やっててよかったスペイン語！バルセロナに来て４ヶ月。スペイン語学習について色々綴ります。

夫の留学に伴い、スペイン・バルセロナに来ておよそ４ヶ月が経ちました。
イギリスものが大好きで、とにかく英語とイギリスにばかり注力してきた人生。まさかスペインに縁があるとは思っておらず、渡航が決まった時は大変驚きました。本日は、そんなわたしが、スペインに来るにあたり、「準備して本当によかった！」と思っているスペイン語学習について、記事にしたいと思います。

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「バルセロナは英語通じるよ」と言われて…スペイン語を始めた経緯

バルセロナ留学が決まった時、夫の大学の先輩、バルセロナ旅行経験者、とにかくいろんなひとから「バルセロナは英語が通じるから大丈夫だよ」と言われました。

けれど...わたしはその言葉をどうしても信じられませんでした。いくつかヨーロッパの国を旅行した時、駅員さんにも英語が通じず、とても驚いたことがあったからです。
「旅行するには問題ないけど、実際に住むとなると、英語だけでは難しいのでは？」
「せっかくスペインに住むのだから、スペイン語にも挑戦してみよう！」
こう考え、スペイン語学習を始めることにしました。

どのくらい話せる状態で渡航したのか

・準備期間は1年！

本来、2021年の渡航の予定でした。しかし、コロナや資金調達などの問題のため、1年渡航を遅らせ、スペイン語学習に時間を使うことができました。

・渡航時のレベル

正直に申し上げると、わたしのスペイン語レベルは全然高くありません！
完璧に入門レベルです。アルファベットの読み方、スペイン語の発音、超基礎レベルの文法（現在形のみ）などが分かるだけで、「〜がしたい」「〜が欲しい」「〜できますか」程度の、大変拙いスペイン語しか話せません。
しかし、そのレベルのスペイン語でも、かなり役立つことがわかりました。

・超初級のスペイン語でも役立った！

４ヶ月住んでみての感想ですが、「バルセロナは英語が通じる」は半分真実で、半分誤りだと思います。観光客の多い、サグラダ・ファミリアなどの有名観光施設では、確かに英語が通じます。しかし、それ以外の生活圏になると….。英語に苦手意識を持っている人の方が多いのではないか？と思います。

      カタルーニャ語との判別

バルセロナは「カタルーニャ州」に所属しています。カタルーニャは、独立運動が行われるほど、独立意識が強い地域です。スペイン語とカタルーニャ語の両方が公用語になっており、カタルーニャ人はこの二つの言語のバイリンガルです。カタルーニャ語はスペイン語の方言ではなく、全く別の言語。
そのため、生活圏のさまざまなところで、カタルーニャ語を見聞きします。
地元の人同士の会話、スーパーの表示、電車の音声案内など…。

お伝えした通り、カタルーニャ語はスペイン語とは全く別の言語。しかし、どちらもアルファベットを使用します。とても申し訳ないことに、スペイン語もカタルーニャ語もわからない人にとっては、どちらも似て見えてしまうのです…。

スペイン語・カタルーニャ語、どちらかを勉強して、少しでも単語を覚えると、その表示が何語なのか多少は見分けられるようになります。
自動翻訳を利用するにしても、どちらの言語なのかわかる目だけでも持っていた方が、ずっと生活しやすくなります。

     あいさつだけでも対応が変わる

スペインでの生活を立ち上げるにあたり、わからないことだらけでした。大家さんとの家の契約、銀行口座の開設、携帯の契約、食品と日用品の購入…。ひとつひとつ、店舗の人々に聞きながら進めなくてはなりません。

わたしの家の近くの銀行支店では、英語を話せるスタッフが一人のみで、出勤の曜日が限られています。わたしたちが行った日はお休みでしたが、少しでもスペイン語で話そうとしたことで印象が良かったこと（と思いたい）と、比較的空いていたことから、重要なところはグーグル翻訳を使い、口座開設までその日にさせてくれました。

また、住んでいる家の大家さんのご夫婦も英語はあまり話せません。不動産会社は英語が通じるところを利用しましたが、家の設備の故障や、電気代などの支払いの連絡は全て大家さんと直接やりとりをしています。
わたしたちの住んでいる家の大家さんはとても親切な方々で、設備の故障時などにはすぐ様子を見に来てくださり、修理もしてくださいます。わたしたちが必要以上に洗濯洗剤を使っていることも、ついでに教えてくれたほど親切な方々です。
しかし、お二人がもともと親切なことに加え、初日にわたしが、できる限りスペイン語でコミュニケーションを取ったこともお二人にとって印象がよかったのではないかと思っています。「スペイン語を勉強しているんだから、色々教えてあげよう」と思ってくださっていることが伝わってくるのです。

