くなるのを考慮してのど飴を買う。これがのちのち良い働きをしてくれることをまだ知らない。そして仁川空港へ。
朝早く家を出たこともあり、韓国に無事に辿り着いた&無事にスマホが繋がった喜びそのままに、空港でいざ、腹ごしらえ!
事前に韓国に詳しい後輩( 韓国語ペラペラ・お相手が韓国の方 )から聞いていたのを参考に、出発ゲートへ。この時点で14時前。旅とは遠きものである……
夫はプルコギ定食を、わたしはタッカルビ定食を食べる。
チキン、めちゃくちゃ辛くて驚いた〜!もちろんキムチもピリ辛だが、それ以上にチキンが辛い。チキンを食べ進めた後にキムチを食べると甘く感じるほど。左側にあるトナーパットみたいな白くて丸い薄い大根のお漬物は、食感もフニフニしており、トナーパットみたいで驚いた。知ってる大根のお漬物はもっとパリポリ、サクサクしてるじゃん……?!と、食感に驚く。
もちろん美味しいのだけれど、その前に「辛い!」「知らない味だ!」「思いもよらぬ食感だ!」と、脳がビックリしているのを感じた。韓国、一食目から異国体験すぎる。これぞ海外旅行……!!!
お腹を満たしてからは、空港鉄道でソウルへ。ALEXなる快速特急( 要予約・課金制。後輩曰く「確実に座りたい&早くソウルへ行きたいならこっち」だそう。ただ、入国審査にかかる時間が読めない/キャンセルができないので、入国できたタイミングで余裕のある時間を予約→昼食→乗車、がベストか? ) を検討する予定が、昼食に翻弄されすぎており忘れていたので、普通電車で行く。
運良く座れたので、別に問題は無かった。
ただ後輩に聞いていた通り、韓国の電車、めちゃくちゃ寒い。ので、羽織りは必須。
ソウルに着いてからは明洞へ乗り換え。下調べしておいて良かった……!東京駅か?梅田駅か?というほど初心者にはややこしく、調べて事前にパッシャパシャとスクショしておいたのを元に進む。RPGか?たいへん重宝したサイト、貼っておきます。
明洞へ到着したら、ひとまずホテルへ。今回はnoteお友達の笹さんこと、ささいな笹さんがお勧めしてくださった相鉄スプラジールに宿泊しました。笹さん、たいへんお世話になりました……!!!急にDMでお声かけしたにもかかわらず、たっっくさん細やかなことまで教えてくださり、本当に本当にありがたかった。
安心を買うべく( 2回目 ) 笹さんのアドバイスに従って日本語が通じる日系ホテルを選んだけれど、大正解だった。やりとりがすべて日本語でいいことの安心感がすごい。身軽になったところで明洞の街へ出る。
初オリーブヤング、予想以上に激混みで、バーゲンセールのようだった。お土産用を兼ねて、人気のパックをとりあえず購入。こまごましたコスメは一通り調べたが、今はいいかも……となったので購入せず。その後は近くのスキンフードで、愛用しているトナーパットを買い足す。可愛いお姉さんが沢山オマケのパックをくれた。うれしい〜
あとはロッテヤングプラザの上にある無印良品で、韓国限定フードを買うなど。
本来であれば夜はサムギョプサルかカンジャンケジャン!と意気込んでいたけれど、そんなの入るわけないですよね?とお腹から( ? ) 苦情が入りそうなほど( ?? ) 満腹で、く、悔しい……とはいえ何かしらは胃に入れたいし韓国っぽいご飯は食べたいし……と足掻いた結果、明洞の夜市へ。
後輩からおすすめしてもらったのは東大門の市場だったけれど、目移りしたとて食べられそうになく、とりあえず近場を攻める。結局、ほそほそのキンパと、「これなら、なんとか、入るやろ……!」と選んで餃子をチョイス。ホテルへ持ち帰り、ほそぼそと食べた。
このあたりから夫が鼻を気にし始める。雲行きが?怪しいな?触る感じ熱は無く、喉や節々の痛みは無いとのこと。まあ様子を見ましょうね。
2日目
相変わらずそんなにお腹は空かない。夫は夫でうすら体調が悪い。朝昼兼用でサムギョプサルとか行っちゃう?などと話していたが、こりゃ無理やわとなり、「実は今我々が一番求めているものはこれなのでは?」と、明洞餃子へ。
10:30オープンに合わせて行ったらちょうど待ち無しで入れた!注文して先にお金を払い、食べたら勝手に出ていくスタイルのお店。
わたしはカルグクス( 韓国手打ち麺 ) を、夫は4-10月限定のコングクス( 冷豆麺 )を。あとは「なんならわたしが全て引き受けるから」と我儘を言って、マンドゥ( 蒸し餃子 )をオーダーする。
カルグクス、おいし〜〜!鶏肉ベースのスープにポロポロした挽肉、平打ちでふにゃふにゃの麺がとっても合う。にゅうめんみたいなイメージ。ガツンとニンニクが全部をギュッと引き締めてくれているよう。
一口もらったコングクスは、体温をグッと下げてくれるような冷たさと、すべてをやさしく包む豆乳のまろやかさがあり、これはこれで良い。真緑の麺にギョッとした。
マンドゥは一口でパクパク食べられてしまう美味しさ。ニラにニンニクに、元気が出そう!
