選曲会議に向けて〜プログラムのルールってあるの?〜
結論から言ってしまうと、ない。多分。
数年のオーケストラの経験のなかで機会があれば出席してきた選曲会議で「それってそうしないといけないルールでもあるんですか?」とちょっと引っかかったことを書いてみようと思う。
プログラム曲の共通性は必要か?
例えばメインの交響曲がドイツ(またはオーストリア)の作曲家だったら、前中プログラムもドイツ方面の作曲家で固めるべきか。
実は言われてしまったことがあるのです。
「メインがドイツものなのだから前中にフランスものはおかしいでしょ」
「前プロにドイツもので、なんでメインはロシアなの?」
当オケの幹事さまたちはやや作曲家の国にこだわりが強いきらいがあるようで・・・。
多分必ずしもそうする必要はない。
ただ何かしらの「引っかかり」はあった方が面白いとは思う。
それが「共通性」と呼べるものならば、共通性はあって良い。わかりやすいものじゃなくて良いので。
なんとなく、一貫性のようなものが欲しくて作曲家の出身国だったり時代だったりを揃えたくなるのだが、そうやってとても素敵なプログラムになるかというと、案外難しいのである。曲の長さのバランス的に良い組み合わせが見つからなかったり、曲を並べてみると、なんだか面白みがないなあと思ってしまったり(決して一つ一つの曲が面白くないというわけではない!)。
反面推薦曲の中からなんとなく3曲ピックアップしたら「あれ?なんか良さげじゃない?」ということも多々ある。
まあ、テーマとか共通性は、あったら面白いけど、なくても全体に面白みがあればそれで良い、ということだろうか。
それでもテーマのあるプログラムにも憧れる
自作でプログラム案まで作るときのテーマは、とりあえず
「私の好きな曲セットリスト」
これである(笑)。そこに「明るい曲オンパレード」などというサブタイトルがついたりつかなかったり。
「私が考える架空の演奏会プログラム」
チラシを盛り上げるキャッチコピーなんか勝手に考えちゃったりして。
結構これで遊んでいる(笑)。
「これがテーマでしょ!」と気づいてもらえなくても
「面白プログラムだったでしょう。実はこんなテーマで並べてみたの。」
という話ができたら素敵だなあ、と思いながら来る選曲会議に備えます(笑)。
次回、ちょっとだけ愚痴をお許しください。
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