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チェロのレッスン〜課題はいつだってそこに②〜

レッスンの前半は、なんとか最後まで通した練習曲の構成や音楽について噛み砕いてお話ししていただいた末に脳内では可愛らしいカエルたちがケロケロクワックワッな感じになった。なんのこっちゃ。

後半は曲をテーマごとに4つに分解して難所の抽出と練習方法の模索をだいぶみっちり教わった。

先を想定した動き

「ポジション移動と移弦はだいぶ正確にできていますね。」
えっ、ほんと?嬉しいなあ。
「移動するときに「あっ、そういえばここで移動するんだった」という雰囲気がまだあるんですよ。それでキコキコした動きになっている。」
・・・そうかも。
「例えばここ、D線の第1ポジションからA線の第4ポジションのところ。最後の音を弾くときは肩から肘は半分くらいは第4ポジションに向かって位置を変えておくんです。動きが滑らかになるし、もっと速い曲になったときにとても大事な動きだから。」
それはこの後のこういう旋律の時にも気をつける点になりますか?
「ああ、そうですね。」

実はこれ、ほぼ毎回注意されている。
「前にも言ったでしょう?」とは言われないのは先生の優しさだろうか。

隣の弦、隣の音にも目を配りましょう

例えば4番指で押さえる音があるとしよう。そういうとき必ずと言っていいほど先生がパッと尋ねるのが、
「今出したい音のところに4番指がありますね。その時2番指の音は何でしょう?」
えっと、ドです。(咄嗟にドイツ音名が出てこないのでだいたいドレミで答えてしまう)
「うん、そのドはナチュラル?それともシャープ?」
あ、ナチュラルです。
「今あなたの2番指はちゃんとドの位置にあるかな?」
・・・ちょっと高いです・・・。
特に跳躍音だったり弦を跨いで音が動くとき、ポジションを移動して4番指で弦を押さえるときには1番指以上に2番指の位置の正確性を問われる。
1番指で抑えるときは次の音を想定して左手は通常の幅で構えるのか、拡張型で構えるのか、そのとき2番指はどの音を捉えているべきか。

はい、これも最近は毎回チェックが入ってるんですよね・・・。

一朝一夕に課題をクリアできる・・・訳はないので課題がはっきりしてくるのはむしろいいことだとは思うのだけど。
全体的には
*ポジション移動は「決まったコース」として流れを徹底的に把握して動けるようにする
*正確な位置を把握するためには周辺の音も知っておく必要があるね
ということだろうか。

こうしてシューんとしながら先生宅を後にするのであった。

1週間後には12月最初のレッスンが待っている。


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