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【相談事例#10】内科|医療DX推進体制整備加算の算定に向けた準備を進めたい!

こんにちは、目利き医ノ助の滝村です。
【相談事例シリーズ】では目利き医ノ助メンバーが実際に相談にのらせていただいたIT化・DX化の相談内容と『重要なポイント』を紹介しており、今回は内科の事例をご紹介します。


ご相談クリニック情報

■状況:ご開業中
■診療科目:内科
■検討システム:電子カルテ、電子処方箋、電子カルテ情報共有サービス

初回面談

・紙カルテ運用から電子カルテに切り替えを検討したい
・医療DX推進体制整備加算の算定に向けた準備を進めたい

医療DX推進体制整備加算の算定にあたっては、いくつかの基準を満たす必要があり、主に「電子処方箋を発行する体制を有していること」「電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制を有していること」が紙カルテ運用のクリニックでは、大きなハードルになっています。

経過措置として「令和7年3月31日まで電子処方箋の体制を有するとみなす」「令和7年9月30日までカルテ情報共有サービスの体制を有するとみなす」とされていますが、期限が迫る中、導入準備を進めたいとのご相談でした。

電子カルテ導入にあたっての課題

1.メーカー選定の難しさ
 電子カルテメーカーが多数あり、自院に適したものが分からない
2.院長先生の不安
 院長先生はパソコン操作に慣れておらず、電子カルテの運用に対して不安がある
3.スタッフの負担増加への懸念
 レセコンの切替えや電子カルテ化で、一受付業務の負担増加の懸念

医療DX推進体制整備加算の算定要件をクリアする以外にも、現在の紙カルテ運用では管理の煩雑さや患者さんの待ち時間の長時間化が課題となっており、クリニック全体の業務効率化を目指す必要がありました。

課題解決に向けて

■Point|電子カルテ化に向けて不安の払拭

1. レセコンの先行切り替え
電子カルテとレセコンの切り替えを同時に行うと、スタッフに大きな負担がかかります。そのため、まずはレセコンを新しいシステムに切り替え、スタッフが新しい運用に慣れた段階で電子カルテの稼働を進める計画を提案しました。

2. AI音声入力システムの導入
院長先生のパソコン操作に対する不安を軽減するため、音声入力で診療内容を文字起こしし、要約した内容をカルテに転記できるAI音声入力システムをご提案しました。

電子カルテの選定では、市場性(医療DX施策への対応状況、ジェア)・機能(入力の利便性、文書管理、レセプト関連)・サポート(導入前や後のサポート、対応可能時間)・価格を総合的に比較する必要があります。
先生にとっての必須事項を、一緒に整理した上でデモを手配させていただきました。

さいごに

システム化をする際に重要なことは、最初から100点を目指さないことです。院長先生やスタッフのITリテラシィーを考慮して、現実的なスケジュール感をつかむことが第一歩です。
課題を一つずつ解消する計画的なステップを踏むことで、スムーズな環境整備が実現します。

目利き医ノ助では、先生方の状況に寄り添いながら、最適な解決策を提案しています。どうぞお気軽にご相談ください!

【⇩目利き医ノ助:滝村のプロフィール⇩】


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