このように、どんなに拙くても、スペイン語で話す姿勢・文化を尊重する姿勢を見せると、かなり対応が変わってくると思います。一言目を「Hello」ではなく「Hola」にするだけでも違います。

実際どんな勉強をしたのかーなるべくお金をかけずにちまちま

・Duolingo

わたしのスペイン語学習の90%はDuolingoです。Duolingoは、アメリカで開発された言語学習アプリ。スペイン語以外にも、日本語や英語、韓国語、フランス語などさまざまな言語をゲーム感覚で学習できます。
「日本語で」学習できる言語はまだ少ない（英語だけかな？）ようで、わたしはスペイン語を英語で勉強しています。そのため、基礎英語力は必要です。アプリゲームのように、「ジェム」を貯めるシステムになっていますが、もともと戦略的にものを考えるのが苦手なので、とにかく毎日続ける（ストリークと呼ばれています）をルールに、1日3分だけでも続けてきました。
暇な時やなんだか気分が落ち込んでしまった時にやると「それでもスペイン語学習だけはしたぞ」と思えるので、ちょっとした気分転換装置としても使っていました。
間違いの理由がわからなかったところや気になったものはスクリーンショットを撮影。数ヶ月に一度、気が向いた時に見直して、ネットで理由を調べたり、ノートに書き起こしをしていました。

最近、UIデザインが大きく変更されやりづらくなりましたが、今も変わらず毎日続けています。
※有料プランもありますが、わたしは利用していません。

・かなり本気でスペイン語

スペイン語・英語教室のリングアクラブさんが配信されているYoutube動画です。Duolingoで飛ばされているアルファベットの読み方など、基礎からしっかり勉強できるようになっています。日本の学校で言語を習う時の順序に似ています。ホームページでテキストがダウンロードでき、復習問題なども充実しています。わたしは途中で離脱してしまいましたが、日本語でしっかり学びたい方にぴったりだと思います。

・キクタン　スペイン語　入門編

日常生活で登場する基本単語の原型とその意味が載っている単語帳です。スペイン語は活用が多く、それは別で覚える必要があります(Duolingoでも出てきます)が、原型だけでも知っていると、会話の中で出てきた時に意味を推測しやすくなります。
また、驚いたのは、この本に載っている単語が、本当に日常的にばんばん登場することです。マイナスポイントがあるとすれば、例文の難易度が高い（文学作品の引用などが登場する）点です。

・Spanish Dict

スペイン語・英語辞書に学習パートがついた、スペイン語学習に特化したアプリです。学習パートはDuolingoに似ていて、ゲーム感覚で繰り返し勉強ができます。このアプリを始めたのはスペインに来てからなので、まだあまり使いこなせていませんが、南米よりの単語が多いDuolingoに比べると、SpanishDictはスペインに来てからよく聞く言い回しが多いと感じます。このアプリも英語です。

・スペイン語ドラマ

スペイン語の語感やラテン文化にも慣れるため、いくつかドラマや映画も観ました。

Siempre Bruja　邦題：魔女はなかなかやめられない
コロンビアで製作されたNetflixのオリジナルシリーズ。1600年代の魔女が現代にタイムスリップするファンタジードラマ。コロンビアの海沿いの街がとても美しく、主人公たちのファッションも楽しいです。

toc toc　邦題：OCD〜メンタル・クリニックは大騒ぎ〜
メンタル・クリニックに集まった強迫性障害の患者たちが主人公のコメディ映画。三谷幸喜風の演劇っぽい作品です。同じ言葉を繰り返すシーンがとても多く、この映画でスペイン語のリズム感の楽しさを知りました。

Un asunto privado　邦題：お嬢様は謎解きがお好き
Amazonプライムビデオオリジナル作品。敏腕警官の娘であるお嬢様が、ジャン・レノ演じる執事と一緒に謎を解いていくミステリードラマです。衣装や、お嬢様のお部屋の装飾がとてもおしゃれです。スペインの景色も美しいです。

長くなりましたのでここで終えます。お金も時間も大してかけていないふわっとしたスペイン語学習ですが、これだけでもやっていく意味はあります！！
わたしのように予定外にスペインに来ることになった方や、スペイン語学習をちょっと始めたいと思っている方のお役に立てることを願っています。ぜひ一緒にスペイン語学習の旅に出ましょう！！

お読みいただきありがとうございました。