『だれにでもミスはあるよ』
【ペイ・フォワード 可能の王国】
■アメリカ/2000年 ■監督: ミミ・レダー ■脚本: レスリー・ディクソン■ 出演: ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケヴィン・スペイシー、ヘレン・ハントほか
やっぱりハーレイ・ジョエル・オスメントの子役時代の作品はすごいものが多いですね~シックスセンス、AI、そしてこの作品、、、、、天才って感じです!
彼が演じる中学一年生のトレバー、社会の授業で新任の先生から「もし自分の手で世界を変えたいなら、何をする?」という壮大な課題を出されます。トレバーが考えたのは、まずは自分が3人の困っている人を助ける、そしてその3人はその相手に恩を返すのではなく、別の誰か3人に自分が受けた思いやりを返す、こうすれば善意の輪が広がって、いつしか世界中が平和になる「ペイ・フォワード」というものでした。
遠く離れた場所でも「ペイ・フォワード」は広がり、いろんな場所で奇跡が起きていきます。しかしトレバーは家庭環境に問題を抱えており、彼の「ペイ・フォワード」は自分を育ててくれたシングルマザーの母親や、いじめられっ子のお友達を助ける為のものでした。自分自身や自分の周りの人を守りたい、幸せになってほしいといったトレバーの優しい気持ちが伺えます。こんな素晴らしい案をだして真剣に取り組むトレバーですが、やんちゃな一面も持っており、この課題を出した先生ともいろいろとやりあいます。お話はこの愛らしい少年トレバーを中心に進んでいきますが、母親やこの壮大な課題を出した先生など、「ペイ・フォワード」は大人の事情にも絡んでいきます。母親役はヘレン・ハント、先生役をケヴィン・スペイシーが演じており、ハーレイも含めると本当に演技派がそろった作品です。
私はトレバーが子供ながらも、大人でも失敗することがある、人が一人で立ち直るのは難しい、といったことを子供なりに理解している部分がこの作品の魅力だと感じました。タイトルのセリフはトレバーがアル中の母親に言ったセリフです。言葉だけみると大人が子供に言うセリフに見えますが、逆なのがお気に入りです(^^♪ 余談ですが、この作品にはボン・ジョヴィが出演しています。ハマり役すぎて笑いました。笑うような作品ではないのですが(笑) 下記に少しですが、この作品で心に響いた他のセリフを書かせて頂きます。
不可能を可能に
君たち次第だ
日々の暮らしに
慣れ切った人たちは
良くない事も
なかなか変えられない
だからあきめらめる
でもあきらめたら
負けなんだ
周りの人が どういう状況か
もっとよく見る努力をしなきゃ
守ってあげるために
心の声を聞くんだ
ペイ・フォワード 可能の王国のように少年が活躍する作品ならことらも↓↓↓
【ヴィンセントが教えてくれたこと】
■アメリカ/2014年 ■監督・脚本: セオドア・メルフィ ■ 出演: ビル・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ジェイデン・リーバハー、ナオミ・ワッツほか
「ペイ・フォワード 可能の王国」とは真逆でこちらはコメディです。ですが、少年が成長していく感じや、子供を導く大人たちも問題を抱えているといった点では似ています。酒、ギャンブル、女、に溺れたダメオヤジの老人ヴィンセント、彼の家の隣にシングルマザーのマギーとその息子オリヴァーが引っ越してきます。ひょんなことから、この不良オヤジのヴィンセントと小柄で喧嘩の弱いいじめられっ子オリヴァーは仲良くなっていきます。オリヴァーの母親は当然これをよく思っていないのですが、オリヴァーが今までに知らなかった世界や、ケンカの仕方をヴィンセントから教わり、少しずつ男の子らしさを身につけてい行きます。
一方で、ヴィンセントもいろいろと問題を抱えており、彼がこんなになってしまったのには事情があったのです。ラストにオリヴァーが授業でだされた課題の発表をします。ここも「ペイ・フォワード 可能の王国」と似ていますね。アメリカの授業ってこんなハートフルなものが多いのでしょうか??それとも映画だからなのでしょうか(笑)?とにかくこちらも子役の子が可愛いのです( ´∀` )
<一言メモ>
ペイ・フォワードの役者さんの多くは、当時と比べると今はみんないろいろと問題を抱えているみたいですね(-_-;)ですが、素人から見ても素敵な演技をみせてくれた作品はやっぱりいつまでも素晴らしいーーーー!
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