バンクーバー4日目
「日本人はよく英語が話せないと言われますが、その理由は何だと思いますか?シャイだから、というのは本当ですか?」
前期の大学院の英語の授業で聞かれた質問。
その時の私の意見は
「日本語と英語は文法、発音、語彙のどれをとっても全く異なる。英語を話すとなると、まず相手の言ったことを理解してから自分の言いたいことを考え、自分を構築して話さないといけないからタイムラグが出る。そうなるとどんどん話題が変わっていくから結局話せなくなる。」
みたいなことを言ったと思う(多分)
イギリス人の先生はあんまり納得していなかった。
で、今。
バンクーバーにいまして。
今月の初めに台湾で参加したプログラムでの経験を踏まえて
「あ、だから日本人って英語話せないのかも」と思ったことを。
日本人って最適解を求め過ぎなのではないだろうか?
例えば
「お昼何食べる?」となったとき。
気心知れる友人と2人でランチに行くなら簡単だけど、そうではない複数人と言う場合は無意識に色々考えるのではないだろうか?
私はエスニック料理が好きだけど、絶対そのチョイスは提案しない。だって好き嫌い分かれるし。
だから無難なところを選ぶ。
それに加えて価格や雰囲気(女性ばかりならおしゃべり好きが続くだろう)、アクセス等
こういった感じで
「自分の希望」よりも「みんなが納得する、反対意見がでにくい最適解」を選ぶような気がする。
そしてそれを可能な限り丁寧な表現を使って伝える。
一時期話題になった「空気を読む」である。
私自身はこの「空気を読む」は嫌いではない。
煩わしいときもあるけど、この風潮によって平和に穏便に事が進むことは実際は多いと思う。
でもこれってつくづく外国語向きではないよなぁ、とも思う。
外国語となると、絶対的に日本語よりも習熟度は下がる。その下がった外国語運用能力を駆使して
「最適解を見つけて、丁寧な表現」で自分の意見を伝えるのはなかなかハードモードである。
語彙力を上げるのは必須だけど、
それプラスまた違うトレーニングが必要なわけで。
「言いたいことを、知ってる英語で伝える練習」とでもいうのだろうか?
今ホームステイをさせて頂いているのだけど、
自分の行動や言動に「これっていいのかな?」「こうするべきなのかな」とか、
相手の言動に対して
「もしかして、気を使わせてしまったのではないか」とか日本にいる時よりも数倍考えこんでいる。
そして語学学校からお家に帰るとき、異様にドキドキ緊張がヤバい。
もし自分がホームステイを受ける側で、
留学生の子がこんなに緊張して帰ってきてるって知ったら
「いやいや落ち着けよ笑」
「考え過ぎやろ笑」
ってツッコむと思う。
でも考えちゃうんよなぁ…
で、ちょっとマシになった時に戻るんやろな…
とか考えてると、降りるバス停過ぎてた。
やべー、ってなって後者ボタン押しても何も反応なかったんやけど、こんなもんなんやろか?
日本の常識に慣れすぎてるなぁー