おやすみ日記 12月前半
noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
11月後半の日記はこちらから。
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12月2日
午後休の予定が、急遽1日休みに。
というのも、11月後半やたらお休みが少なかったのだ。「まあでも仕事立て込みまくってるし出勤のほうが都合いいわ〜〜!」と思っていたら、上司から「このままだと労基に引っかかるから休んで」とのお声かけが。半休の有給と繋げて1日休み。
産婦人科にピルを貰いに行ったら、入口で保険証を無くしたことに気付いた。お財布の定位置に入れていたはずなのに、クレカも免許証もちゃんとあるなに、保険証だけがない。慌ててそのまま職場に行って探し、それでも見つからず泣く泣く総務課にお詫びして再発行手続きを取ることに。結局職場に出向いた日。それにしても、どこに行ったの……
12月3日
午後休を取って、眉毛サロンへ。
仕事終わりにドトールへ行き、テイクアウトしたミラノサンドを食べつつ公園で優雅に予約時間を待っていたら、予約時間を勘違いしていた。早めに向かっておくつもりでお店の下にいたらご連絡をいただき、10分遅刻で謝り倒してお店へ。なんというか、連日ほんっっっっっとうにすみません……という気持ち。「全然大丈夫ですよー!いつもドンピシャのお時間に来てくださるので、寝ちゃってるのかと思いました〜」とニコニコ対応してくださるのが申し訳ないやら有難いやら……
今年お会いするのはこれが最後。去り際にもう一度改めてお詫びをして、暮れの挨拶をしてお別れした。どんどん今年が終わっていく。
帰宅してからはポストに届いていた米谷瑞恵さんの「こう見えて失語症です」を読んだ。
仕事のとき、ご家族にどう説明しようかいつも悩むので、これならお勧めしやすいかなと購入。漫画とエッセイの分かりやすい構成。かつご家族が失語症になったのをきっかけに言語聴覚士になったという奥様が書いているので、専門的な部分の説明も的確で良い出会いをした本だった。
本の中で失語症の方( 特に、ジャルゴン/新造語と呼ばれる症状 ) の音声表出を「音声が文字化けしている」と表していらした表現が的確で、わ、わかるーー!!!!!という感じ。ちゃんとどのような症状で、どのような原因で生じていて、と理屈を頭の中に叩き込んだ上で行った学生の頃ですら、実習で初めて実際にお会いしたとき、「なんだこれは……!!!! 」という戸惑いがあったことを覚えている。今でこそ汲み取れる言葉も増えてきたけれど、ある日突然ご家族がこんなふうにお話しできなくなったら、それはそれは戸惑ってしまうよな。改めてまじめに向き合おう……
12月4日
延期していた両家顔合わせを、やっと開いた。
本来であれば結婚する前の夏に行う予定だったのだけれど、ちょうどその4日前に夫が件の感染症になったことで延期していたのだ。
合う人達だろうな〜と思っていたので何の心配もしていなかったけれど、きちんと場を設けることができて良かった。ホテルまで見送ったとき両親が「素敵なご両親だった」と話していたことも、彼のお母様がわたしの母に対して「あおいさんは本当に明るくて笑顔が素敵で、うちの息子よ、よくぞ巡り合ってくれた!と思います」と話してくださっていたことも嬉しかったな。
そのあとは両親を見送ってharueの解散ライブへ。
いや1日で起こるべきイベントの量ではなくない????どちらの日程もずらしようが無かったので覚悟の上で組んだスケジュールだったとはいえ、あんなに渋谷を猛ダッシュしたのは初めて……
この曲やっぱり好きだな楽しいな、とか、この空を貫くような声のパワーとインパクトが好きなんだよな、とか色々と思うところこそあれど、なにより「もうこれが最後なのか」と思うとふとした時にグッと来るものがあった。でもメンバーがみんな「最後まで楽しく終わろう!」と思っているのがヒシヒシと伝わってくるので、泣くのは我慢した。
彼らが繰り返し「最高の青春だった」と話していたけれど、それはファンにとっても一緒だ。ライブに通うたびに大きくなっていくキャパのライブハウス、全国ツアー、JAPAN JAMへの出演。どんどん彼らの世界が大きくなっていくことが嬉しくもあり、同時にほんの少しだけ寂しくもあり。それが「バンドを応援する」という青春の醍醐味だと思っているだけに、もう贅沢すぎるほど全うさせていただいたな、と思う。
と、どれだけ美しく彼らを綴ろうと思っていても、やっぱりお別れは寂しくて仕方がない。もっと欲張り人生やサマータイムミュージックで踊るように手を振り上げたかったし、激情の体を突き刺すような高音を感じたかったし、pacificでピロピロしたかったよ。でもちゃんとバンドである以前に「友達」である彼らの幸せを祈っている。
それにしても1日の情緒と思えぬ振り幅だな?
