だから虫は嫌われる
犬が嫌いな人は口を揃えて「昔追っかけられたから」と言う。
容姿に関して明らかに全世界ランキングTop Tierに入る犬ですら、追っかけ回されたら嫌いになるのだ。
逆に猫を嫌いという人は聞いた事があるだろうか。
引っかかれたり噛まれたりした体験談はよく聞くものの、嫌いという人はほとんど見ないように思う。
引っかかれたのは結局のところちょっかい出した事に起因するから納得できるが、犬は何か分からないけど追っかけ回して来るからであると予想している。
虫はどうだろう。
大体みんな嫌いである。
一方で、例えばエビ。
よくよく考えて欲しいがあんなのビジュアルは完全に虫であるにも関わらず幅広く食されている。
虫を食べた事ある人は分かると思うが、正直虫食ってるのと小エビ食ってるのは大差無いように思う。
差は何か。虫は追っかけて来るが、エビは追っかけてこない。
これらの事から推測されるのは、好き嫌いにおいて見た目なんかよりも、理由も無く追っかけられるという体験はかなり重要な要素であると思われるという事だ。
追っかけられるというのは「敗者側の体験」なので、避けるのが自然であると考えられる。
要はダメージがある行為は避ける。
自然である。
「追っかけられる」というのが触覚に対する恐怖と考えると、それ以外の五感に直接作用する要素としては、『臭い』が共通のスリップダメージなので忌避すべき要素となると考えられる。
そんなこんなで人間は臭いものに近寄らない。
仮に臭いものが追っかけてきたら逃げ回るだろう。
上述のようにエビと虫のビジュアルが大差無いにも関わらずここまで立場が異なるという事は、本質的には人間はあまり「美醜」に対してこだわりは無いのかもしれない。
つまり、現状いわゆる「美醜」における差別階級である「清潔感が無い人」が持つ大きな要素は「追っかけてきそうかどうか」か「臭そうかどうか」の2択ではないかと考えている。
「追っかけてきそうかどうか」は「目が死んでるか」か「話が通じそうか」な気がする。
「臭そうかどうか」は難しいので対策法を募集してます。
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