駐在妻の悩み ①
私が駐在妻だった時の悩み。
1つ目:会話の引き出しが無いこと
アメリカという土地柄のせいか、夫婦や家族でホームパーティやイベントに参加する機会が多かったのですが、なかなか上手く他の人と話せないことが悩みでした。初対面の人、現地の人、夫の会社関連の人、近所の人…たぶん日本で暮らしているよりもずっと多くの人に短期間で出会っていたと思います。
そういう方々と、あいさつの後、何を話せばいいのかわからない。
相手は自分の自己紹介や些細な会話からどんどん話題を拾って広げていってくれる。
自分も真似してやってみようとする。
でもできない。
知識が無いからどう広げていけるかわからない。自分が拾える話題が無い。
それでも嫌われたくはない。話していて面白いやつだと思われたい。
その人その国のタブーに触れないようにしなきゃ。
あれ、この人の国のタブーって何だっけ。
地雷を踏まないようにしなきゃ。
ああ、話せることが限られていく。
沈黙が増える。
私はなんてつまらない奴なんだ。
色んな人と話して気がついた。
外国語のスキル云々の前に私は話すことがない。
内容が無い。
勉強してこなかったから会話の引き出しが無い。
世の中の知識が無い。
相手に対して話題を持ってこれない。
だから結局「英語話せない」。
もっと大学でちゃんと勉強していればよかったな。
英語は中級レベルでしたが、いかんせん話す内容が思いつかないので話せないようなものでした。
外国生活では良くも悪くも日本では出会わないような人と出会うものだと今となっては思いますが、この時期はたまたま、
『自分より教養や知識があり私の会話を拾ってくれる人』に囲まれていました。
日本でもこんな機会なかなか無いと思います。
終わってみると「そんなんしょうがない」くらいに思えるのですが
当時は憧れと劣等感と虚栄心で動けなくなっていました。
そんな駐妻生活。
せめて負の連鎖を断ち切ろうと、本を読んで日本のことから教養を増やそうとしていました。海外にいながらにして日本の勉強をするとは…