キャンプ遊心 〜映像制作のエチュード④〜
物事には3回でひと区切りという感覚があります。私だけでしょうか。
だから、4回目のキャンプには変化を求めました。具体的には、キャンプ場選びの中に、周辺環境の要素を多く取り入れてみたことです。
言い換えれば、キャンプ&旅。
これまで、ほぼサイトにとどまり過ごしていました。今回は、ちょっと足を伸ばしてみようと計画しました。
結果的に、アプト式電車の走る秘境というイメージの「アプトいちしろキャンプ場」を選択しました。きっかけは、またまた野外のもりこさんの動画です。
見上げると山を登って行く電車。また、湖上駅というファンタジーなネーミングと俯瞰映像。
行ってみようとなるまで、それほど時間は掛かりませんでした。
同じ頃、マイカーを乗り換える話が出ていました。定年後の職場が自転車通勤の距離になったことで、軽自動車に変更です。
選んだのは、スペーシアギア。なんかキャンプっぽいという単純な理由です。
今回のキャンプがデビューとなりましたが、結果的にグッドマッチング。遊び心を乗せてという映像タイトルに結び付きました。
■360°カメラの可能性
このキャンプでは、前回以上に360°カメラの効果を実感しました。それは、電車内と車窓風景のシームレスな展開だったり、吊り橋上の俯瞰映像だったりです。
具体的には、電車内を360°から描写しつつ、窓から見える山、谷、川へとスムーズに移行していくダイナミックな映像になりました。また、橋上ではドローンのような映像が臨場感を演出しました。
ただ忘れてはいけないのが、電車で十分なパフォーマンスを発揮する前提として、車両内に他の乗客がいなかったということです。そうでなければ、使用場面はかなり限定されたと思います。
■3つの遊び心
「遊びゴコロ」というフレーズは頭の片隅にありましたが、最初から映像タイトルにしようと考えていたわけではありません。キャンプの中で「遊び心」をイメージした3つのポイントがあります。
最大は、言うまでもなく電車体験です。久し振りの電車旅、ダムやキャンプ場を臨むシチュエーションなど、思い掛けずワクワクしました。
次に、キャンプ場のロケーションです。眼前に流れる大井川、その向こうに広がる緑の山々。それを横切るように飛翔する白い鳥。冒頭に使用した映像が心に残りました。また、ミステリートンネルという仕掛けが、より非日常性を高めます。
最後に、やはりスペーシアギアです。テント横に止まる姿が、アウトドアに映えます。遊び心に火が灯る感じです。
これらの感覚、思いを360°カメラに載せて、映像を制作しました。
■遊び心を繋いで
今回は晴天にも恵まれ、本当に楽しい体験でした。
やり残した感があるのは、湖上駅を俯瞰する場所に行けなかったことです。それから、湖上駅カフェ「晴耕雨読」が当日休業だったことも残念でした。
その後、台風15号被害による運休がありましたが、復旧したようで良かったです。
秋の紅葉シーズンに、また行ってみたいと思っています。