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室井慎次の生き方

遅ればせながら、やっと映画『室井慎次 敗れざる者』と『室井慎次 生き続ける者』を観た。(僕は『踊る大捜査線』の大ファン)

そもそも『室井慎次って誰?』という人のために簡単に説明すると、フジテレビのドラマ『踊る大捜査線』の登場人物で、俳優の柳葉敏郎が演じた元警察のキャリア官僚の役の名前だ。今般、2部構成の映画の主人公となっている。設定は60歳とのこと。(柳葉敏郎は実年齢は64歳)

【映画の骨となるネタバレはしないつもりだが、これから映画を観る予定の人は読まないほうがいいかも😅】

『踊る…』の中で室井はキャリア官僚には異質なタイプで現場の叩き上げ刑事の織田裕二演じる青島と心が通じ、『偉くなり警察組織を変えてみせる』と約束してドラマは終わったのだが、やはり巨大な警察組織の中ではままならず、定年前に警察を辞め、故郷の秋田の山小屋に住んでいる。

黒いロングコートを引っさげ、警視庁の管理官まで務めたカッコよかった室井だが、秋田の山奥で田畑を耕し、自給自足のような日々を送っている。そして過去を悔やみながら、人生を生き抜こうとしている。いまの職業を聞かれて『無職です』って答える。

それも人生なんだよなあ…僕も会社をいったん定年退職している身だから、まずはそう思った。
室井慎次の顔や額、アゴの皺を見ると『ああ…歳とったなあ』とつくづく思った。(柳葉敏郎が歳とったということか🤣)
引き取って育てている里子たちの父親となり質素に暮らしている姿と、大事件を解決するためにたくさんの警官を率いて颯爽と指示を出すさまが交互にスクリーンに映し出され、ちょっと切なくなった。仕事って、自分がいなくなっても、若い人らできちんと回っていくもの…そんなものかもしれない。

もちろん映画だから、平穏な日々だけでは終わらず、事件が起こり大きな展開を見せるわけだが、ずっと秋田で静かに人生を全うするのも悪くないなあと思いました。

映画自体は、『踊る…』よりも、なんとなく秋田版『北の国から』みたいな印象でした😅ガッカリした点もあったけど、でも、もしまた『踊る…』のシリーズが放映されたらやっぱり楽しみに見るだろうなあ…

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