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【相談事例#04】循環器内科:基礎知識を抑えて効率的な電子カルテ選定を!

みなさんこんにちは!目利き医ノ助のさとみです。
【相談事例シリーズ】では目利き医ノ助メンバーが実際に相談にのらせていただいたIT化・DX化の相談内容と『重要なポイント』を紹介しております。


ご相談クリニック情報

■状況:新規開業
■診療科目:循環器内科
■検討システム:電子カルテ|予約システム|問診システム|セミセルフレジ|PACS

初回面談

事前情報がなかったため、まずは電子カルテメーカーの比較状況からお伺いしました。「自宅からレセプトのチェックやカルテの記載を行いたい」とのご要望があり、クラウド型カルテメーカー3社で比較されているようでした。

複数回のご面談を重ねた結果、当初ご検討されていたクラウド型カルテではなく、ハイブリッド型カルテを導入される方向になったのですが、今回のnoteではなぜ方向性を変えることになったのか?電子カルテを選定する上で基礎となる前提の知識や選定ポイントについてお話していきたいと思います。

比較をする前に把握しておきたい基礎知識

電子カルテメーカーを比較する上では、2つの軸で考える必要があります。

■Point①|メインサーバーの所在地

1つ目は、メインサーバーの所在地です。難しい表現のように聞こえますが、わかりやすく言うと「オンプレミス型・クラウド型・ハイブリッド型のどれを選択するか?」ということになります。

現在、クリニックで運用されている電子カルテが、オンプレミス型・クラウド型・ハイブリッド型の3種類に分けられるのはご存知でしょうか。

院内にサーバーを設置するオンプレミス型、インターネット経由でサーバーにアクセスするクラウド型、院内にサーバーを設置するもののクラウド上にもバックアップできる(※逆のパターンもある)ハイブリッド型。

それぞれにメリット・デメリットがあり、診療科や診療スタイル、先生方重視されるポイントによってもどのタイプが合うのかが異なります。

■Point②|レセプトコンピューターとの連携方法

2つ目は、レセプトコンピューター(通称:レセコン)との連携方法になります。この点に関しては、意外と仕様が分かっていない先生が多い印象です。

現在、クリニックで運用されている電子カルテには、レセコンが一体型になったシステムと、他メーカーのシステム同士を連携させて運用する(例:A社の電子カルテ+B社のレセコン)分離型のシステムの2種類があります。

レセコン一体型の場合、電子カルテのみで業務が完結する点や双方向で情報がやりとりされるので、電子カルテ側・レセコン側それぞれで二度打ちする必要がないというのがメリットになります。

対して、レセコン分離型は、内容修正時に電子カルテ・レセコン側それぞれで入力を行うケースが発生する点や、一体型に比べてレセプトチェックがかけられる範囲が狭くなるというデメリットがあります。ただ、既存クリニック様など、現在のレセコンを継続して使用したい場合などは十分検討の対象になるかと思います。

電子カルテ選定をする上でのポイント

前項目では、電子カルテを比較する前に把握しておきたい事前知識として、「メインサーバーの所在地」と「レセコンとの連携方法」の2つをお話させていただきました。上記のタイプの違いを理解しておくことは、レセプトチェックや文書作成といった機能をお話する上でも絡んでくる部分ですので、きちんと知識として備えた上で比較を進めるのが良いかと思います。

今回の事例の先生の場合は、ご面談を重ねる中で「サポート体制」および「レセプトチェック機能」を重視されるようになり、サポート体制とレセプトチェック機能がいいメーカーを複数比較して、最終的に『ハイブリッド型のメーカー』を導入される方向になりました。オンプレミス型(ハイブリッド型)のカルテでも院外からのカルテ操作に対応可能な製品も増えてきており当初のニーズを満たせた、という要素も大きいかと思います。

最近は、電子カルテとしての機能以外にも予約・問診・決済等の付随機能を持ちあわせた製品が多くなってきました。選択肢が増えること自体は良いことだと思いますが、組み合わせが無数にありすぎて迷われる先生もどんどん増えてきているように思います。

選定ポイントは、診療科や診療スタイル、現在のご状況や先生自身が重視されるポイントによっても内容が異なります。ご面談の際には「こういう場面でこういう違いがメーカーごとに表れる」等、比較する上で必要な観点についても詳細をお伝えさせていただければと思っておりますので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

さいごに

電子カルテを選定する上でのポイントや把握しておきたい事前知識についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

今後も、目利き医ノ助メンバーによる『相談事例』をアップしていければと思っております。少しでもご興味を持っていただけるようであれば、是非お気軽にご相談いただけますと幸いです!

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