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【デジカ】GrandAsiaOpen4位を取った銀河デッキの構築と回し方のポイントについて
皆様お久しぶりです。道楽です。
2024年8月11日に、幕張メッセにて開催されたデジモンカードゲームのGrandAsiaOpenに参加、その結果4位に入賞して、来年3月に開催されるワールドチャンピオンシップの権利を得ることができました。やったね。
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今回の記事は今回使用したライトファング/ナイトクロウ、いわゆる銀河デッキについての基礎知識と、今大会で使用した構築の紹介、回し方のポイントについて書いていきたいと思います。
銀河デッキの基礎知識
まずは、このデッキがどのような動きをするか知らない方のために、簡単にではありますが、基本的なギミックの説明をしたいと思います。
過去の記事で詳細は説明しているため、別に読まなくていいよという方は一気にスクロール推奨です。
どのようなデッキか
銀河デッキとは、ルナモン、コロナモン、コウ&サヨといったライトファング/ナイトクロウの所属を持ったカードを軸に据えたデッキのことを指します。
特徴的なのはその挙動で、ライトファング/ナイトクロウ所属のデジモンカードを自身の進化元に送ることで、メモリーのプラスや進化コストの踏み倒しを行うことができます。
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【メイン】[ターンに1回]特徴に「ナイトクロウ」/「ライトファング」を持つこのデジモンに重ねられているカードを上から1枚このデジモンの進化元の下に置くことで、メモリー+2。
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【自分のターン】[ターンに1回]このデジモンに重ねられているカードが効果でこのデジモンの進化元に置かれたとき、このデジモンを手札のデジモンカードに支払う進化コスト-1で進化できる。
また、進化元枚数を参照することで発揮する効果も存在します。
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このカードを登場させるときか、このカードに進化するとき、進化元を3枚以上持ち、特徴に「ナイトクロウ」/「ライトファング」/「銀河型」を持つ自分のデジモンがいるなら、支払う登場/進化コスト-2。
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【自分のターン】このデジモンの進化元3枚ごとに、このデジモンは≪Sアタック+1≫を得る。
このようにライトファング/ナイトクロウ所属のデジモンカードを進化元に送ることで、上のレベルのデジモン達の効果を強化することができる、というのがこのデッキの基礎ギミックです。
これは元ネタになったゲーム「デジモンストーリー サンバースト&ムーンライト」がデジモンの進化、退化を繰り返すことでデジモンを強化していく育成システムがモチーフになっていると思われます。
元ネタの再現度が高いと評判のデジモンカード。デジモンストーリーの複雑な育成システムを見事にカードゲームに落とし込んでいると思います。
ここまでは。
デッキの核となるメインエンジン
さて。基礎の話をしたところで、ここからはこのデッキにしかできない動きの説明をしていきます。
その核となるカードが、このテイマーカード「コウ&サヨ」です。
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過去にかの悪名高いループデッキ「銀河ループ」の主役となり、デジモンカード初のコンビ制限を作りだした、青い方のテイマーカード「サヨ&コウ」がありましたが、こと銀河デッキにおいてはこちらの赤い方が無限にヤバい挙動をします。
ではまずはそのテキストから。
【自分のターン開始時】メモリーが2以下なら、3にする。
【登場時】【メイン】このテイマーをレストさせ、特徴に「ライトファング」/「ナイトクロウ」を持つ自分のデジモンに重ねられているカードを上から1枚そのデジモンの進化元の下に置くことで、自分のデジモン1体を手札のデジモンカードにコストを支払わずに進化できる。
モチーフの話の際にあげた、デジモンストーリーの進化退化のシステムの再現なわけですが、問題なのは上記太字の箇所。進化させるデジモンと進化先のデジモンの指定がありません。
これで一体何がおこるかというと、2コストで進化したライトファング/ナイトクロウ所属のLv.4デジモンを進化元に送ることで、隣にいる別にどこの所属でもないLv.5デジモンをコストを踏み倒してLv.6のデジモンに進化させることが可能になります。
また、この効果を使うために必要な進化元を持っているライトファング/ナイトクロウ所属のデジモンですが、こちらのLv指定も特にありません。
当然Lv.3も効果対象となります。これと進化元にLv.2が入っていないルナモン/コロナモンを組み合わせることで下のような動きが可能になります。
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ちなみにここまでに進化で使ったメモリの合計は0です。ルナモンの進化元効果でLv.4の進化コスト2を帳消しにしているんですね。
当然隣のデジモンの進化コストも踏み倒せるため、Lv.3とLv.5だけだった盤面がサヨ&コウの効果を使うことでLv.4とLv.6にかわっていた、という状況が起こりうるわけです。
このコウ&サヨの効果を使うことで進化コストが高いデジモンの進化コストを踏み倒し、大きくアドバンテージを取る動き。
これこそがこのデッキの真の基礎ギミックです。
そしてこんなギミックを有するデッキ達が、一体いつのパックに収録されていたかというと、あのEX5『アニマルコロシアム』です。
アニコロ!すごい!本当にすごいんだ!
上記の動きをある程度理解してもらった上で、これからの文章を読んでもらえると幸いです。
プレイングは素早く、思考時間は短く
デッキ説明は最後になりますが、これからこのデッキを使ってみたいという方に、注意書きとしてこれだけは書いておきます。
このデッキ、上述の通り基礎ギミックの段階でメモリの増減、大量のサーチとドロー、そして踏み倒しと自ターンの処理がかなり多くなります。
育成途中のドロー次第で舵の切り方を変える必要も出てくるため、自身の処理の遅れがそのまま時間切れに繋がりやすいデッキとなっています。
そのため、このデッキを対戦で使用する際は、ある程度事前に回しておいて、なにが強い動きなのかを自分で把握する必要があることを留意しておいてください。
このデッキ使いが時間切れを引き起こしやすいプレイヤーばかり、と言われてしまうととても悲しいので。
アジアカップで使用した構築について
今回、アジアカップで使用したデッキレシピについて。
デジカ公式アカウントにも写真はアップされていますが、一応レシピ画像を載せておきます。
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見ていただければわかるように、かなり青に寄せた、というよりもへクセミラージュに近い形のデッキになっています。
これによって、環境最大母数想定のヌメウッコに対して有利を取れる構築になっています。
また、次いで環境に多いであろうデッキに対しても、複数のLv.6及びパラディンACEで対応します。
ゲームの速度が必要な魔王や、除去耐性のないへクセミラージュに対してはアポロモン。
エンガルを有するハイブリ全般には、ヘクセブラウモン。
そして横並びするデッキに対しては、へクセミラージュで相手にロックを強いた後に、必殺の0コスト進化パラディンACEを。
タケミカヅチは、ちょっと諦めたほうがいいかもしれない。
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こんな感じで環境デッキに対して有利に立ち回れるデジモン達に、進化退化の繰り返しによる大量ドローで無理やりアクセスしていきます。自身のデッキアウトによる敗北の可能性もありますが、そこはパラディンACEによるデッキ回復能力でカバーしましょう。
カテゴリ外の採用カードについて
ここからは銀河のカテゴリ外の採用カードについて説明をします。
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