12月9日
職場の同期と清澄白河へ。
結婚して引っ越すまで隣に住んでいた同期。今もほぼ変わらずの住所なのをいいことに、最寄りのコンビニで待ち合わせができる気軽さがうれしい。
ちょっとお洒落なもの、身体に良いものが食べたいねと言いつつ、結局欲求そのままにハンバーガーを選べる関係性、最高だな。
お腹がいっぱいになったら、あちこち雑貨屋さんを巡ったり、カフェでお茶したり、美術館のギャラリーを見に行ったり。予告の広告が出ていたクリスチャンディオール展、気になるな……
彼女とは好きなものや考え方が近いと勝手に思っていて、だからこそ色々な話が出来て嬉しかった。入職の頃からついこの前の夏まで同じフロアで働いた。右も左も分からない頃から、そんな新人をフォローする立場にいつの間にかなっていて、見えてくる景色が多少変わってくる部分もあって。それでもやっぱり「患者さんに、最善のリハを」という気持ちはずっと根幹にあるのだな。自分がどうなりたいか、どう生きていきたいのか悩ましい時期になってきたなと、職場を問わず同世代と話すたびに悩ましくなる。「春になったらお疲れさま会しようね」と話した。
余談だけど、美術館に行ったとき、かつての恋人の存在が頭を過って不思議な気持ちになった。あの人とこの美術館を訪れたことも、清澄白河を歩いたこともない。けれど、「ちょっと思い出した」のだ。もともと美術に対して造詣が深い人で、あの人がいなければボルタンスキー展やサンシャワー展は行かなかったろうなと思う。北半球と南半球に分かれていたことすらあったのに、今は2人とも東京にいる。けれどそれぞれ別の相手と歩む人生を選んだ。
積極的に離れた訳ではないはずだけど、いつのまにか少しずつ違う人生が積まれているのだと認識することがある。どう過ごしているのか、何を考えているのか、知らない時間ばかりが増えた。そのことに対して後悔はない。あちらもそれは同じだと思う。けれどこうしてふと思い出すとき、ああ良い思い出にちゃんとなってくれたのだなと思う。すこしだけセンチメンタルで、でも前向きに必要な時間なのかもしれない。人生、ふしぎ。
12月10日
少し早いクリスマスプレゼントを注文しに、彼と日比谷に行った。今年はオーダーシャツをプレゼントすることにしたのだ。生地やらデザインやらなんやらを選び、採寸をして終了。父がスーツを着る仕事ではないので解像度が低く、「1枚は選んで」と言われるものの何が良いやら分からず……直感のままに選んだ。世間的に見てビジュアルが云々はよく分からないけれど、個人的に彼のビジュアルが好みなので好きな人に着てほしいものを選べるのは嬉しい。
その後は彼の提案で、日本橋へ。
ずっと「観たいよね」と話していた映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」を観た。
これは最高の社畜映画。闇深い愛。気付けばみんなと一緒に、部長ー!貴様ーーー!!!!と思ってしまうほど没入して観ていた。
つい最近はスキルアップ!新しい上の世界!と思って自分が違う景色を見にいく選択ばかりしようともがいてしまいがちだけど、なにより自分が自分を信じてあげること。沢山笑ってウルッとくる、沁みる映画だった。
部長にタイムループしていることを気付いてもらうべく、みんなでプレゼンするシーンが好きだったな。とはいえ今後、鳩見るの怖くなりそうだ……
あと個人的に、映画を観るとき知人が隣にいると集中できなくて。かつてそういう話をしたときに全面的同意を得ていたおかげでどちらからともなく「座席各自好きなところ取ろう」となったのが有り難かった。同じスクリーンで観て、終わったら外で合流して感想が話せる価値観、最高だ……
12月12日
数日後に迫った彼のお誕生日をお祝いすべく、あれこれタスクをこなす日。ふるさと納税の申告をすべく、区役所に寄って電子証明書を付け直し( なぜか改姓のときに付けない設定にしていた……なんでやねん…… ) 池袋へ。
まずはサンシャイン水族館で、推している男性ブランコのグッズを買った。
トワイライト水族館、というオンラインコントライブの舞台になったのがサンシャイン水族館だったのだ。年パスを所有しているほどだいすきなサンシャインと、現役のお笑いコンビで1番好きな男性ブランコのコラボは私得すぎる……
彼のお誕生日プレゼントは何にしようかと悩んだ挙句、もうこうなったら今年はお仕事で身につけるものセットにしよう!と、ネクタイとベルトを選んだ。あとはリクエストをいただいていたので、チョコレートケーキ/ホールケーキじゃないもの、を満たす最高のものを買いに、Topsへ。Topsのケーキが好きすぎて、ここぞというときつい選んでしまう。きめ細やかなチョコレートクリームと、ごろごろ入ったナッツの組み合わせが最高においしい。
夜ごはんは「和洋中なら洋食」とだけリクエストを貰っていたので、ラザニアにした。副菜はコンソメスープとサラダ、あとはちょうど届いたふるさと納税のホタテをアスパラ、スナップエンドウと一緒にバター炒めに。こっそりホタテをお刺身でつまみ食いしたらめちゃくちゃ美味しかった……
恋人の頃から変わらず、わたしにとって兄であり親友でありメンターであるのが彼。結婚してから尚この人の優しさと穏やかさに救われているなと思うことが増えた。こうして今後毎年お祝いできることが嬉しいな。日々を大事に過ごしていきたい。
気付けばもう今年も残り2週間程度になっていて驚きが隠せない。ゆっくりと、確実に過ごしていこう12月!まだ沢山のワクワクする日々が待っているはず。
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