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《東京日誌》20代のすべてを包む、吉祥寺《最終回》

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

1年間に渡り、東京での思い出を11の場所と共に振り返ってきた。

元々1年間をひと区切りにまとめようと考えていたこの「東京日誌」は、12回目の今回をもって一度終わりにしようと思う。

1ヶ月毎に過去の思い出を振り返るのは想像以上に大変で、楽しく、東京という街はなんと愉快でおかしな場所なのだろう…と毎回思わずにはいられなかった。

26歳のときにご縁があり「SUUMOタウン」で「吉祥寺」についてのエッセイを執筆したことがある。

今年29歳を迎え、あれからもう3年の月日が経っていることに若干の恐怖を感じながら、このときの自分と吉祥寺の関係が何ら大きく変わっていないことにもまた驚く。

住む場所が変わったり、人生に絶望したり、はたまた喜んだりしながら私はいつも結局この街にいて、積み重なっていく思い出を愛おしく感じている。

最終回をしめくくるにあたって、吉祥寺と共に変動ばかりだった20代を振り返ることにした。

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