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初縛り①

部屋に着くと、緊張でガチガチのmeikoを抱きしめてくれた。

緊張しているのになんとも言えない安心感に包まれて、不思議な感覚だった。

「服の上から縛ってみる?」

meikoは以前、目の前で友人が麻縄で縛られている姿を見たことがある。

縛り手は友人のご主人様。

その姿は、meikoの知っている彼女の姿とはまったく違って、ある意味すごく“女”に、見えた。

そして縄は縛るときだけではなく、解く時間も官能的で、とてもエロティックだった。

殿にはその話をしていたので、興味があると思ってくれていたのかもしれない。

実際、とても興味があった。

「綿ロープだから麻縄みたいに締まらないし、すぐほどける程度に緩くしか縛らないから安心して。」

殿がカバンの中から綿ロープを出すと、これから縛られる自分を想像して、ドキドキが止まらなかった。

そして赤いロープが自分の体のまわりをスルスル通り抜けていく状況に、高揚感が高まっていった。


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