元気が出たのをいいことに、予定通り景福宮へ。
地下鉄4号線明洞駅から1駅行って忠武路で3号線へ乗り換え→4駅先の景福宮で降りて、5番出口に行けば、もうそこにはガイドブックで見た景色が!
チャングムの誓いの世界だ〜!と、夫と話す。お互い母親がどハマりしていた世代である。エンディングが空で歌えるくらいには観ていた。
観てるだけで充分だよね、と言って韓服は着なかったけれど、色が淡いものや濃いもの、素材が違うものと色々あって、観ているだけでも楽しかった。カワイイ韓服に身を包んだ女の子達のキラキラした眼差しといったら!
と、このへんで本格的に夫の体調が悪くなってきたのでそそくさ退散。手で触った感じ、熱がありそう。脱水かな〜とも思ったが、鼻水も出始めたのでこれは美しいほど、風邪。
抗原検査キットは買っておいたので、検査する。陰性を確認。「今から別の部屋取れるならお金出すから違う部屋に避難して……」と夫が提案してくれたが、まあただの風邪だろうし、もう移るなら時すでに遅しだろうから、と断る。体調不良時の対応は仕事柄慣れているので、サクサク支度。避難がてら、わたしだけ一人で明洞の街へ出かけることに。
まずはばら撒き用のお土産お菓子調達に、ダイソーへ。お店で買うよりお買い得と目にしたので。あとは気になっていた二箇所へ。
サプン明洞ステージ
何回やってもリンクが貼れない……お得にカワイイ靴が買えるお店。いい加減新しい靴を買わねば流行に置いていかれているな?ということに気付き、新しい出会いがあれば買って帰ろうと思っていたところ。ただ、旅先でエイヤッと買う勇気はなく、断念。綺麗な店構えに靴が陳列されていて、ちょっとしたギャラリーのようだった。
nyunyu明洞店
アクセサリー専門卸売ブランドだそう。3フロアすべて、アクセサリー!カバン!帽子!サングラス!お洋服!と、女性みんな好きでは?なアイテムがびっっっしり詰め込まれていて、宝探しのようだった。
6000ウォン( 640円くらい ) のイヤリングを買った。よくあるデザインなのかもしれないけど、大事なのは「韓国で一人街歩きしてイヤリングを買った」という事実の具現化なので。
その後は新世界百貨店へ。ホテルの近くにあったのと、ホテルの会員登録特典で10000ウォンの商品券を貰っていたので、それを使いがてらブラつく。
免税はお得……!と気になっていたスキンケアやコスメを見たが、品番が無かったり、1+1でお得になる( 1個50%オフ、ではなく、2つで同じ値段、という仕組み )ゆえ機内持ち込みが難しかったりしたので断念。
あと、わたしの拙い英語と中国語ではやりとりが難しかったのかもしれないが、あまりタッチアップの文化がない……?周りでしている人も見かけず、試すことはできますか?と確認すると、ブラシをポンと渡され、「さあ」みたいに促されるので驚いた。さすがに顔に使う勇気は無く、おずおずと手に色を載せてみるも、アイシャドウのイメージは分からない!となったので退散。
コスメらしいコスメは買えなかったな〜……としょんぼりしていたら、別フロアで韓国コスメのセールをやっているのを発見!商品券と合わせて、hinceのアイシャドウを1000円でお釣りがくるくらいの価格で購入できた。やっと巡り会えた〜!
