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霊的体験に翻弄される-最終弾-2024世界文化遺産富士山-全構成資産周遊企画

こんにちは、まっちゃけるんです🍵

普段はカフェで世界遺産検定の勉強を中心に活動しています。主な活動はTwitterですので、気になる方は見てみてください!(→@MatchaCologne)

富士山は世界遺産になって11年。改めて自分の目で全ての構成資産を訪れることで、多様な信仰形態、それに関わる人や施設を肌で学び、より深く富士山を理解したいなと思い企画しました😆

今回で最終回!それぞれ別日に訪れた3資産を紹介し、『富士の旅』を終えます🗻

23.三保の松原
24.須山浅間神社
25.人穴富士講遺跡

23.三保の松原
混雑度⭐︎

ピーヒャラピーヒャラ、パッパパラパ〜♪

世界遺産検定の勉強のしすぎで頭がおかしくなったわけではありません。清水港から三保の松原までフェリーでぶった斬るコースがあるのですが、乗り込んでみると巨大まる子が!😅物憂げに窓の外を眺めていますね。

どうやらこれ、ちびまる子号というフェリーらしくて、意外と映えます。陸路でぐるっと回ってもいいと思いますが、清水港発フェリーでちょっと特別な富士体験をするのもお勧めです🚢

羽衣伝説の地

三保の松原を知る上で、羽衣伝説のお話は欠かせません。ここでは軽く紹介するに留めます。

三保の村に伯梁という漁師が住んでいて、浦の景色を眺めておりました。ふと見れば、一本の松の枝に見たこともない美しい衣がかかっています。あたりに人影はありません。誰かの忘れ物だろうと、伯梁が衣を持ち帰ろうとしたそのとき、どこからともなく天女があらわれてこう言いました。『それは天人の羽衣。どうそお返しください』ところが、それを聞いて伯梁はますます大喜び。『これは国の宝にしよう』とますます返す気配を見せません。
すると天女は『それがないと私は天に帰ることができないのです』とそう言って泣き始めます。さすがに伯梁も天女を哀れに思い、こう言いました。『では、天上の舞いを見せてくださるのならば、この衣はお返ししましょう』天女は喜んで三保の浦の春景色の中、霓裳羽衣の曲を奏し、返してもらった羽衣を身にまとって、月世界の舞いを披露しました。そして、ひとしきりの舞いのあと、天女は空高く、やがて天にのぼっていったといいます。
(清水海岸ポータブルサイトを引用、多少改変)

なんとも素敵なお話ですね。ほこほこしたところで富士を拝みましょう。

…あれ?羽衣が空にかかりまくっている…😇

まぁ嫌な予感はしていました。曇ってたんで☁️
また近くを通った時に行きたいと思います♪

近くで食べた天丼が史上最高に美味しかった!😉

24.須山浅間神社
混雑度⭐︎

訪れたのは2024.6。なぜこの時期にしたか。ここでは知る人ぞ知る可愛い御朱印があるんです!

御朱印史上最かわ!😉

シーズンによって違う御朱印がもらえるということで、皆様ぜひ欲しい時期に合わせて行ってみましょう!🗻

9月は萩と梨とのことです🍐(公式Twitter)
社殿は最近新しくなりました♪
社殿脇。関ヶ原の戦い(1600年)からの年輪が見られる古樹です。
社殿横にもう一つ古社殿が。

こちらが旧本殿。1611年当時のものが宝永噴火を乗り越え、よく残っています。祭神は木花之佐久夜毘売。そして映えスポットがもう一つあります…

ハート型の石灯籠が!

これ、映えスポットです。全25構成資産中、マイナー資産ながらしっかり映えポイントを押さえているといえば須山浅間神社ということになりそうです🗻

自分は1人のためやりませんでしたが、ハートの穴から社殿と写真が撮れるそうですよ📷興味のある方はぜひ!

25.人穴富士講遺跡

混雑度⭐︎

講ごとに碑塔群が残されているのですが…

25の構成資産の中でも、最も公共交通機関を使って訪れるのが難しかった遺産。最寄りバス停から徒歩30分、山道を歩いた先にあるということで、行くまでにかなり恐怖体験をしました。

30分山道を歩いたが誰ともすれ違わず
まず道にピンピンとした栗が転がりまくっている。ここからも車含め往来がほとんどないことがわかる

しかもここ、旧別荘地だったらしく、何十もの廃屋と、今でも使われていると思われる建物が入り混じっており、何やら視線を感じるんですよ。視線を…🎃

長谷川角行入滅の地(105歳)

長谷川角行入滅の地で、全25構成資産踏破となりました。非常に感慨深い。

⚠️人穴富士講遺跡の心霊体験⚠️

️源頼家により洞内を探検した武士の霊的体験は有名ですが、その他様々な情報が錯綜しています。その例を紹介すると共に、自身の体験した霊的体験についても紹介しましょう。

くぐらずの鳥居⛩

神社の鳥居。神様に礼をして神域に踏み入れるというのが基本ですが、こちらの鳥居はくぐってはいけません。決して。

以前はここも車で通れるようだったのですが、くぐった車が続々と事故を起こしており、今では小柵が設けてあります。鳥居の年代を見ると戦前のものでした。縄も年季が入りすぎていて怖いです。

駐車場はあるけど誰もいない。
ここだけやけに整備されている
新宮からキコエテシマッタ「拍手」

人穴の遺跡も一望し、最後に神仏分離令によって寺から神社へと変わった人穴浅間神社にご挨拶を…と思って歩み寄った瞬間。中から聞こえてしまったんです。

👏パンっ!  ∑(゚Д゚)エッ

もちろん周りに誰もいません。恐る恐る中をのぞいてみると、薄暗がりの中にぼお〜っと社殿内が見え、誰もいません。流石に背筋が凍りました。

でも、自分はこう思うことにしたんです。入滅の地で25構成資産周遊企画を終えた自分に対して、長谷川角行がお疲れ様と語りかけてくれたのではないか。

その瞬間、少し気が楽になりました。
最後にオマケで、2度目の白糸の滝にも行ってきました。人穴富士講遺跡からは徒歩1時間ちょいで行けます。

上から見るスポットがあるとは知らなかった

歩道整備の問題

正直どうにかしてくれと思ったのは「歩道の整備」。おそらく車ありきの観光を想定しているためか、歩道の草は生えたい放題。

コケでコケる。

そしてこの時期スクスク育った巨大蜘蛛が道を塞いでいることもしばしば。危うく直撃するところでした。オオスズメバチにも襲われて散々ですが、これはまぁ自然の掟なのでいいでしょう。道の整備だけは頼みます😅

さて、6回にわたる富士山全構成資産周遊企画をご覧くださり、ありがとうございました😭

日本の象徴である山は、遠くから見て崇めるだけでも、登頂するだけのものでもありません。

麓でそれを支えてきた御師、噴火を乗り越え修復に修復を重ねてきた宮大工。登拝を確立した長谷川角行の偉業と関連資産を残してきた方々。多角的に富士山を見つめ直し、考えました。改めて、富士山は美しい山だと思いました。

またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。それでは。

飛地奥宮(登頂は2019年)

全6回:筆者 まっちゃけるん🍵

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