ゲームを遊べるくらいがちょうどいい
唐突ですが『美味しんぼ』のお話。原作をご覧になった事の無い人でもネットの海を泳いでいると、このセリフ見たことありませんか?
場面は、とあるトンカツ店。そこの店主さんが貧窮した学生の人に、こんな言葉をかけてくれるシーンです。
「いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」
今日はドラゴンクエストXが発売されてから、8周年の記念日。昨日はカウントダウンイベントで、勇者の橋に多くの人が訪れて下さいました。いつものように現地を走り回り、初参加と思われる人を中心に声かけて、いいねして、写真を撮って。出来る限りのエスコートに奔走します。
8年間こんな形でプレイヤーイベントを開催していると、意外と人のことを覚えているものです。ずーっとそばにいてくれる人。常連さんのようにプレイヤーイベントですれ違う人。プレイヤーイベントのシーンに始めてきてくれた人。そして数年ぶりに会う人。
勇者の橋はまるで渋谷の交差点のよう。様々な模様の人達がすれ違っていきます。
8年っていう期間は、人の生き方が変わるのに十分な時間。12歳の小学生だった子が、20歳の社会人になっていてもおかしくないだけの時間。それだけの時間が経過すると、プレイを止める人も多く出てきます。
単にDQ10に飽きてしまった人。
前向きにリアルに向き合うために止める人。
結婚、出産で止める人。
お仕事が忙しすぎて止める人。
体調のせいで止めざるを得なくなった人。
そこには様々な事情があります
メイアの中の人も、8年間で様々な事がありました。それはもう、良いことも悪いことも含めて(遠い目)。いつプレイを止めてもおかしくない状況も実はあったりしました。
でもこうして今も尚、ゲームで遊べるくらいの生活を、8年もの間続けられている。「ちょうどいい」くらいの生活を送ることが出来ている。それってとてもとても、幸運な事だとも思うのです。
8周年のカウントダウンで多くの人とお話をして、ふとこう思ってしまったのです。
「あぁ皆、今ちょうどいいくらいの生活をおくれているのですね」と
8年間一緒だった人達は、8年経った今もこうして遊べるくらいの幸運な生活をおくれてきたんですねって。
久しぶりに出会った人は、きっと大変なこともあったのでしょうけど、今またこうしてゲームが遊べるくらいに余裕が出来てきたのですねって。
最近プレイを始めた人も、ゲームで遊べる位の健全な生活をおくる事が出来ているのですねって。
つい見落としがちな、「当たり前の、そこにある幸せ」
その時間を共に出来ていること。何て幸運なことなのでしょう。
勇者の橋を走り回りながら、冒頭に述べた美味しんぼのセリフが頭をよぎりました。
「いいかい学生さん、ゲームをな、ゲームをいつでも楽しめるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。」
アストルティアはもう9年目に突入します。今も尚こうして、みんなと一緒にゲームを一緒に楽しめることの、何て幸せなこと。
願わくばこれからも先も。元気な姿をアストルティアで見せあって。お互い、「ゲームを楽しめるくらいの幸せな生活を送ることが出来ている」姿を知り合えると、それはとても嬉しいことですね。
皆様のこれからの旅路に、より一層の幸運が訪れますように。