夜ごはんは一人でもサムギョプサルなりビビンパなり行ったるぞ、くらいの気概でいたが、おやつがてらチュロスを食べたらお腹がいっぱいになってしまったので、デパ地下でキンパと、明日の朝用にパンを買ってホテルに戻る。薬が効いたのか、夫がそこそこ元気を取り戻しており安心した。
お気付きかと思いますが、本当に胃がよわよわで食欲が湧かず……( 書いているものが食べたものの全てである )キンパに救われた旅だった。たくさんご飯が食べられる人と、韓国旅行はいつかリベンジしたい。
3日目
夫が回復し、一安心。7:30に起きて8時にチェックアウト、ホテルのすぐ近くを通るシャトルバスで仁川空港へ。
予約不要のシャトルバス。人数に余りさえあれば、待っていたら乗れるというのでありがたい。支払いは現金かT-moneyとのこと。朝早かったからか、待たずに余裕で乗れた。およそ1時間半で到着。
あとは空港でお土産を買い足し、昼ごはんを食べ( 韓国料理が悪あがきできるお腹の空き具合ではなかったので、タコベルでタコスを食べた。韓国まで来てタコベルて……)
最後に残ったWOWPASSの残高で、入国審査後にダンキンドーナツを買って、いざフライト。
ちなみに、肉類の持ち帰りが駄目なことを完全に忘れており、「明日の朝ごはんにしよ♪」と、ウインナーロールを買ってしまった。機内で気付き、慌てて二人、機内で食するなど。最後までハプニングしか起きん。
旅の終わり
朝早くホテルを出たはずなのに、帰宅した頃には夕方から夜に向かっており驚いた。遠いね韓国……
福岡に住んでいた頃はあんなに近かったのに、と、自身の住処の移り変わりを感じるなど。
心残りなのは、なんといっても食事!もうちょっと容量のある胃袋が欲しかった……
夫は自分のせいで計画が狂ったと申し訳なさそうに何度も話してくれていたけれど、実は食事以外はほぼ予定通り。もともと予定を詰め込まず、知らない街を散歩しながら食べたいものを食べる旅がコンセプトだったので、そこはまったく問題なし。人からすると「大した旅行じゃないのでは?」となるかもしれないが、もともと暮らすように街を歩く旅が好きなので、個人的には大満足だった。
なにより、超〜〜拙いながらに英語、中国語でやりとりができたこと、「カムサハムニダ」がちゃんと言えたことが嬉しかった。音声でのやりとりは英語のほうが、文字を読むのは中国語のほうが楽だったので、ちまちま( ほんとうに、ちまちま。1日5分くらいしかしてない ) 中国語を続けていてよかった〜!と思った。し、もっと勉強したいなと思えた。知らない街で地図を見たり人に聞いたりして、ほんの少しとはいえ一人で行動できたことは自信になったな。それにいつも地図に強く、調べごとが得意な夫に甘えてばかりの旅行なので、ちゃんと自分なりに調べてリードできた部分もあったことに安心した。
夫婦は病める時も健やかなる時も、とよくいうけれど、まさしくだ〜と思った旅だった。ハプニングが起きた時こそ「頼りになる妻で良かったでしょう〜!」「へへへ、今度何おねだりしちゃおっかな」と笑顔でいられたのも自信になりました。迷惑をかけたりかけられたりしながら、上手いことやっていけるといいな。
韓国の人たちは時々ぶっきらぼうで、時々日本みたいなお客様は神様!みたいな雰囲気との違いに驚くこともあった( スマホいじっててレジ打ってくれないとか ) けど、一方で日本語で話しかけてくださったり、ジェスチャーや表情でいろんなことを教えてくださるのが嬉しかった。良い旅でした。
色々あったけど、総じて楽しかったです。ありがとう韓国〜!
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