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トンネル踏査
JR北海道さんにお願いして、トンネルの中に入らせて頂きました。
と書くと簡単なのですが、自然回帰のチカラはもの凄く2015年の不通から約8年が経過し、トンネルの坑口(出入口)も随分と見難くなっています。
それに動物が居る気配もあって、クマ除けの鈴や撃退スプレーなどのグッズや草刈り鎌、虫除けのアイテムが無いと向かうのにも不安が残ります。
私も、包帯やガーゼを含めた救急セットをリュックに忍ばせていましたし、勿論のこと作業服にヘルメットとという出で立ちです。
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入口には動物除けの柵が施してあり、この日のためだけに中に入れるように加工して下さってました。(安全上の問題から、直ちに復旧されるとのことでした)
確かに年間通じて温度が一定で雨風が凌げる訳ですから、動物にとっては快適なねぐらとなりますし、イタズラでも万一に人が入った時にクマとでも遭遇したとなれば大変です。
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中の様子は電気経路が全て遮断されているので懐中電灯が頼りですが、私の持つ強力なライトで照らすとタイルのような模様が浮かびます。
山梨の勝沼トンネルもレンガ造りで、今回視察したものも昭和初期に造られたトンネルらですから、色はオレンジっぽくないのですがレンガじゃないかなと。
中は頑丈そのもので非常にキレイですし整備や補修も適宜されていて、災害リスクも感じないイメージを漂わせています。しかし、トンネル裏の状況まで確認しないと怖いなとも考えており、トンネルを診断できる専門的な会社にも相談のうえで、強度を確認する方法や維持の方策などを今後詰めていく必要がありそうです。
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今回視察したのは5か所ですが2か所に候補を絞り、本格的な調査を行なった結果から最終的な1か所を決断します。
私のイメージですとビジネスユース的な雰囲気のある1本と、ストーリー性のあって観光資源化できる1本が印象に残っていますが、これはウチの社内でインターン生も交えた合議で決めることにしており、どう転ぶかは分かりません。
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ハードに関しては専門的な会社に加えて、先行事例の甲州市さんにも色々と教えて頂けたらと厚かましく思っています。
次は、鉄道施設から一般施設へと転換するにあたり、法令上の考え方をどう整理すれば良いかを、国に教えて貰おうと思っているところです。
今は場面転換が早く、「インスタ映え」のような煌びやかなプロジェクトが格好良く素敵とされることが多いのですが、基礎がしっかりできていないとプロジェクトでもブレやすく独り善がりになりやすいものです。
ここで課題を徹底的にあぶり出してステークホルダーに恥じない形で整理していくことこそが大切だと思いますし、安心・安全に腐心されているJR北海道さんの負託に応えるためにもキッチリと仕上げるべきものは仕上げたいと考えています。
こう書くとダラダラするつもりかと言われそうなのですが、メリハリは維持しつつも、時間をかけるべきものには恐れずに時間をかけるという当然の発想で臨みたいと考えています。
また進捗があれば、紙面にて。