【明治大学編入学体験記】語学に目覚め、掴んだ編入合格! 文学部Aさん
1,編入受験を決める以前の事(大学1年4月~9月)
大学受験が全て終了した3月は行きたい大学に行けなかったという悔しさ以上に、受験勉強から解放された嬉しさの方が勝っていて、ひどく落ち込んだりはしていませんでした。好きなものを食べ、好きな時間に寝て、好きなアイドルの映像を見たいだけ見る生活を送っていました。勉強のやる気は全く無く、使っていた参考書も全て廃棄しました。
しかし4月に入り入学先の大学の授業が始まってから、もの凄い悔しさを感じました。あんなに勉強したのに、、、何でここしか受からなかったんだろう、、、私の3年間の努力は何だったんだろう、、、全てが悲観的になり友達も要らないとさえ思っていましたし、勿論サークルも入りませんでした。授業が終わったらすぐに帰宅してテレビを見ながらお菓子を食べる、そ
れが唯一の楽しみでした。
5月〜6月頃、悲観的になりながらも、悔しさを紛らわす為に何かに必死になりたくて、当時通っていた大学の強みだった語学に興味を持ち出します。昔からファッションやコスメなどが好きということもあり、フランスに興味を持っていたので第二外国語はフランス語を選択しました。とは言え元々英語も不得意で、語学には全く自信がなくフランス語も大丈夫か?ととても不安でした。しかし、授業を受けていくなかで、初めて語学を学ぶ楽しさを感じ始め、大学に通う唯一の楽しみにもなりました。このフランス語の授業が今後の私を変える大きなきっかけになります。
2,編入受験を決めたっかけ
編入制度を知ったのは高校3年の夏です。高校の先輩が明治大学の情報コミュニケーション学部に2年次編入したという話を友達から聞きました。当時、大学を変えるなんて浪人して再受験の方法しかないと思い込んでいたので、そんなのもあるんだと驚いた記憶があります。現役時代の第一志望は明治大学の文学部だったので、すぐさま私は「明治大学 編入」と検索をかけました。「募集してるじゃん!」まだ現役で受験もしてないし、受かっても落ちても無いのに何故か嬉しかった記憶があります。多分現役で落ちても編入試験を受ければいいと、この瞬間に思ったからなのだと思います。
それ以来、編入というシステムやどの大学で募集があるのかという事を勉強の合間に調べていました。編入受験を決めたきっかけは、単純に現役受験で明治大学に不合格を貰ったからです。どうしても行きたかった私は、諦めきれず編入受験を決めました。また、高校生の頃から演劇学を学んでみたいと思っていたのですが、当時の大学では詳しく学ぶことが出来なかったということもあり、編入受験を決めました。
3,受験生活(大学1年12~3月)
志望理由書の提出が迫っていたので12月に入ってすぐ、大学で何がやりたいか、何故明治大学に入りたいのかをA4紙2枚ほどに箇条書きで書き出しました。志望理由書を書きながら、大学のフランス語の期末テストに向けて勉強をしていました。
英語で言うと英検3級レベルくらいの文法をフランス語で習っていました。9月から大学のフランス語の授業が週5であったので、かなり実力は上がっていたと思います。フランス語の期末試験は1月末だったので、使っていた教科書を何周も解きなおしました。そして迎えた期末テスト。90点台を叩き出すことができました。ここでフランス語に自信がついて、2月からは仏検のテキストを解いていました。2月に入ってやっと小論文の対策を始めました。学部ホームページに記載されているお勧めの本(戯曲)を数冊読み、読んだ本と同じ作品の舞台をYouTubeで閲覧しました。
4,入試当日
平常心でした。
落ちたら、当時通っていた大学でまたフランス語を頑張ろうと決めていました。受かったら新しい生活。どっちに転がっても楽しみでいれるような心持ちでいました。
5,合格発表
コロナ禍だったので、開示には行かずオンラインでの発表を待ちました。
自分の番号があった時、間違っているんじゃないかと何回も確認しました。現役時代の受験期の事や、今まで支えてくれた両親のこと、色んな想いが溢れてきました。嬉しくて嬉しくて何度も何度も確認しました。その時家にいた母にすぐ報告しに行きました。母も薄らと涙を浮かべながら笑顔でおめでとうと言ってくれました。
