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「春」ジュゼッペ・アルチンボルド【ルーヴル美術館の名品150選】145

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

*ジュゼッペ・アルチンボルド作 連作「四季」*

*ジュゼッペ・アルチンボルド作 連作「四季」、1573
「春」、RF1964-30、0.76×0.63m
「夏」、RF1964-31、0.76×0.64m
「秋」、RF1964-32、0.77×0.63m
「冬」、RF1964-33、0.76×0.63m
(いずれもイタリア絵画部門、ドゥノン翼)

季節に対応する全4枚。
ときどきの植物・野菜・果物が
人物を形作る。
多様なものが作り出す全体。
少年。若者。中年。老年。
季節の流れと人生が重ねられる。
多様性と調和、そして時間。
ここには、正しい政治についての思索が込められます。

ここからは四枚からなる連作。
一枚一枚が面白く、かつ、全体が思索を促す作品。
では「春」から順番に見ていくことにしよう 。

■ジュゼッペ・アルチンボルド作「春」(1573年)

こちらが最初の一枚。
春に相当する表現です。

◆春◆

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