Apple II ▷ ジョイスティック(6)
ジョイスティックの動作チェック
記事(5)で書いた"MECC-A240 Computer Inspector"をもちいたジョイスティックの動作チェックです.
このソフトはApple IIの動作確認をおこなうことができる大変すぐれたソフトで,本体の動作確認はもとよりモニタの調整,ディスクドライブの検査などもできます.Apple IIのトラブルのひとつにメモリ不良があります.インターネット上の愛好家のサイトのトラブル相談をみると「画面の表示がおかしくなった,直す方法は?」というのを見かけます.その原因の多くがメモリ不良に起因する典型的なトラブルが多いのですが,こうした場合にどのメモリが不良かを特定するのにも役立ちます(もっとも起動できなくて困っているのですから,こうした場合はメインボード上でRAMを入れ替えたり,交換したりして特定することになります.その意味ではこのソフトは定期健康診断用でしょうね).
ではジョイスティックの動作チェックの様子を動画でお見せしましょう.
ソフトで"Joystick/Paddel Test"を起動した直後の画面から始まります.右側の四角はジョイスティックの可動領域で,XY軸が表示されています.その交差点がジョイスティクの中立点となります.みてわかるように,工作したジョイスティックにはドリフトが発生しています.このドリフトはApple IIの個体にも依存するようで,ぼくが所有するApple II plusとApple IIeでもことなります.ゼロ補正はハードで解決するか,あるいはソフトで解決するかがありますが,個体依存性があることを考えると後者がよいと考え検討中です.
ところで記事(1)で紹介したジョイスティックですが,ゼロ補正用の半固定抵抗を実装しています.単純にゲーム目的であるならばローコストで簡単に工作できるこちらに軍配があがるでしょうね.
Apple IIeのこと
上でApple IIeについて触れました.ぼくはApple II plus以外にもこの機種を所有しています.こちらは実験用にメインボードで入手しました.完動品として入手したものが1枚,故障していたものを自分で修理したものが2枚あります.上の動画はそのメインボードを木箱に収めたもので普段はこちらを使用しています.Apple IIeについてもいずれ記事にしたいと思っています.
そのApple IIeのゲームI/OはApple IIと同様メインボード上に16ピンソケットがありますが,本体ケースにも別系統としてD-sub9ピンコネクタがあります.
このD-sub9ピンコネクタ対応の接続ケーブルも工作しているので写真1に示します.このケーブルは必要なラインにしぼっているのでフラットケーブルより断然使い勝手のよいものになっています.