「けいおん」という作品

ご挨拶

いつも弊会を応援していただきありがとうございます。
会長の志摩と申します。

普段は副会長のイノクマエフ君にnoteを書いていただいており,前回の筑波巡礼についての記事も担当してくださいました。ありがとう。

さて,今回は私が記事を書かせていただきます。拙い文章で大変恐縮ではございますが,ご覧いただけると光栄です。

けいおんという作品について

「けいおん」という作品。多くの方がご存知だと思います。今回はこの作品について,私が思うことをお話しさせていただきます。

「けいおん」という作品ですが,正式名称は「けいおん!」といいます。ただし,アニメ化するにあたり一期を「けいおん!」,二期を「けいおん!!」と称しています。そのため,この記事では「けいおん」と名称を統一して紹介いたします。

「けいおん」という作品は"かきふらい"先生により「まんがタイムきらら」にて連載されました。(なお,スピンオフ作品である「けいおん high school」は「まんがタイムキャラット」で連載されました。)
同作品は4コマ漫画で,桜が丘女子高等学校の女子生徒が軽音部を再建し,活動していくものである。

この作品は神です。

この作品は神です。
まず,原作が神です。どうしようもないほど神なんです。
読んだことがある方ならわかると思いますが,この作品は圧倒的にテンポが良い。アニメでも伝わると思います。(かきふらい先生絶対現役JKだろって思います。)

けいおんが神作品である要因として,アニメ制作会社が京都アニメーションであるということも関係しているでしょう。

某T先生(吹奏楽部顧問)「なんですか、これ。(神作画)」

っていう感じです。OPからわかります。

「唯ちゃん滑らかに動きすぎだろ、すっげえええええ」
「澪のベースを弾く右手の描写えぐすぎ….」
「ういいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい(オタクの遠吠え)」

恐らく放送当時の深夜アニメにかじりついていたオタク君たちはこうした感想を抱いていたでしょう。

アニメ「けいおん」は当時では考えられない社会現象を起こしました。あまりの人気でゴールデンタイムのお茶の間に「放課後ティータイム」というナレーションをぶち込む某音楽番組もありました。

わたしとけいおんとの出会い

私がはじめて「けいおん」に出会ったのは中学生でした。中学生とは多感な時期で,私は実はオタク文化が嫌いで嫌いで,とにかく気持ち悪いと煙たがっていたのを記憶しています。(実は幼少期のころはアニメ好きでした。「たまこまーけっと」とか「愛してるぜベイべ」とか見てました。)

そんなわけでアニメを拒絶していた私ですが、ちょうどCSテレビで「けいおん」の22話を見たのがきっかけでした。
先述した通り,私はアニメが嫌いでした。なのに見ました。次の日も見ました。深く刺さったのです。

そこから皆さんご存知の通り,私はきらら同好会を創立するほどまでにはオタクになってしまったわけです。


「けいおん」は私にとってかけがえのないアニメでした。それは単純にけいおんの色んな要素が好きというのもありますが,その他にもこの作品が自分の人生を映し出しているように思えて仕方ないことがあるからでしょう。

ここからの話は人に初めて話すことです。

私には小学生の時に知り合った友人がいました。彼とは小中を通して仲が良かった。彼と私は馬鹿なので毎日のようにPS vitaで遊んでいました。私が彼の住むマンションにいって,オートロックを開けてもらって,廊下を抜けて,彼の部屋でマインクラフトをやりました。言ってしまえば親友でしょう。
そんな彼に私は「けいおん」を教えました。
彼は全然見てくれなかったけど。


高校は離れました。私は都立高校に行き,彼は私立に行きましたから。


彼は1年の時,自〇しました。


私はその時,悲しいというより無情でした。なにもわからなかったんです。
彼の報を聞いてから暫くは大丈夫でした。文化祭の準備があったし,当時付き合ってた彼女もいたし。

でも少しすると不思議ですね。私は酷く落ち込みました。精神科にも通いました。私も同じ道を歩もうと考えたこともありました。(怖いからやめたけど)

でもですね,そんなときでも「けいおん」は見てたんです。日常を求めてたんでしょうか。「けいおん」があるから立ち直れたとかでは正直ありません。今でも勝手に鬱りますし。

ただ,「けいおん」が私に何の影響も与えていないのかというとウソになります。少なくとも,ここから私は日常を摂取し,友人に囲まれて楽しく高校を終えましたから。

今考えると,後付けに感じてしまうのですが,僕が亡くなった彼の下へ訪れると,彼は毎回私の存在に気づいていました。足音で分かるようです。

「けいおん」一期11話は,律と澪の友情が垣間見える回です。
その回の中に,律が足音だけで澪の存在がわかるシーンがあります。
私はそれに移入しちゃうんです。たまたまだけれど。

だから,申し訳ないです。11話は苦手で周回するときも2回に1回飛ばします(笑)


でも好きなんです。この回も、この作品も。


多分,私はこれからも「けいおん」が一番好きな作品だと思います。
まちがいなく。


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