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【4月17日】父、入院は突然に

2021/4/17、父からのLINE。

腰が痛いし、血中酸素濃度が低いので19日から入院します。体調が戻れば短期に退院します。 〇〇君(私の弟です)には入院の保証人になってもらいます。勤務先の電話番号を教えてください。

ええ!抗がん剤治療、通院しながらじゃなかったの!?と驚くとともに、その後の状況を聞くと自宅用酸素ボンベを使って生活してるらしい。

そもそも自宅用の酸素ボンベのイメージが湧かず、ヘリウムガスみたいな簡易的なボンベをたまに吸うくらいかな?と思っていたのですが、スキューバダイバーが使うような酸素ボンベを転がしながら常にチューブで酸素吸入している状態でした。

入院前に会いたいと言うと、すぐ退院するから、コロナ怖いし来なくていいと。

最初はそうかな…。と思っていたのですが、旦那が「会いに行ってきなよ」と背中を押してくれたので、コロナの検査キットで陰性を証明してから会いにいくことに。

弱々しく酸素ボンベを引く父の姿は、2週間前感じた安心感とは裏腹に、不安になる姿でした。父の「来なくていい」は、きっと弱った姿を見せたくなかった方が強かったんでしょう。

が、これからどんどん弱っていくのに、何を言ってんだという子どもの思いです。弱っていく姿は、徐々に見せてくれた方が、子どもも心構えができるってもんです。

入院したら面会できないコロナ禍。もしかしたら最悪最後かもと、弱った父の手を握り「元気を送るから、治療頑張って退院してね」と、エールを送りました。父の手を握るなんて何年ぶりだろう。照れたけど、しっかり伝えたくて、2回エールの念をおくりました。

つられて、弟もしっかり握手して念を送ってました。姉弟で良かったなと思いました。

コロナで普及したパルスオキシメーター。血中酸素濃度は90を切っており、それは良くない数値なんだということは、連日ニュースが教えてくれていたので、数値をみてまた改めて現実を突きつけられました。

長く話していても疲れさせるだろうと、父の部屋をあとにし、母の元へ。

30分くらい話し、私は子どもの予定があるので退散することに。母へは、癌でもない、コロナでもない普通の会話をすることで少しでも気が晴れたらなぁと、普通に務めました。

会いに行って良かった。
背中を押してくれて、子どもを2人見ててくれた旦那に感謝です。

30.40代は、親や子どもに挟まれて忙しい世代な上に、仕事では中堅として働かされて…なんて多忙なんだ!!と、自分の体力と健康(心身ともに)を損なわないよう気をつけようと思いました。

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