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絶対にサバイブできる究極の文章術&ライター術

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プロのライター歴18年、著書が15冊くらい(忘れた)ある、大宅壮一ノンフィクション賞受賞ライターの文章術です。著書『ユニバーサル文章術』(星海社新書)とは重複しない内容も割とあり…
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2020年1月の記事一覧

片手間で教える文章講座1 「ユニバーサル日本語」の書き方

私は安田峰俊。プロのルポライターをやっている者だ。この年末年始、20代の後輩ライターに原稿の書き方を教える機会があったり、別の場でかなりヤベえ水準の新人の原稿を読まされる機会があったりしたので、思ったのである。ちょっと文章術を世間に伝えてみようと。 第1回記事で書いた通り、私は大学院修了後に就職に失敗してから、1文字1円以下のウェブライター→コンビニ売りの怪しい500円ムックの執筆者→裏モノ・実話誌ライター→ブログ本作者→週刊誌記者→微妙な中国ライター→わりと有名な賞の受賞

片手間で教える文章講座2 「ユニバーサル日本語」の構成(紙とWebの違い)

第1回の記事の公開後、周囲から「お金取ったほうがよくない?」とすくなからず言われたが、引き続き無料で書く。なぜなら自分の経験上、この手の記事は無料で公開すると細く長く読まれるわりに、いざ有料にすると10〜20人ほどしか買う人がいない。売り上げで言えば1万円以下だ。 しかし、私の原稿はそんなに安くない。ごく少数のクローズドな購買者に向けた記事を書いて小学5年生のお年玉ぐらいの売上金を得るより、広く世間の人にちょっと役に立つ試供品(=無料記事)を配る広告宣伝をやったほうが、自分

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片手間で教える文章講座3 「ユニバーサル日本語」の校正法と表記のコツ

「バズるWeb記事の作り方」という記事を書きかけたが、思った以上に人間感情の闇に踏み込んだ(要するにゲスい)内容になったので中断する。「片手間で教える文章講座」は、せめて最初の3本くらいは、毒がなく普通にタメになる話を載せておきたい。 なので、今回は従来の記事では説明しきれなかった「ユニバーサル日本語」の校正法と表記のコツを説明する。なお「ユニバーサル日本語」とは、2020年現在の日本語ネイティヴにとって最も読みやすく、文意を容易に伝えられる日本語の書き言葉のことだ。 1

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