『人には誰しも 犯した罪以上の価値がある』
【黒い司法 0%からの奇跡】
■アメリカ/2019年 ■監督: デスティン・ダニエル・クレットン■脚本: ジ デスティン・ダニエル・クレットン、アンドリュー・ラナム■ 出演: マイケル・B・ジョーダンほか
人種差別を中心とした裁判ものです。白人女性を殺害したという冤罪で死刑判決を受けた黒人を助けるべく奮闘した黒人弁護士のお話です。黒人の差別問題ならすごく昔の話なのかな?と思いきやそうでもなく、1988年ごろのお話なので驚きでした。当時はまだ新米弁護士だったブライアン・スティーブンソン本人の著書『黒い司法 黒人死刑大国アメリカのえん罪と戦う』が原作となっています。
黒人であるというだけで犯人仕立て上げられたウォルターを助けるべく若き弁護士ブライアンは立ち上がります。しかし、ウォルターはエリートのブライアンになかなか心を開きません。それにもかかわらずブライアンは彼を助けるべく奮闘していきます。次第にウォルターも彼を信頼するようになり、死刑判決を覆すため、法廷で共に戦います。しかし、人種差別が当たり前の世の中で、死刑が確定している判決を覆すのは無謀な挑戦でした。陪審委員や証言台に立つ人達は仕組まれており、二人は様々な困難に直面していきます。しかし、それでも諦めない2人、特にブライアンの奮闘する姿勢には胸が熱くなりました。
人種差別をテーマにしている作品を多く見てきたのですが、毎回ホントに恐ろしいと感じます。。。
社会や国と戦った人たちの物語は、映画では美談として語られていますが、実際は負け戦ばかりだったんだろうと思うと苦しくなります。
他にも素敵な言葉がありましたので羅列します!!
最も困ってる人のために闘え
理想だけではダメだと教わった
強い信念が必要と
希望が大切だとも
希望があれば前へ進める
そして立ち上がれる
自分自身を
謙虚に見つめれば
正義が必要だと
分かるはずです
慈悲も必要です
おそらく
ある程度は
分け隔てのない赦しも
黒い司法 0%からの奇跡のような新米弁護士のお話ならこちらも↓↓
【レインメーカー】
■アメリカ/1997年 ■監督: フランシス・フォード・コッポラ■脚本: フランシス・フォード・コッポラ■ 出演: マット・デイモンほか
黒い司法 0%からの奇跡は裁判の相手が世間や国といった感じでしたが、レインメーカーは民間企業が相手です。法廷ものは好きだしマッドデイモンも好きなので、私としては大好きな映画なのですが、この作品を観て衝撃的だったのは結末です。しかも法廷ものの映画では、大体裁判で勝ってその後はハッピーエンドの筋書きが多いのですが、この作品は現実的なものでした。。。普通に暮らしていれば、裁判とは無縁の平和な日本人からすると、観終わったあと「え?」っという感覚になるものかもしれません。
白血病を患っている息子を持つ母親からの依頼を引き受けることになった若き弁護士ルディをマット・デイモンが演じています。マット・デイモンもホントにまだ若い(笑)!!骨髄移植をすれば治るかもしれない息子の為に母親は保険会社に医療費を支払うよう何度もお願いするのですが、保険会社は支払ってくれません。しかも、保険会社側はかなり強気な姿勢で母親に対応します。この保険料の支払いをめぐって法廷で争われます。新米弁護士ルディと強力な弁護団をバックに持つ保険会社との闘争は、世間も騒がせる大きな裁判となります。この争いの中、若きルディが自分の将来についても考える姿が描かれています。裁判の結果はルディ達にとって良いものでしたが、その後保険会社は倒産してしまい、、、
といったあらすじです。ルディが弁護団と論争するシーンは面白く若いころからマット・デイモンの演技力はすごかったんだなぁと思う一方で、裁判はただ勝てばいいというものではないんだな、、、と思いました。法廷モノとしてはイチオシの作品です!!
<一言メモ>
法廷モノは面白いですよね!(^^)!裁判大国アメリカにはこういった作品が多数ありますが、邦画には少ないような気がしますが。。。おススメある方は教えてください(^^)/
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