「やるしかない」3年 松尾春希
「やるしかない」
法学部法律学科 3年 松尾春希(尚志高校)
こんばんは。
今回ブログを担当させていただく法学部法律学科3年の松尾春希です。
早いもので3回目の部員ブログとなりました。
4月27日TRM
自分はこの日を一生忘れないと思う。
体のキレもあり良い感触でプレーをしていた矢先だった。切り返しの際に全ての体重が片足に乗ってしまい何かが「プツッ」と切れた音がした。
「前十字靭帯断裂」
全治8ヶ月の怪我を負った。
約4ヶ月のリハビリを経て、今感じていることを率直に書きたいと思う。
怪我をした当初は、同期やチームメイトの活躍がとても悔しくて試合を見るのが辛かったのが正直な気持ちだった。試合を見ながら「自分は何をしているんだろう」「なんで自分なのか」と悲観的になってしまっていた。
しかし、歴代の先輩たちのリハビリの姿は誰ひとり腐ることなく真剣に取り組み、自分自身だけでなくチームのために良い影響を与えようと日々全力で取り組む姿勢を自分が下級生の時に見てきてそれが素晴らしく思えた。だからこそ、次は自分がその姿を見せる時であり、それ以上の取り組みをしていきたいと本気で思った。また、怪我を治してトップチームで試合に出て活躍することが後輩達に何かしらの影響を与えることができるのではないかと思うようになった。
それ以降、この怪我をプラスに考えていく日々が増えていき本気でやるからにどんな事も前向きに考えようと意識が変わった。それからは、アンテナがより張り巡らされる感覚になって小さな気づきを得ることができつつあるように思う。毎日の練習を多角的・客観的な視点から見ることで「トップにはあってセカンドには無いものは何か」「自分自身に足りないものは何なのか」と色々考えるようになっていき少しずつではあるが気付けるようになってきていると感じる。
そして、この怪我を通して一番感じるのは、自分はとても多くの人に支えられているということである。朝6時から練習を見てくれる監督はじめスタッフの方々、自分のリハビリをしてくれるトレーナーの方々や病院の先生、術後間もない時に日常生活で助けてくれた下級生、同期、上級生、家族、友人など数えだしたらキリがないほど支えられていると感じている。このような方たちに形として恩返しするとなるとそれは自身が成長することが1番であり、思いを形にすることで自分の言動・行動は変わるのだと思う。
サッカー部に入部して早くもニ年半。上級生になった当初は、何か自分に物足りなさを感じていた。その物足りなさを探していたが何かを掴めた感触はあまりなかった。その中でも必死にもがき考え、答えを導き出した時には怪我を負いプレーが出来ない状態になっていた。ただ幸いにも自分にはあと一年半残っており、来年の1月下旬には復帰予定である。この経験を意味のあるものにして、残りの時間をもっともっと学びのあるものにしなければならない。
「人生において無駄なことはない」と言うがその通りだと思う。
「ただし、無駄にするかどうかは自分次第」である。
だからこそ、今この瞬間をどれだけ自分自身と向き合い、チームにどのような影響を与えられるかを日々追求していく。自分が復帰した時には最上級生である。ただ復帰だけを目標としていたら残り一年間で「そんな先輩もいたな」とぼんやりとした形で終わってしまう。自分自身の明確な目標と覚悟を持って、明治の象徴として体現していくために地道に一歩ずつ精神的にも肉体的にも成長をして「不屈の男」として絶対的存在になれるよう自分を全うする。
最後に、様々な壁にぶち当たっても諦めずひたむきにどんな立場でも全力で取り組むのがこの組織の良いところであり、このような経験を重ね、失敗や成功を得て成長していく、それこそが明治だと言える。私は本当にこの明治大学、同期、仲間が大好きであり、だからこそ自分の全てを捧げ残りの期間全力で様々なことに挑み続けたいと思う。
日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援いただいている全ての皆様に深く御礼を申し上げます。
長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。
これからも、明治大学体育会サッカー部をご支援よろしくお願いします。
次回の3年生のブログは仙台育英高校出身の島野怜です。
サッカー面では力強いプレーで相手を圧倒していますが、毎回テスト前になると「勉強してる?」と聞いてくる心配性であります。
そんな彼のブログを是非ご覧ください。
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