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発達障害の診断はいつするのがいい?

発達障害の診断ってどんなことするの?

私が子供に発達障害があるかも、と知ったのは、3歳児検診のときでした。
でも正確に言うと、そのときにはっきりと発達障害と言われたわけではありません。
というのも、診断をできるのは医師のみ、心理士や保健師は診断をしてはいけないんです。
ので、だいたい検査を受けただけでは「発達がゆっくりだね」とか「専門の病院で一度検査を受けてみたほうがいい」のような、あいまいな言葉を言われているはずです。
実際私もはっきり言ってもらえなかったので、最初は発達障害とは思わなかったんですよね。

じゃあ医師に診てもらったらすぐに診断してもらえるかというと、そういうわけでもなく。
私と子供の行っている病院では、すでに受けた検査の結果を持って行ったけれども、改めて検査をしました。
しかも1つだけでなく、5つくらい。
検査、問診、診察を組み合わせて、診断してもらいました。

子供と大人で診断方法は変わる?

子供の診断をしてもらったのですが、実は私も旦那も検査を受けました。
私はうつ病で長く通院していたので、かなり簡単な検査をしただけで、診断してもらいましたが、旦那はがっつり2種類の検査をしました。

子供と大人の検査の違いは、やはり子供の場合、自分で問診に答えるのが難しいということでしょう。
なので子供の場合、積み木や絵を使って本人が行う検査と親からみた子供の様子を聞き取る検査があります。
子供の集中力も限られているので、うちの子供は何回かにわけて検査しました。

その点、大人は自分で答えることができるので、検査は記入式の問診がメインになります。
「自分は〇〇なところがある」という設問に対して、「とてもあてはまる」「あてはまる」「少しあてはまる」「全くあてはまらない」から選ぶ、といったものです。
あまりにもたくさん設問があるので、私の診察時は家に持ち帰って次回の診察時に持ってくるという方法でした。
大人の場合もパートナーや職場の人など、本人じゃない人から見た様子で検査をすることもできます。

そもそも診断は必要?

うちの子が診断を受けようとなったのは、小学校入学がきっかけでした。
住んでいる自治体は、支援クラスに入るために、特別な資格が必要なわけではありませんでした。
診断はなかったですが、検査の結果で療育も受けることができていたし。
自治体によっては、療育手帳が必要だったり、診断書が必要だったりするようですね。
ただ、必要なくても、ちゃんと発達障害であるとはっきりさせておいたほうがいいのかな、と思い、診断書を小学校に提出しようと考えてのことでした。

結論から言うと、診断書は全く必要なかったな、という感じです。
検査などの結果は指導計画書を作成するのに参考にしたりしていたようですが、診断されたからといって、なにか特別なことをしてもらったわけでもなく。
ただ診断をしてもらうためにたくさん検査をしたので、それを療育機関や学校に提出できて、ちょうどよかったと思います。

私は大人になって診断されたわけですが、それも診断してほしいとお願いしたわけではなく、ある拍子でたまたま聞いてしまった、というもの。

ただ、診断してもらって、自分がADHDということを認識すると、見えている景色が変わることもあります。
しゃべりすぎるのは多弁の特徴なんだな、とか、思い込みが強いのもADHDが関係していたのかも、とか。
「なんでうまくいかないんだろう…」と落ち込んでしまうことも、「自分はこういう特徴があるから、今こういうことになっているんだな」と冷静に考えることができたりもします。

ただ、それは診断される前から、躁うつ病の治療で対応していたことだし、発達障害とわかったからといって、治療が大きく変わることもありませんでした。
自分が納得するため、自分のことを知るための診断だったのかな、と思います。

なので、大人になって診断される人は、うつ病やひきこもりなどの2次障害がきっかけで病院を訪れ、その過程で発達障害が見つかる、というパターンが多いのではないかな、と思います。
困ったことがないのなら、自分が発達障害かどうか診断してもらう必要はないのかもしれません。
検査してみたら、全く問題ない、ということだって多々あるようです。

もし診断されても、発達障害の人に処方される薬もありますし、カウンセリングなどの治療もあります。
現状を打破したいと思うところがあるのであれば、診断を受けるつもりで検査を受けてみるのもいいのではないでしょうか。
ただ大人では、診断書を書いてもらってそれをどこかに提出する機会は、あまりないかもしれませんね。

発達障害の診断を受ける時期は人それぞれ

発達障害であるかどうか知るのに、早いとか遅いというのはないと思います。
子どものうちに診断されていれば、療育を受けたり、支援クラスに入る機会があるので、そのメリットはあると思います。
大人になってから診断を受けても、薬での治療やカウンセリングで、自分がうまくいかないと思っていたことの解決の糸口になるかもしれません。

〇歳検診のときや、小学校、中学校にあがるとき、といった節目で検査をしてみるというのも1つだと思います。
節目でなくても、気になることがあったときは、医療機関などで検査を受けたほうがよいか、相談するのもよいと思います。

私が思うあまりよくないタイミングは、本やネットで発達障害の特徴を見たときに、「自分が当てはまる」「子供が当てはまる」と思ったときです。
発達障害の特徴って、もちろん傾向はあるのですが、誰でもそういうところあるよね、ってものだったり、特徴が当てはまらなかったら違うかというと、そうとも言い切れなかったりします。

一番のタイミングは医師や保健師のような専門知識を持った人に検査をすすめられたときと思います。

発達障害については、誤解やデマが多いと思います。
なので、余計に自分で判断せず、検査などによる客観的な判断が必要と思われます。
検査を受けるということは、なにか困ったことがあるからだと思います。
診断を受けたら、その後の治療について、医師としっかり相談しましょう。


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