【私が歴史ラボに出会うまで】
初めてこのラボを知ったのは、夏休みど真ん中だった。
私は高二の夏休み目前でこれまで入っていた部活を退部し、何か新しいことを始めたいとうずうずしていた。
けれども、夏休みも7月が終わり、お盆まで終わろうとしていた時、私は『そろそろやばい。』と感じ始めた。
というのも、親に『ボランティア活動をしてみたい』と言って部活をやめた手前、勉強もさほどできない私は何か新しいことに打ち込むしかなかった。
お盆の最中、私はどうにか興味のある横須賀のまちづくりの活動に出会えないか四六時中スマホで検索していたと思う。
そして、《よこすか ボランティア活動》と検索して、手当り次第にホームページを開き、何十個と開いた後に私はようやくこのラボに出会った。
『よこすかラボ』
聞いたことも見たこともない、全く未知の世界だった。
ただ1つ分かっていたのは3日後に1日体験ラボがあるということ。
参加しようか、しまいか。
私は一日中悩んだ。
1人で新しいところに飛び込む恐怖心と、未知の世界への期待感で胸の中はいっぱいだった。
しかし、この1日体験ラボの締切は書いていない。
もう定員いっぱいで申し込めなかったらどうしよう、でも、ここに行ったらもしかしたら自分が本当にやりたかったことができるかもしれない。
そんな葛藤を抱えながら一晩悩み、翌朝私は応募を決めて連絡をした。
人生で初めて自分の道を切り拓いた瞬間と言ってもいいかもしれない。
そして当日、私は初めて猿島へ足を運んだ。
そこは自然を体いっぱいに感じられ、歴史を肌で感じられる場所だった。
ラボへ参加してみると、そこには同世代の人達が沢山いて、半日そこにいただけでも、沢山の経験をした。
私のあまり知らないブルーカーボンの世界について教えてくれる人、少しの気づきも大切にしてくれる人、私の興味のある分野について深堀して教えてくれる人など沢山の人から沢山の学びを得た1日だった。
『ここに入りたい!』
私はこの日家に帰ってそう強く思った。
それからしばらくして、参加意志の確認として1度面談することになった。
相手はれおっち
私が初めて参加した1日ラボの時のファシリテーター的存在の人だ。
れおっちは唯一無二な自分の世界観を持っていて、どんな人にも優しく、どうやら人脈も広いらしい。
そんな人と1:1で面談をして、
色々な説明を受けて、
最終的に『一緒に歴史ラボやらん?』に対して、赤ちゃんのモロー反射のように、『はい、やりたいです!』と答えていた。
そこにもちろん自分の意思はあるが、この時は初めての時と違って不思議と私の心の中には恐怖心はなく、期待感で胸がいっぱいだった。
そして、歴史ラボへの加入が決まり、
私は猿島を通して、広い意味でまちづくりについて学びたいと思った。
改めて猿島のことについて調べていると、
私はまた興味深いことに出会う。
《時代別の猿島と人との関わり》
縄文時代には既に猿島に人がいた事がわかっている。その目的は定かではないが、バカンスに訪れていたという説もある。
今の猿島は観光スポットだけれども、では一体平安時代はどうなっていて、鎌倉時代はどうだったのか?と気になりはじめたら止まらない。
ここから先はまたおいおいまとめていくことにする。