見出し画像

チェロのレッスン〜課題はいつだってそこに〜

遅めの夏休みから1週間。
11月2回目のチェロのレッスンだった。
最初に言い訳をしてしまうと、

練習が足りていない。

Mフィルの定期演奏会で最後の悪あがきをせざるを得なかったのもある。
室内楽教室も地味に本番が近くなったのもある。
そして夏休みである(笑)。

夏休みから帰って翌日の室内楽教室でこってりと絞られた後の半日、
週半ばの午後(元々オフ)、
レッスン前日(!)
まとまった時間が作れたのはこれだけである。
あとは仕事から帰って力尽きる直前の30分くらいでしょぼしょぼしながらのスケールくらい。

鈴木3巻では事実上最後の練習曲、らしい。
「アレグロモデラート」
お手本は信じられないくらい速いので、ここは居直って別の曲じゃないかと思うくらいのゆっくりテンポで練習している。それでもポジション移動と移弦は難しい。
 以前の室内楽教室に則って曲を細かく分解して難所を炙り出していく。
無数の難所(爆笑)を一つ一つ潰して行って、半分くらいまで残った選りすぐりの難所(!)を並べてみる。ここからはレッスンに持っていこう。

さてレッスンである。

まず練習曲を通してみる。
2回ほど止まったが、珍しく先生のストップがかからずよろよろと終曲まで通った。
「難しい曲ですよね。これは。」

「ところで、原曲は聴いたことあります?」
・・・練習曲の動画なら・・・
「ではこれを。ビオラ・ダ・ガンバとチェンバロのアンサンブルです。」
・・・速い・・・
「そう。とても速い。でも聴いてほしいのは、ほら、楽譜のこことか。」
必死で楽譜を追いかける。
「最初の主題を弦とチェンバロが交代で掛け合いのように演奏しているでしょう。で、主題の裏ではまた別のメロディが演奏されている。対位法でもあるんですけど。」
・・・そうですね。
「カエルの合唱みたいでしょう。」
・・・
・・・(ケロッ)
・・・そう、かもしれませんね・・・。(クワッ)
「楽譜のメロディの裏で演奏されている音楽も意識すると、もっと音楽が広がるというか。」
・・・うん、カエルの合唱・・・(ケロケロケロケロ)・・・(クワックワックワッ)・・・(あかん)・・・(先生なんでそんなに普通に真面目なお顔で・・・)。
「こういうことも考えて弾いてみましょう。」
・・・ケロッ?

これから課題を一つ一つ炙り出す作業が始まるのに、レッスン前半は「カエルの合唱」にあらかた持って行かれてしまった。

というわけで少し続きます。


いいなと思ったら応援しよう!