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私の一番大事猫
子供の頃に7~8匹の猫多頭飼育の記憶がある。
しかし、望んでそうなったのではなく、本当の意味で家族にしたのは1匹であとはその子が産んだ猫、居ついた猫、うちの前に捨てられていた猫だ。
親も成り行きで飼っていたから、私に他所に捨てに行かせたこともあった。
それは今、猫1匹を息子のように大事にしている私にとって、忘れることの出来ない心の傷だ。40年以上経っても忘れられない痛みだ。
当時(昭和の頃)はごはんにお味噌汁や鰹節をかけた塩分過多な猫マンマ。
避妊去勢もワクチンもせず、家外出入り自由だから、外で何を飲み食いして来たか知らず…それで命を落とす子もいた。
そんな風にしか飼ったことがないのに、昔、沢山猫を飼ってたんだ~と話していた。
今、6歳になる愛猫ハナちゃんが家に来た時には飼育経験ありと自信を持っていた。
しかし、実際に家猫として迎え、カリカリ&ウエットフードをあげるとなった時に、何をどうあげたら良いのかわからなかった。
まだ3か月だった怖がりの子にキャットハウスどころか身を落ち着かせる段ボールの居場所作りすらして無かった。
何もかも無知。昭和のままで止まっていたことに初めて気が付き動揺した。
ネットで色々調べると、その通りにした。
ワクチンも毎年しっかり受けた。
ハナちゃんはワクチンを打つと、副反応で嘔吐を繰り返し、2日間ほどぐったりしていた。私が慌てながら獣医さんに電話をしても、様子を見て下さいと言われ、ハラハラしながらそうするしかなかった。
カリカリフードもハナちゃんに適したのはどれか???
色々迷い、安いものからプレミアムフードまで試した。
毎回心配になると3人の猫ママ友に相談していた。
寧ろ、自分で決められなくなっていた。
SNSで獣医さんが発信している「ふさわしいカリカリ」
「安心なトイレ」等々・・・傾倒していった。
何が正解か?。
そんな時に、またワクチンの時期が来て、キャリーバックを見ただけでパニックになっているハナちゃんを獣医さんの元へ連れていくのは至難であった。
今年は獣医さんに毎年副反応に苦しんでいることを相談して、血液検査のみにして、昨年のワクチンの抗体がどのくらい残っているか調べて貰うことにした。
私としてはワクチンを回避できるかもと安易に思っていたが、家に帰るなりハナちゃんは舌を出して荒い口呼吸をして倒れていた。初めて見る姿に愕然とした。
少ししてから口元にお水を持って行ったら飲んでくれたので、極度の緊張からくる脱水もあったようだった。
病院に行くことがどれほどのストレスを与えるのか…思い知った。
後日、獣医さんから抗体がしっかり体内に残っているから今年はワクチン接種しなくても大丈夫ですと連絡を頂いたおり、その話をしたら、余程の緊張だったのねと言われた。
我が家は自家用車がないので、移動がタクシーになる。
大体2キロくらいの距離だけど、ハナちゃんはキャリーバックに入れられ、
タクシーの乗せられる=病院、押さえつけられ注射。とわかっている。
それから、私は私がしっかりとしなくてはハナちゃんを振り回すことになる。と、意識するようになった。
今、犬猫も長寿の時代。
苦しみを伴う延命は考えていないが、そうならないように健康に気を付けなくてはならない。
1年に1回の健康診断も…本当は受けた方が早期発見出来て良いのだろうが、動物病院に行くことが不安でハナちゃんをパニックにさせることを思うと、
家でのんびり自由に過ごしている穏やかで甘えん坊なハナちゃんのまま、
そのままで良いのではないか。必要に応じて獣医さんに相談するので良いのではないか。と思うようになった。
もちろん、家族としてワクチンも健診も大事と思われている方は多いと思う。
だけど、とりあえず今は、今のハナちゃんの様子を見て、考えることにした。
以前、ある獣医さんが「日本で発売されているカリカリはどれも基準を満たしているから、あまり神経質にならなくていい」と仰っていた。
成分を気にするあまり迷走していた私はその先生の言葉を聞いてから楽になった。
そういうことだ。
神経質にならないことだ。
昭和の猫マンマに比べたら、今のカリカリフードはずっと栄養を考えて作られている。それでいい。ハナちゃんの好きな味のカリカリで。
仲良く話しかけて、触って、様子を見逃さないこと。
私は今、大事猫ハナちゃんに育てられている。
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