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【20代後半】高卒資格マニア、年収300万円未満も「必ず成り上がる!」

今回のケースは、日本の平均年収を下回るHさんが「いつか必ず成り上がる」と誓い、より良い労働条件を求めて資格を取得しまくっている話です。以前は高卒である自分を責めていたというHさん。しかし、リスキリングや副業が推奨される時代の到来に「まもなく大きなチャンスがやってくるはず」と目を輝かせています。本人が“地獄”だったと振り返るストーリーとは―。

まず、Hさんのスペックを紹介しましょう。

[年齢]20代後半

[年収]270万円

[職場]設備工事会社

[担当]工事業務

「それなりの生活はできるはず・・・」自分を責めた二十歳の夜

 地元の工業高校を卒業したHさんは、夢や目標を持つことなく就職を決めた一人です。先輩に誘われて入社した設備工事会社は地元で名は知られ、「会社に入って働いていれば、それなりに生活はできるでしょ」と考えていたといいます。しかし、現実はそう甘くはありませんでした。働けど、働けど、生活が楽になることはありません。20歳になった誕生日の夜、一人で質素な晩ご飯を食したHさんは「なんで俺はこんな惨めな生活しているんだ」と涙が止まらなくなりました。

ノートパソコンがすべてを変えた

Hさんの主な業務はケーブルや電線の配線、結線作業。入社まで働いた経験がなかったHさんは先輩の指示をこなすだけで精一杯で、なかなか疲れが回復しない日が続きます。2年目のボーナス。購入したノートパソコンがHさんを変えるきっかけになりました。

Hさんは業務効率化のためスケジュールを組み直すなどの改善策を実行し、業務日数を大幅に短縮することにつなげていきます。事前の情報収集に加え、「○○の仕事をするためには、こういう資格を取っていた方が良い」という書き込みをネットで見つけると、すぐに調べて積極的に読み漁っていきました。

不得意だった勉強、「自分への投資は別」と資格マニアに

電気工事士、危険物取扱者、陸上特殊無線技士、消防設備士・・・。学生時代にあまり勉強は得意ではなかったというHさんは、自らが欲しい資格の勉強は苦痛でなかったと言います。気がつけば、入社後に取得した資格は10個以上。今の仕事に必要なものだけではなく、英検や漢検なども自宅学習で取り組みました。

資格で副業、「自分をランクアップさせることができるか楽しみ」

「前は高卒であることに後悔ばかりして、『もう地獄にいるみたい』と感じていましたね。でも、今は早く社会に出たことで色々な気づきがあったと思えています。早かった分、学ぶ時間はたくさんある。これからは『なりたい自分』になるために必要な資格を取得し、自分をどこまでランクアップさせることができるか楽しみで仕方ないですよ。資格があれば副業で収入も上がりますしね」。

一度は自分を責めたHさん。今は自己実現のため、そして「成り上がる」ためにチャレンジする日々を送っています。

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