0からスタートするLive2D解説講座 #2
はじめに
みなさんこんにちは、めーりんです。
前回から時間がたってしまい、申し訳ありませんでした。
今回の内容は
・目の開閉
・口の開閉
の仕組みについて解説していきたいと思います。
本当は素材作りをしている様子とモデリングを見せながら説明するのが一番わかりやすいので、簡単なモチーフの素材作りまで行きたかったのですが、それを含めるとそこそこ長くなってしまうので、それは次回にしたいと思います。
次回、素材作りをするときと、そのあとのモデリングの講座の予備知識として簡単に仕組みを知ってもらえたら、ありがたいです。
軽く「こんなやり方があるんだな」くらいの認識で大丈夫です!
パーツ分けの概念について
目や口の開閉を話す前にパーツ分けの基本的な考え方について、改めて話させてください。
前回軽く話しましたが、基本的にLive2Dは動かしたい部分をパーツ分けする必要があります。
例えば人の顔があって、目を動かしたいとなると、最低でも目のパーツは顔のパーツと切り離して描く必要があります。
さらに言えば、どう動かすかによってパーツ分けの内容も変わってきます。
なので、素材を描く前に
・Live2Dの動かし方の仕組みを理解する
↓
・どんな素材を描くか考える(どういったキャラなのか、どういった構図なのか)
↓
・何をどう動かしていくのか
↓
・動かしたい内容に沿ったパーツ分けを考える
↓
・素材を描く
という流れになっていきます。
目の開閉
では、まずは目の開閉について解説します。
目の開閉には、主に3通りのやり方があります。
それぞれ、長所がありますので、なんとなくでも覚えておくと役立つかもしれません。
1.まぶたで白目を隠すやり方
図のように白目の上下にまぶたパーツを作り、挟み込んでいきながら白目を覆い隠すやり方になります。
閉じたい目の度合いに合わせて、まつ毛やまぶたのパーツを少しずつ狭めていきます。
この際、まぶたは白目のパーツがしっかり隠れるようにまぶたを動かしていかないと、白目がはみ出てしまうので、注意が必要です。
これの長所は、まぶたを意識しながらモデリングができるので目が閉じていく形をキレイに作ることができるところです。
私は主に2番目に紹介するやり方をメインに使っているのですが、動物のLive2Dを作るとき等はこのやり方を使っています。
この場合、瞳も動かすことを考えるとこんな感じのパーツ分けになります。
2.白目をつぶすやり方
こちらは白目のパーツをつぶしていき、最終的にはまつ毛のパーツの中に隠しちゃうやり方です。
徐々に白目をつぶしていき、その形に合わせてまつ毛等のパーツを移動していきます。
そして最終的にはまつ毛の中に白目のパーツを隠してしまいます。
瞳のパーツは白目のパーツにクリッピングができるので、はみ出してしまうことはありません。
私は主にこちらのやり方を使っているのですが、1つ目と違うところはパーツ数が少なく、モデリングもしやすいことです。
このやり方のパーツ分けはこんな感じになります。
1つ目からまぶたのパーツを省いた感じですね。
3.パーツを切り替えるやり方
3つ目は、目を開いているパーツと閉じているパーツの表示を切り替えるやり方です。
途中まで瞳以外のパーツをつぶしていき、ある一定まで行ったら閉じているパーツに切り替える仕組みになっています。
このやり方は、パーツ数もモデリングも一番簡単なやり方です。
ただその分、細かい調整が難しくもあります。
パーツ分けはこんな感じになります。
パーツの配置順番について
一通り目の開閉の方法とパーツ分けの例について解説しましたが、パーツには順番があります。
基本的には、イラストソフトと同じように上にあるレイヤーから順番に上から表示されていきます。
目のパーツを並べるとこんな感じになります。
なので、基本的にはイラストを描く感覚のままレイヤーを並べるだけで大丈夫です。
口の開閉
さて、続いて口の開閉について解説します。
こちらは目の開閉とは違い、基本的な考えは一つです。
仕組み
目の開閉の一つ目と近いやり方になりますが、
口内のパーツを上唇と下唇のパーツで挟み込み、それを動かして口の開閉を作っていきます。
モデリングでは、上下の唇を変形させながら、様々な口の形を作っていきます。
場合によっては、これに「歯」のパーツや「舌」のパーツを追加してモデリングしていきます。
パーツの配置も目の時と考え方は同じです。
口内のパーツの上に唇のパーツを置きます。
まとめ
以上で目の開閉と口の開閉でした。
今回解説した内容は、他のパーツ分けにも通じていまして、基本的には動かしたい部分をパーツ分けしていきます。
パーツ分けの考え方としては、移動したり、潰して変形させたりする動きを想像して、どこを分割する必要があるのかをしっかり考えましょう。
次回は簡単なモチーフの素材を作っていきますので、その際に改めてパーツ分けについて解説していきます。
では、また次回お会いいたしましょう。
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