室内楽教室〜本番直前の2回の練習〜
Mフィルの定期演奏会が終わって数日。
諸事情により「もうすぐ冬だけど夏休み」として休暇をいただいて両親と北陸方面を旅してきた。
帰宅翌日、残り2回となったうちの1回目の室内楽教室だった。
メンバー間の調整の末の日程とはいえだいぶ無謀だったとは思う。
おまけに旅行中に風邪をひいた。
幸い咳も鼻もピークを超えてきて咳き込んで吹けないという状況ではなくなったので、帰宅直後にざっと曲をさらって練習に臨んだ。
まあ散々だった。
プレトリウスのバロック組曲の後半2曲のトップがまだまだ不安定なのだ。
アンサンブルの中でのザッツも私はずば抜けて下手なのだ。
本来ある繰り返しを1箇所カットしてもらう。
ザッツの出し方を確認する。確認してやり直す。
全員がそのために演奏を繰り返す。どうやったって疲れが溜まる。
1週間後、いよいよ最後の練習があった。つい先日のことである。
プレトリウスのトップに際して、私にとっては思い切った変革を自分に課した。
トップを吹く2曲をほぼ全般にわたってB管に切り替えたのだ。
ホルンを吹き始めた経緯もあってガチガチのF管党にとってはかなり大きな変革、だと思う。
まず運指の違いでつまづく。
楽譜に書き込んだところで指が動かなければお話にならないので、確認しながらテンポを落として細かく分解したセクションごとに繰り返し吹いて覚えていく。
うん、吹きやすい。
音も外しにくくなった。
音そのものはF管に比べるとやや厚みに欠ける印象があるが、アンサンブルで響けば問題はないだろう。
合奏練習では
「・・・まあ、いいでしょう。」
B管に変えたことを話すと
「そうでしょう!吹きやすくなったでしょ。よく響くホールだからね、どんな音でも外さずに吹くことが大事なんだ。ブレスも必要ならたくさん、しっかり取ってね。」
散々繰り返し吹いて調整に調整を重ねた後に
「じゃあ全部通しで録音ね(ニヤッ)。」
やっぱり先生は先生だ。
練習の後、ホルン兄さんと帰り道にランチをご一緒した。
ちょっとした決起集会であった。
翌日には先生から録音した音源がLINEにupされた。
やっぱり先生。仕事が速い。
今週末が本番である。
もうちょっと練習しておこう。