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おやすみ日記 9月後半
noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。
9月前半の日記はこちらから。
きっとまた日を改めて文に書き残すと思うが、実は9月、ずっと転職活動をしていた。お世話になった職場の方々に正式なご報告をするまではnoteにも書くまいと思っていたので、日記も更新できずにいたという始末。昨日正式に上席へご報告をした。具体的な退職までのアレコレはあれど、一旦一区切り。
ただ書き留めておきたいことは他にも沢山あるので、転職活動以外のことを中心に綴っておきます。
💐
9月17日
面接①の日。先日見学に行ったところなので知った場所ではあるが、ちょうどいい時間に電車やバスが無く、かつ時間を気軽に潰せる場所が近くになかったので炎天下のなか屋外を歩き回って待つ。そこそこ遠いので時間に余裕をもって30分近く前に着いていたのに、制汗剤を使ってもハンカチで拭っても汗ダッッラダラで、たいへん恥ずかしい&申し訳ない思いをした。
面接が終わった後に最寄駅へ帰りながら、書店へ行き、コスメカウンターへ行き、とあちこち寄り道をする。自分の中で今のこの過ぎゆく時間を物に換えておきたいのだなと思う。けれど、これぞ!というものには巡り会えなかったので、すごすごと帰った。
夜ごはんは作りおきしているもので簡単に、という手も打っておいたが、わたしが自分のためにご飯を選びたかったのでスーパーへ寄る。まぐろアボカド丼が食べたい!という気持ちだけで材料を買った。基本的に値の変動が激しいアボカドに200円以上を出すのは気が進まない( だって、ちょうどいい食べ頃のものが100円を切るんだもの…… ) ので悩む。けれど、「今日、今これが食べたいんだ!」という気持ちで購入。山本ゆりさんのレシピ本にあるアヒポキ丼のレシピを参考にご飯を作った。
9月21日
面接②の日。自宅からはもっとも遠く、ここを選ぶならおそらく引越しは確実に必要となる。だからこそ受けるかどうかをそもそもかなり悩んだ。けれど、それでも惹かれてしまったんだもの、行ってから考えさせてくれ!と思い、面接の日程を組んでいただいた次第である。
にしても本当に遠く、かつバスで出発するルートで予定を組んでいたのにガッッツリ遅延し、乗る前にバスでは間に合わないことが確定した。もう家を出てしまっていたので、慌ててリクルートスーツにパンプスで駅まで小走りで向かう。本筋とズレるが、普段研修や学会などのスーツが必要な場面ではリクルートスーツを着なくなっていたので、袖を通したのは就活以来だった。当時から5kg以上痩せたのもあり、スカートがそこそこゆるゆるになってしまっていた。ピンで留めずになんとか、なんとか保てている有様。痩せたことは嬉しいが、不恰好すぎる。
これまたアクセスが良いとは言い難い立地にある病院だったので、帰りも帰りで20分強歩く。自宅の最寄駅から自宅までも徒歩。帰宅してから確認したら、10000歩以上歩いていた。オリエンタルトラフィックのパンプスは神。
朝早く出たにもかかわらず、帰宅する頃には15時を回っていた。「面接で終わった土曜日」にしたくない一心で、夫とゲームに興じ、夜は近くの回転寿司屋でお寿司を食べる。くら寿司やスシローも好きだし、背すじが伸びるような回らないお寿司屋さんの食体験としての素晴らしさもあるけれど、「ちょっといい回転寿司」もまた違う良さがあるな〜と行くたびに思う。
大好きなPodcast、「味な副音声」くどうれいんゲスト回でお二人が話していらしたのに便乗して、回転寿司寿司屋ではポテトを頼むことが増えた。あっつあつで、胃もたれしない良い油でワシワシと食べられるのがうれしい。
エンドレスで聴いている推し×推しの回、貼っておきます🎧
9月25日
面接③の日。お察しいただけているだろうが、休みのたびに面接へ出向く日々だった。なんとなくの希望こそあれど、「行ってみたら気持ちなんて幾らでも変わる」と思っていたので、受け終えるたびに次の病院のことを調べ、志望理由を書く要らん真面目さを発揮してしまっていた。その結果、仕事との兼ね合いもあり、床で寝落ちてから面接当日、日付が変わった時間に白目剥きつつ履歴書を書いているような日々だったけれど、これにて一旦完結。
( 後日談だが、三箇所すべてから内々定をいただき、ここぞというところに内定承諾のお返事をしました💐 ありがたい〜〜! )
受け終えてからエージェントの方と電話で今後の方針について話し、洗濯をしたり作りおきをしたりしてひと段落。昼過ぎから有楽町へ。
夜に会う約束をしていた同期へプレゼントを買い、自分へのご褒美を選ぶ。
もともと夫から韓国旅行の詫びとして( 割愛 ) 1万円をもらっていたので、早く何かしらに換えて完結させたいと思っていたのだ。RMKのリップを狙っていたけれど、ことごとく売り切れていた。アイシャドウは韓国で買ったhinceの使い勝手が良いので今は惹かれんしな〜〜スキンケアに投資するか悩むな〜〜と思いつつルミネを歩き回り、今度は靴を見て回る。韓国旅行で日本人を眺めながら、流行りに乗って買った自分の靴たちがちょっと時代の波に置いて行かれてしまっていることに気付いてソワソワしていたのだ。歩きやすいオシャレな靴と、オールブラックのスニーカーが欲しいなと思っていたのでそちらを探す。
