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室内楽教室〜今回はホルンアンサンブル③〜

第2回アンサンブル教室

まずは音出しから「50歳からのウォーミングアップ(仮称)」

やはり9時に集合して楽器やら譜面台やらを準備していたら、
「前回の皆さんの音出し聞いていて、やっぱりそこから手直ししたくなった。まずはみんなで音出ししましょう。」
いきなり先生のワールド全開な雰囲気である。
「皆さんがやっていたのは音出しというか、個人でできる基礎練習だよね。高音から低音から一通り吹けるように練習するのは大事なんだけど、吹くときにどうしても唇や顎周辺の使い方にばかり気が向いてしまってるんですね。良いんだけど、たくさん吹くと疲れてしまうし、我々みんな若くないから(ニヤッ)。長く安定して吹くことも考えると口や顎の使い方以上に息の使い方が重要になってくるんだ・・・。」
偶然にも先生を含む我々四人はジャスト50、少しオーバー50、もうすぐ50という年齢事情から「50歳からのウォーミングアップ」から第2回アンサンブル教室が始まった。このウォーミングアップ、命名は先生である。

内容としては
*中音域から低音域のリップスラー
*低音域に特化したリップスラー
*息の量とスピードを駆使した強弱の表現
をいろいろなパターンでみっちりと行うものであった。
しかも全部F管で。
1時間ほどみっちり吹き込んで、ようやく合奏が始まった。
(既にヘトヘト)

「バロック組曲」

既に前回の練習でパートは決まっているので今回の練習では一番楽だったかも。
それでも曲のところどころで「誰が主旋律になるか」「テーマが展開する箇所の確認」「和音の完成が重要なところ」を先生が容赦無く指摘してはやり直したり、ときには一人ずつ演奏させて技術的な課題を指摘したりと、非常に密度の濃い時間であった。
 一見「激しいダメ出し」なのだが、先生という立場と、指摘されることが残酷なまでに正鵠を突いているのでぐうの音も出ない。それどころかスイスイと胸に落ちてくる(擬音がおかしい)。そして確実に良くなる。とにかく楽しいのだ。

「アンダンテ」

前回候補曲になったばかりなので、最初はローテーション合奏。
「バロック組曲」はメンバーの希望を優先してパートを決めたのだが、「アンダンテ」は先生の一声で決まった。実に痛快というか爽快だった。
「この組み合わせが一番合奏が綺麗に聴こえる。」
うん、そう思う。メンバー全員が頷いた瞬間であった。
そこからは怒涛の指導。
ときに一人で、二人で演奏してお互いのパートがどんな仕事をしているかを全員で確認して、それに対して自分がどう演奏するかを考えて演奏してみる。少し手直ししてみる。


午前中の4時間程度。終わるころには息も絶え絶え、唇はジンジンと痺れるくらいに疲れてしまったが、「ものすごく楽しい時間だった」のだ。
アンサンブルの練習って、合奏の練習ってこうだよね!というのをあらかた隅から隅まで体験させていただいた感である。
 古典、バロックとジャンルは限られるものの、この室内楽教室では
「その曲の背景や時代に合った奏法」から、もっと基本的な「誰かと演奏するときの考え方・楽しみ方」「それぞれのパートの曲中の役割」まで実際に演奏しながら知ることができると思っている。

本番まであと2回の教室。
もう少し、もう少し演奏が磨かれてくる、はずである。

(こういうアンサンブルの練習を金5でもやりたいんだけど・・・)


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