【 生成AI 】Photoshopの生成塗りつぶしでレタッチ速度を爆上げしよう
こんにちは、RAKSULのデザイナー森本芽衣です。
今回は、私がRAKSULで行っているPhotoshopの生成AI機能「生成塗りつぶし」を活用したレタッチ方法についてまとめてみました。使い方やレタッチする際のポイント、注意点なども併せてご紹介します🌸
こんな人にオススメ
簡単に写真のクオリティを上げたいPhotoshop初心者の方
とにかく効率的に写真のレタッチをしたい方
生成塗りつぶしとは?
使い方
1 .範囲選択
生成したい範囲を選択し、画面内に表示される「生成塗りつぶし」をクリック。
2 . 生成
そのまま「生成」ボタンを押すか、プロンプトに生成したいものを入力して「生成」をクリック。
生成塗りつぶしでできること
1 . 選択した領域のオブジェクトを削除
プロンプトを入力せず「生成塗りつぶし」を実行すると、選択した領域が削除され、背景が自然に補完されます。
2.プロンプトベースの編集
生成したい要素をテキストで入力して編集することができます。Adobe fireflyの 効果的なプロンプトの記述 によると、以下を押さえるのがポイントだそうです。
3 つ以上の単語を使用する
「生成する」「作成する」などの命令分は含めない
(この指示自体が生成物に含まれてしまうのを防ぐため)具体的かつ、シンプルな言葉を選ぶ
例:「キーボードをタイピングしている手」「窓のそばに座っている猫」など
これはあくまで体感ですが、上記の例のように名詞で終わる書き方をすると生成結果が想定に近いものになりやすい気がします。
生成モデルの詳細については現時点 ( 2024年12月 ) では公開されていませんが、効果的なプロンプトの記述 でも同じように名詞で終わる文章を採用しているので、プロンプト作成に迷ったら参考にしてみてください。
生成塗りつぶしのここがいい
非破壊編集ができる
生成塗りつぶしはレイヤーを分けて実行されるため、元の画像にダメージを与えず、何度でも調整が可能です。
利用のポイント
生成塗りつぶしを使用する上で、私が意識していることを紹介します。
1 . 自然な結果を得るために、周囲の要素を活用する
生成塗りつぶしは選択された領域の周囲のデータをもとに補完を行うので、選択範囲の境界を工夫することで、より精度の高い結果になります。
選択範囲が大きすぎると、AIの生成物の選択肢を増やしてしまうため、意図した結果にならないことがあります。
2 . 写真に残したい要素は選択範囲に入れない
たとえば、いらないオブジェクトを消して写真全体のクオリティを自然に向上させたい場合、写真に残したい部分は選択範囲に含めないようにすることで、精度が向上します。
3 . 意図した結果にならなくても、諦めずに範囲を絞って再生成
複雑なオブジェクトは1回の生成でうまくいかないことがあるため、細かく選択範囲を変えながら生成を試みると成功率が上がります。
あまりにも余計なものが多くて生成に影響が出そうな場合は、一旦生成したレイヤーをラスタライズして、いらないものを「削除ツール」で多少消すとさらに生成精度が上がっていきます。
RAKSULでの活用例
さまざまなシーンでこの機能を活用し、素早く写真のクオリティを向上していますが、特に力が発揮されるのが、SNS( X )投稿「#今日のRAKSUL」における画像レタッチです。
日常風景を切り取ると、備品などついつい映り込んでしまいがちです。デザイナーとして写真の美しさは一定水準を保ちたい…でもそのままの雰囲気をお届けしたい!というときに有効活用しています。
作業自体は慣れれば5-10分で終了するため、心強い機能です。
注意点
AdobeFireflyを用いた機能のため、生成クレジットが消費される
生成されるパターンは一度に3パターンですが、使用するクレジット数は1アクション1回のようです。Adobe firefly に関わる他の生成機能でも共有しているクレジット数のため、注意して使う必要があります。
終わりに
今回は生成塗りつぶしの活用方法について、現時点での学びをまとめてみました。
実際に活用してみて感じたのは、プロンプト入力の仕方はもちろん、選択範囲の工夫も重要だということです。
生成AIを使うことで、Photoshopでの写真加工がスムーズになり、表現の幅が広がったと思います。今後も生成AIを活用しながら、効率的によりよいアウトプットを生み出していきたいです!
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