良きブランドもいくつか眺めたが、あ、これは、と思うものにオリエンタルトラフィックで出会い、惹かれるがままに買った。たぶん足の形と相性がいい。
今日でおしまい、今日が始まり、と思って吸い寄せられるようにして靴を買った。験担ぎではないけれど、こういう節目にモノを新調するのは悪いことではないような気がして。
そして夕方からは同期と合流する。もともと寮の頃は隣の家に住んでいたほど近しい同期だ。先月、異動で他の病院へ移ってしまったので、会うのは一ヶ月ぶり。一ヶ月しか空いていないのか、と後で思ったが、ここ最近の慌ただしさと、あとはやっぱり面接続きで気を張っていたのもあったのか、会った瞬間安心して泣きそうになった。
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おいしいご飯を食べたいときは、いつもここ
スピリチュアルなことを信じているほうではないが、つくづく人との繋がりは縁がすべてなのだなと思う。環境が変わり、毎日のように話していた「目の前にいる患者さんのこと」が共通の話題として無くなっても、話が尽きない。何を話していても心地よく、そして同期でありながら彼女のことを本当に尊敬している。
転職活動をしていることを伝えたら「同じグループじゃなくなっちゃうの、さみしいね」と言いつつも「でもあおいなら、絶対いいとこに縁があるよ」と言ってくれたことが嬉しかった。それに、「現時点で惹かれてるところなんだけど」と仮で話をしたところ( のちに内定承諾を出した場所である ) だと、また家が近くなるね!と喜んだ。人生、必要なときに必要な人と繋がり続けられるようにできている。
また年が暮れる頃に会おうね、と約束をして解散した。いつも会うたび、大丈夫がんばろうと思わせてくれる大事な人。
9月28日
土日二連休。面接ラッシュが終わり、転職活動はおしまい。やっとゆっくりできるお休みが来た。何をしようか、と夫と話し、あれこれ計画は立てていたものの、暑すぎて一旦すべてを取りやめる。これ、夏場から何回か同じことをやっている。
日が傾いてから外に出て、ひさびさに都心の大きい書店へ行った。くどうれいんさんの「虎のたましい人魚の涙」と、平野紗季子さんの「ショートケーキは背中から」を買う。ショートケーキ、やっっっっっと巡り会えた〜〜!!!🍰
ひと足早く星野源の新刊エッセイが店頭に並んでおり、気になったところだけ立ち読みする。よ、良すぎる、となり、こんなにも良い本を一度に何冊もまとめて買ってはならない、と思って今日は買うのをやめた。本に対して変なこだわりが多すぎる。
細部まで読んだわけではないので感想はそう述べられないのだが、わたしはやっぱり「文筆家 星野源」がめちゃくちゃ好きだな。それに、当たり前のことだけれど、当たり前のように彼の生活にはガッキーがいて、ふたりと一匹の暮らしが静かに穏やかに流れていることが嬉しかった。どうかいつまでも「ふざけた生活」がつづきますように。
9月29日
土日の二連休はいつもソワソワする。本当に休みだよね?!?!となるので、ここしばらくはシフト表の写真を撮るようになった。穏やかに休日を過ごすための小さなリスクヘッジ。
朝から夫とお気に入りのパン屋さんへパンを買いに行く。最近、LINEのアイコンにしたくらいには推しのパン屋さんなのだ。新生活の見通しが立つと、ここに通えるのもあと何回あるのかしらと思う。
買い物して帰宅し、各自ダラダラして過ごす。わたしはくどうれいんさんの「コーヒーにミルクを入れるような愛」を読んだ。
これまでのすべてのデートのレストランで向かい合って座っておいしいねと言い合うとき、あれはたしかに恋だった。しかし結婚というのは「お腹空いたままはよくないね」と言いながら、それぞれに好きなものを買って横並びでおにぎりを食べることなのかもしれない。
れいんさんの文章が、お人柄が好きだ。ラジオで聴くとハッピーに溢れた、グッドバイブスオンリー!という感じの雰囲気がありながらも、文章で読むとしっかりと地に足をつけて、むんずと掴み選んだもので人生を埋め尽くしている。本気で誰かを好きになったり、思いっきり憎んだり、嫌なことに対してちゃんと嫌だな、と思ったり、そういうところが本当に良い。この頃はずっとれいんさんに支えられている。
夕方からは家を出て、後輩と会う。
韓国について色々と教えてくれた、一緒に働いていた頃からもはや同期と呼びし後輩。先輩方にもよく一括りにして呼ばれていた。先月も会ったのに、今月も好き勝手話し散らかしている。
何を話したのか、話したそばから忘れてしまう。でも、そういう会が一番いいのだと知っている。とりあえず数少ない覚えている内容として、「過去のことばかり反芻しない関係なのが心地いい」と話した。一緒に働いていたのはもう1年以上前の話だけど、いつも今ご一緒している患者さんのことや、今後の働き方、暮らし方、住むエリアの話なんかをしている。いつも先の話で盛り上がられる関係が好きだ。過去の話ばかりしても、思い出が増えるわけではないのだから。
と、心地よく話して帰ってきたはいいものの、帰路にて夜道怖くてイヤホンできない/自転車がないとなった結果、今後について負の感情ばかりが沸いてきて帰りながら焦った。まだ自分の人生に夫を巻き込むことに罪悪感がある。自分が夫の立場なら喜んで受け入れることも、夫が同じように考えてくれていることも、すべて分かっているのに。
そのまま吐露したら「それが結婚するってことなんじゃないかな」と言われて、う、となった。新生活は楽しみで、興味深くて、でも寂しくて、不安で、しんどくて、でも、進みたい。