6,勉強法<基礎学力試験>
小論文と面接の勉強はほとんどしていません。
元々文章を書くのが得意だったので、自分でテーマを決めて解いてみるという作業は1回しかしませんでした。ですが、何もせず挑む自信はなかったので、起承転結を意識するために小論文のオキテ55という参考書をマーキングしながら読みました。
7,勉強法<第二外国語>
私はフランス語で受験しました。
9月から当時通っていた大学のフランス語の授業が週5であったので、フランス語の勉強は授業の予習、復習と宿題だけでした。これさえ完璧にこなせば仏検3級レベル、編入試験での第二外国語受験レベルに到達するとのことだったので毎日の授業を大切にしていました。
使っていた教科書は朝日出版社の実践フランス語文法です。教科書に出てくる単語や文章は全て和訳し、わからないことは全て教授に質問しました。このやり方を1月まで繰り返し、教科書を完璧の状態にして2月を迎えました。フランス語の活用もこの教科書の1番後ろに載っている分だけ覚えました。
2月に入り、仏検の公式テキストを用いて勉強を始めました。当時通っていた大学では無料で借りることが出来たので、冬休みに入る前に仏検5.4.3級の公式テキスト、それぞれ2年分、5年分、5年分を借りてきました。リスニングは飛ばして、筆記の問題だけひたすら解きました。間違えた問題は出来るまでやるようにし、わからない単語は書き出して、使っていた単語帳でまず調べるようにしていました。
また、単語力を増やす為にフラ語入門、わかりやすいにもホドがある!という参考書も2月から始めました。読んで書いてを繰り返して勉強を進めましたが、時間が足りずこの単語帳を完璧にする前に試験を迎えることになってしまいました。
8,面接対策
面接は志望理由書を基に深掘りされそうな部分をピックアップする作業を行いました。その際に言いたい事を文章で書くのではなく箇条書きにしていました。
覚えた文章をそのまま言おうとすると、忘れてしまって余計パニックになってしまう癖があったので、こんな事を言おうかなくらい大雑把な感じで対策していました。
肝心なのは行きたい、学びたいという理由をしっかり面接官に伝えられるかどうかです。
9,試験問題について
当時のフランス語の試験は日訳と作文でした。
仏検3級より少し難しいくらいのレベルで、3級で出題されるパッセージ×4か5くらいの分量でした。初めは多いなと戸惑いましたが、読み始めると対策していたレベルとさほど変わらなかったので落ち着いて取り組むことができました。時間はギリギリ足りました。
小論文は起承転結を意識し、結論を定めてから書き始めました。時間は全然足りなかったです。2題あって、なんとか時間内に解き終わりましたが自分で納得のいく文章ではありませんでした。フランス語も小論文も手応えは全く無かったです。落ちたな、とさえ思いました。
残す面接に対しては、試験の出来を悔やんでいても仕方がないと思ったので素早く気持ちを切り替えて、明治に入りたいという思いが伝わるように、オープンキャンパスの思い出や、明治に入れたらこんな生活がしたいという想像をして、意識を高めました。
10,合格の決め手
フランス語で受験した事が1番の決め手だったと思います。
勉強すればしただけ点数が伸びたので純粋にやっていて楽しかったです。また、当時通っていた大学のフランス語のカリキュラムに相当助けられたと思っています。教授も授業中に留学の時の思い出や、フランスでのお買い物の仕方、美味しいスイーツのお店を紹介してくれたりして、とても楽しかったです。週5で朝からフランス語というスケジュールは結構ハードなものでしたが、これがなかったら受かっていなかったと思います。
11,受験生に向けてのメッセージ
編入制度はとてもコスパが良いものだと思います。受けてみてダメだったら今の大学がある、とにかく興味があれば積極的に受けてみましょう!
編入のために勉強してみよう、この一歩で人生は大きく変わります。
どんなに反対されても、目標や夢を持って貫こうとする強さを忘れないでください。そうすればいつかきっと、失敗だと思って歩いていた道は、気づけば成功の道に変わっているはずです。
応援しています!