「俺がしぐれういだ！」とは
俺が⋯⋯！俺たちが！！しぐれういだ！！
「俺がしぐれういだ」とは
「俺がしぐれういだ」とは、しぐれういのファン（通称「ゴミ」）によりたびたび発せられる言葉である。元ネタはガンダムと言われている。
また、しぐれうい非公式wikiによると、本人の発言が元になって広まった言葉ではないとのこと。
本人発の「語録」ではない。
元ネタは「機動戦士ガンダム00」に登場するキャラのセリフ。ネットミームとなっておりしぐれういは全く関係ないが…一部ファンが定期的にコメントに投稿。
2024年の5周年記念で「コンプティーク2024年9月号」に特集が組まれた際には、公式に付録の一つ（もう一つはB2ポスター）として「俺がしぐれういだ！お面」がつくこととなった。
本記事では「俺がしぐれういだ」について、YouTubeのライブチャットから分析することにする。
「俺がしぐれういだ」の表記ゆれ
分析に先立って、「俺がしぐれういだ」の表記ゆれについて調べた。
YouTubeのライブチャットにおいて"しぐれういだ"という文字列を含むコメントを集計した。その結果現れた主な表記ゆれは以下の通りである。
「俺がしぐれういだ」
「俺がしぐれういだ！」
「俺がしぐれういだ！！」
「おれがしぐれういだ」
「俺もしぐれういだ」
「俺たちがしぐれういだ」
「俺たちがしぐれういだ！」
「俺達がしぐれういだ」
「俺が、俺たちがしぐれういだ！」
それぞれ割合は以下の円グラフに示される。「俺がしぐれういだ」が最もポピュラーである。
（補足：「しぐれういだ」という文字列を含むコメントの例として、「しぐれういだってラッキーガールだしな」のような今回の対象ではないコメントも含まれていることに留意する必要がある。）
「俺がしぐれういだ」の広まり
前述のとおり表記ゆれがあることを踏まえて、正規表現「(俺|おれ|私)(たち|達)?(が|は|も)しぐれういだ」を用いて「俺がしぐれういだ」というコメント数をカウントした。
以下に「俺がしぐれういだ」というコメント数の推移を示す。突然現れた概念ではなく、じわじわと市民権を得た概念だということが見て取れる。また、2024年に入ってから大きく伸びていることがわかる。
（対数プロットするために＋１をしている）
「俺がしぐれういだ」の初出
今回確認できたコメントのうちで最も古いものは、2019年10月25日のマリオカート配信において、視聴者プレイヤー「うぐれしい」に対し、しぐれういが「うぐれしい、私がしぐれういだ」と発言したことを受けて、「俺がしぐれういだw」というコメントが１件投稿されている。
ただ、この出来事がブームのきっかけになったというわけではなく、この手の出来事はこの後も何度か起きる。
「俺がしぐれういだ」の流行
「俺がしぐれういだ」という概念の形成を決定的にしたのが、2021年3月1日のマシュマロ配信である。「俺が⋯⋯！俺たちが！！しぐれういだ！！」というマシュマロをきっかけに、「ゴミ」自身が実はしぐれういだったということに気づき始める。
「俺がしぐれういだ！お面」
雑誌「コンプティーク 2024年9月号」はしぐれうい特集だった。雑誌の付録として「俺がしぐれういだ！お面」がついてくる。これによって、実社会にもしぐれういが大量発生することとなった。
しぐれういは何人いるのか？
「俺がしぐれういだ」とコメントしたアカウントの数を数えることで、しぐれういが何人存在するのかを調べることができる。
「俺たちがしぐれういだ」の「俺たち」はだれを指すか？
「俺たちがしぐれういだ」というコメントは解釈が難しい。というのも、しぐれういが何人いるかを考えるにあたり、「俺たち」が誰を指しているのかを解釈する必要があるからである。
今回は、「俺たち」の解釈として以下の候補を上げる。
「俺たち」とは、自称「しぐれうい」の集合である。
「俺たち」とは、コメント欄にいる「ゴミ」の集合である。
「俺たち」とは、配信をリアルタイム視聴している「ゴミ」の集合である。
「俺たち」とは、すべての「ゴミ」の集合である。
最も少なく見積もった場合
「俺がしぐれういだ」と名乗る人数と、「俺たちがしぐれういだ」と名乗る人数をカウントすればよい。
集計したところ、自称しぐれういは856人（＋本物1人）であることがわかった。
（補足：ここでカウントしたのは、正規表現「(俺|おれ|私)((たち)|達)?(が|は|も)しぐれういだ」に一部でも一致するコメントである。またド・モルガンの定理より、「俺がしぐれういだ」と主張する人数と「俺たちがしぐれういだ」と主張する人数を単純に足し算するのは正しくない。）
最も多く見積もった場合
「俺たちがしぐれういだ」の「俺たち」が「ゴミ」全体を指しているとすると、しぐれういの人数は「ゴミ」の人数（＋本物1人）となる。
「ゴミ」の人数は自明ではない。指標の一つとしてYouTubeのチャンネル登録者数を用いると、2024年9月時点では約200万人である。ここからしぐれういの人数を見積もると、約200万人＋１人となる。
まとめ
しぐれういはたくさんいることがわかった。