年末年始の動向③〜イベント参加記〜
なんとなく三部作になってしまった本テーマです。
新春トップ棋士対局観戦
・・・と銘打ったイベントだった。
日本将棋連盟、関西将棋会館の事業に対するクラウドファウンディングの一つに参加してきた。
人気の棋士だったり元々募集人数が少ないイベントは数分で埋まってしまう中、100名という比較的広く門戸を開けてくださった企画だと思う。
年末年始の連休最終日に新しい関西将棋会館で開催された対局観戦。関東からの参加なのと、せっかくの連休だったので前乗りと後泊を敢行してしまった。(有休と仕事を休むことについては綿密に根回しをして)
1月4日 東京〜高槻
自宅から電車で品川駅、そこから新幹線に乗り換えて京都駅、在来線で高槻駅という移動行程。連休始まりの下りの旅行者ラッシュからは外れたせいか新幹線は空いていた。よかった。
ただ京都駅からの移動が大変だった。Google先生が案内してくれた電車の路線が京都駅で見つからない。「東海道本線」とGoogle Mapで記載された路線は京都駅では京都線に該当するらしいと自力で発見。エスカレーターの立ち位置が関東圏とは逆であることにも地味に混乱した。
高槻駅についてからはMap頼りでホテルにチェックイン。まだ明るかったので翌日の下見も兼ねて関西将棋会館まで歩くことにした。
細々としたグッズを購入して(笑)、まだ時間があるので近隣の観光もしてしまおう。
野見神社から高槻城址公園、芸術劇場をぐるっと回って駅に。
1月5日 いよいよ対局観戦!
集合は12時なので、午前中はまたのんびり散策かなあと。
上宮天満宮からのんびり駅まで戻って、駅ビルの中で軽く昼ごはんを済ませるといよいよ集合場所である関西将棋会館へ。
2階の開設会場受付から階段を降りて会館入り口までは既に行列ができている。
ほぼ定刻で受付が始まると、ランダムに選んだ席番号に沿って大盤解説会場に入る。5列くらいで100人が横に広がって配置されていて、私は右側のブロックの3列目。大盤解説はステージになっているので後方の席でも見えるようになっている。
和装で対局!
当初はそんな企画ではなかったらしい。
対局者である菅井竜也八段が声をかけてくださったのだとか。
羽織袴の両対局者と船江恒平七段、木村朱里女流初段の諸先生方に軽いどよめき(嬉)。個人的には木村女流の振袖袴が華やかで素敵だった。
菅井八段は黒〜焦茶のおそらく紬の着物に同系色の半衿、いわゆる仙台平の縞の袴、黒〜ダークグレーの羽織にやや明るい藍色の羽織紐。足元は白たびに白い鼻緒の雪駄。見事に兄弟子の船江七段とお揃いコーデなのがなんとなくほっこり。
濃紺とか濃茶のダークカラーが本当にキリッと似合うと感動。
豊島九段は白茶?の着物(おそらく紬ではないかと)に淡いミントグリーンの半襟、着物よりワントーン濃いめの袴、半襟と羽織の色は多分揃えたんじゃないかと。新春というか、冬の緑を彷彿とさせるすっきりとしたコーデ。透明感を一層引き立てる色合いがめちゃくちゃ似合うんだな。で、足元は黒系の色足袋で引き締めるというか。
解説場で両棋士先生の挨拶ののち、階上の対局室で対局開始となる。
船江七段、木村女流初段の解説アンドトークは程よいテンポで聞き取りやすいし面白い。程なくして解説室前列から順番に対局室での観戦が始まった。
和室三間を開放した広い対局室の中央におられる両棋士を、大体5メートルくらい外から囲うように座布団が並んで正座で観戦できるのだ!
初回は各グループが3〜5分くらいで交代しながら、その後は終局まで解説室と対局室を自由に観て回れるという、なんという企画!
大好きな棋士の先生方の対局を同じ空間で観るという贅沢
大きなモニターで対局を見つつ素敵な解説をライブで堪能する贅沢
対局はおおむねタイムスケジュール通りに終局(これも地味にすごいと思う)、感想戦まで間近で見てしまった。
決着した瞬間の、空気が解ける感じ
感想戦では両棋士先生がまるで少年のように見えてしまう和やかな空気
当日の対局の棋譜(先生方のメッセージ付き!!)の写をお土産に、ほっこりというより沸々(熱戦の余韻を楽しむ気持ちで)とした帰り道であった。
風景やモノの写真はよく撮るのだが、人を撮るのがからきしで、自分が撮った写真はおよそ使い物にならないことをここに報告しておく。
順位戦が苦境なお二人の、今後の奮起と健康を祈念しつつ。