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「混沌」と、そこからの「再生」を司る神を想う —— 【やゑのタビタビ散歩】第4号完全版

いつでもどこでも旅気分、明治温泉スタッフのヤヱです。
7月21日、明治温泉からの帰りに登った月はおばけみたいな大きさでした。
7月の満月、オス鹿の角が生え変わる時期であることにちなんで、かつてアメリカの先住民は「バック(鹿)ムーン」と呼んだそうです。奥蓼科の鹿たちは今日も元気!

奥蓼科のバックムーン!

6月につづいて今年2回目の山羊座満月。時代の移り変わりと共に、この前の夏至ごろから色んな変化が見えるタイミング、少し前になりますが訪れた場所を振り返ってみました。こちらは奥蓼科温泉郷の土地神様、渋山権現神社です。お社は御殿湯さんの隣。車を降りると明治温泉ではあまり感じない硫黄の香りが広がっていて、なんだか「異界」の雰囲気があると感じます。
 
奥蓼科を守っているのは大国主命と少彦名命、建御名方神。明治温泉だより第2号では、茅野にいくつか存在する、この大国主命を祀っている子ノ社という神社についてお話ししましたが、この前、諏訪の先宮神社の宮司さんから面白いことを聞きました。

それは、大国主が少彦名と協力して日本の国土を開拓して回ったという伝説があることから、開拓民がよく祀っているのだということ。北海道神宮もこれと同様のようです。
茅野には縄文の遺跡が数多く存在しており、太古の生活の気配は色濃く残っているものの、近代には、森ばかりで「人が住む場所」という印象は薄かったそう。そこを開いて村にしたのが、今の茅野。
 
子ノ社の「子」は北を示す方角でもあります。北に向けて八ヶ岳を臨み、土地を開き進めた人の心境とはどのようなものだったのでしょうか。
「了」と「一」、「混沌」と、そこからの「再生」を司る神様について、想いを巡らせていきます。


登山道の入り口にある渋山権現。独特の雰囲気です。

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長野県茅野市 奥蓼科温泉郷にひっそりとたたずむ秘湯 明治温泉旅館のスタッフたちが温泉をはじめ周辺の魅力を語ります! 温泉好き、自然好き、山好き、歴史好きの方、みんな集まれ~ 売上は、明治温泉旅館のサービス向上に利用させていただきます。

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