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【30代前半】年収100万円ダウンも、ブラック企業からの脱出を優先した“テレアポの鬼”

今回のケースは、年収はそれなりに高いものの、長時間労働に悩んでいた男性Aさんが「このままでは心身が壊れてしまう!」と退社を決意し、メンタルを安定させた話です。ブラック企業から脱し、今は大人の余裕も持ち合わせるAさん。そのストーリーとは―。
まず、Aさんのスペックを紹介しましょう。
[年齢]30代前半
[年収]630万円
[職場]人材派遣サービス
[担当]営業

1日15時間超の労働が心身にダメージ

Aさんが大学卒業後に入社した会社は、知る人ぞ知るブラック企業でした。身長180センチ超で筋骨隆々のAさんは見るからに体育会系ですが、毎日の勤務時間は15時間を超え、心身ともに疲労が蓄積していきます。次第に営業へ向かう道のりで目眩をたびたび起こすようになりました。
「通勤時間を入れたら、睡眠時間は4~5時間。帰宅後も先輩社員から問い合わせの電話がかかってきます。親や友人に相談したら『そんなところ、すぐに辞めた方が良いよ』と言われ、心が折れました」。Aさんは上司に改善を求めてみましたが、「最近の若い人って、すぐそう言うよね」と向き合ってもらえませんでした。

営業先で目眩、親は「やめちゃえ」

1年ほど働いたものの、ついにメンタル不調を抱えたAさん。年収は20代後半で770万円を稼いでいましたが、「もう限界だ」と退社を決めました。自由な時間を確保したAさんは、しっかり睡眠をとり、体調を整えることに専念します。そして、3カ月ほど経った時から就職活動を始めました。

上司は知らん顔、年収770万円を捨てる決意

縁があったのは、人材派遣サービス。派遣人材の需要を獲得するため、テレアポを繰り返します。人材の採用計画を担当者から探り、1日に100件ほどのテレアポをこなす日々。気がつけば、稼働スタッフは10人から20人、50人、80人と順調に増え続け、社内で表彰されるようになっていました。

年収100万円ダウンもテレアポに活路「健康に変えられるものはない!」

「年収はたしかにダウンしましたが、健康に変えられるものはないと改めて思いますよ。あの時の大変さを考えれば、テレアポなんて何でもありません。自分みたいに嫌な思いをする人が出てこないように、人材派遣の観点からも見守っていきたいと思っています」。Aさんは勤務時間にも融通がきく職場に移り、人生の大切さを噛みしめています。


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