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0からスタートするLive2D解説講座 #4

はじめに

みなさんこんにちは。
今回は前回作ったスライムのモデリングについてお話します。

モデリングといっても、詳しいことを説明するのではなく、今回は「モデリングってどんなことをするのか、どんな流れでやっていくのか」をメインに解説します。
各部分の詳細な説明については、今後作る人のキャラクターのモデリングで細かく分けて解説予定です。

今回の内容はすでに配信でやっています。
こちらの配信を見ていただいた前提で解説しますので、そちらも併せて見ていただけると助かります。


モデリング

1.ファイルをモデリングソフトに取り込む

まず、以前制作したスライムの素材をモデリングソフトに取り込んでいきます。
使用するソフトは「Live2D Cubism」というもので、下記URLからDLできます。


ソフトを起動し、そこにPSDファイルをドラッグ&ドロップしましょう。

するとこのような画面になります。
これはモデルの大きさを決めるものなので、お好きなものを選んでください。


サイズを選ぶと素材が表示されます。
これで取り込みは完了です。

2.メッシュ作り(モデリングの下準備)

取り込んだら、各パーツのメッシュを作っていきます。
メッシュとは頂点と線で構成された三角形の集合のことです。
これを動かして、パーツを移動させたり変形させていきます。

メッシュを作る際の注意事項なんですが、一番下のパーツから順番に表示させて、一つ一つメッシュを作りましょう
これから自動生成でメッシュを作るんですが、たまに上手くいかず、パーツが欠けてしまうことがあります。
なので、わかりやすいように一つ一つやっていきましょう。

パーツの左側に目玉のマークがあります。
それを使ってパーツを非表示にできます。
まずは一番下のパーツ以外を非表示にしましょう。

赤枠のところからメッシュ編集ができます。

※私のタブの配置はデフォルトと違います。わかりづらくてすみません。

すると「ツール詳細」というタブから点を打ったり消したりすることができます。その中の「AUTO」と書かれてるボタンから、自動でメッシュを生成できます。

この際にメッシュが欠けてしまうことがあります。
その対処法は配信で簡単に解説していますので、気になる方はそちらをご覧ください。
一応、今後の講座で詳しく解説する予定です。


全てのパーツのメッシュを作り終えました。
この段階では、パーツが飛び出してしまっているので、パーツをクリッピングしていきます。

まずクリッピング先のIDをコピーします。
IDは「インスペクタ」タブの中にあります。

続いてクリッピングしたいパーツを選び、インスペクタの「クリッピング」の欄に先ほどのIDを張り付けてエンターキーを押します。
これでクリッピングは完了です。
ここでIDを張り付けただけでエンターキーを押さないとクリッピングが確定しないので、エンターキーは忘れずに押しましょう。

3.目と口の開閉

目と口の開閉の動きを作っていきます。
ここでやり方の詳細を詳しく書くとかなり長くなってしまうので、簡単に解説します。
実際にやっている様子を見ながらの方がわかりやすいので、こちらはぜひ配信アーカイブを見ていただければと思います。

流れとしましては
1.パーツをパラメータに適用する
2.指定のパラメータでの形を作る
以上、この二つの流れで動きは作ることができます。

この際、先にパラメータを指定した後に形を作ってください

では、目の形を作っていきましょう。

パラメータを0にした後、まずはまつ毛パーツを下に移動します。


続いて、白目パーツを画像のように平らに潰します。
瞳パーツは白目パーツにクリッピングしているため、白目の範囲の外には飛び出しません。


最後にまつ毛のパーツの中に白目を隠せば、目の開閉は完了です。
この際に「変形パス」を使用していますが、それの詳細は配信アーカイブをご覧ください。

あとは口の開閉も似たような流れで、作ることができます。

4.顔の上下左右

顔の上下左右を作っていきます。
ここに関してはめちゃくちゃ簡単です。

まず、口と目のパーツをすべて選びます。
その後、画面上部にある「ワープデフォーマの作成」を押します。


すると、このような緑の枠出来ます。
これは何かというと、先ほど選んだパーツを一気に移動させたり、変形させたりできるものです。
これをつかって、動きを作っていきます。

このワープを角度X・角度Yに紐づけします。
角度Xは横の動き、角度Yは縦の動きになります。

5.仕上げ

最後にテクスチャアトラスを生成して、モデルを書き出す作業になります。


テクスチャアトラスとは、このように各パーツを一つの画像にまとめたものです。
これによってロード時間が短くなったりするみたいですね。

これの生成からモデルの書き出しについては特に今は解説することもないので、割愛させていただきます。


最後に

以上で、モデリングの流れについての簡単な解説でした。
詳しく書くとめちゃくちゃ長くなるため、駆け足で説明したのですが、これだけ見てもモデリングはできないと思います。

ですが、それで大丈夫です
今回のものは、言ってしまえば予習です。
「モデリングってこんなことをするんだな」ぐらいの感覚で今は大丈夫です。
それがあるかないかで、本番の理解度が変わってきます

今後、人のキャラクターを作っていく予定ですが、細かく分けて詳細に解説していきます。
なので、それに向けての予習だと思っていただければ。

では、また次の機会にお会いいたしましょう。

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