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「想望」4年 上林豪

「想望」
商学部商学科 4年 上林豪(セレッソ大阪U-18)

こんばんは。

明治大学体育会サッカー部副主将の上林豪です。


想いの全てをここに残します。
最後の部員ブログ。
長くなりますが、是非ご一読ください。




愛する明治での日々も残り約3週間。

明治大学体育会サッカー部で過ごすことを許された時間。

もうたった3週間しか、自分には残されていない。


2021年3月10日

膨らむ希望と少しの不安を胸に、明治の門を叩いたあの日をつい昨日のことのように思い出す。

タテである佐藤恵允さんに案内された部屋の扉を開いた先に広がっていたのは、寝台列車のような16人部屋。

ここで生活するのかと驚いたが、自ら懇願し叶った明治への入学。

4年間、自分の全てを懸けて挑戦する。

これまでお世話になった全ての方々への感謝を忘れず、何があろうと絶対に夢を掴むと覚悟を決めた。






歴代の先輩方の汗も涙も

血の滲むような努力も

100年の歴史も伝統も

右も左も分からず、何も理解していなかった1年時。

それでもこれだけは感じた。




間違いなく明治は日本一の組織だと




明治以上に部員全員が立場に関係なく、日々を全力で取り組んでいる組織は他にあるだろうか。

明治以上に礼節を重んじ、人間形成にこだわる組織はあるだろうか。

明治以上に当たり前のことを当たり前に追求し続けている組織はあるだろうか。

明治以上に互いが互いを気にかけ合い、気づき合い、ダメなものはダメだと言い合い、本気でぶつかり合える組織はあるだろうか。

明治以上に毎日に学びがあり、成功と失敗を繰り返せる組織はあるだろうか。

明治以上に正しい人間が報われる組織はあるだろうか。



これだけ日常にこだわっているのは、間違いなく明治だけ。この日常こそ明治が明治であり続けられる理由である。

ではなぜこのような日常を創り上げることができるのか。それは、歴代の先輩方が明治として譲れないものを後輩たちに死ぬ気で伝え続け、継承し続けてきたからである。


4年は「象徴」


石井優輝主将はどんな状況でもあがき続け、象徴の象徴として死に物狂いで明治があるべき姿を残してくださった。

林幸多郎主将は変えてはいけないものを絶対に譲らない中で、より良い明治を創り上げる基盤を残してくださった。

井上樹主将は自分の全てを犠牲にして、明治が明治であり続けられるよう計り知れぬ力を注ぎ、紡いでくださった。



歴代の先輩方がいかなる時でも、変えてはいけないものを私たちに伝え続けてくださった。

だからこそ、今の私たちがある。






2024年2月4日 

今シーズンが始まった。

気づけば私も明治の4年となった。


明治が明治であり続けられるよう全てを懸け、明治に恩返しする

副将として影響を与え続ける


この2つを自分への使命に掲げた。


しかし、そんな決意と相反する形で、癖付いてしまった肩の違和感を拭うべく、手術を行う決断をした。

本当に手術するべきなのか。

恐怖心はあるものの、プレーできる状態ではあった。何より、副将という立場であるにも関わらず、数ヶ月ピッチを離れることになる。

葛藤に葛藤を重ねたが、決断を後押ししてくださったのは、栗田監督だった。


「栗田監督を日本一の監督に」


改めて強く心に誓った。


それからの日々は瞬く間に過ぎた。それだけ必死に、がむしゃらに過ごしていたんだと思う。


明治のために


その一心で。



9月9日

総理大臣杯準々決勝 vs阪南大学 0-2


明治を日本一に導くことができなかった。

アミノバイタルカップに私は出場していない。

みんなが連れてきてくれた総理大臣杯という舞台。その舞台を託されて出場したにも関わらず、勝たせられなかった。

日本一を逃した。

あの時の悔しさは絶対に忘れない。



試合後のホテルでのミーティング。

栗田監督からの言葉。

「なぜ、日本一になりたいのか。」


改めて考えた。

辿り着いた答えは至ってシンプルだった。


「日本一、日常にこだわっているから」


なりたいじゃない。

ならなければいけない。


メンバーに入れなかった悔しさを押し殺し、声を枯らして応援してくれる仲間がいる。

明治がより良くなるために見えないところで動いてくれている運営のみんながいる。

正解がない中でも自発的に考え、日々全力で共に戦ってくれるマネージャーがいる。

朝6時からの練習にも関わらず、日本一の熱量でご指導くださるスタッフの皆様がいる。


改めて感じる。


明治は日本一の組織だと


立場に関係なく。

当たり前を当たり前に。

日々全力で。

口で言うのは簡単だが、やり抜くのは本当に難しい。

しかし、それに対して本気で向き合っているのが明治である。

だからこそ、明治を代表してピッチに立つからには、何があろうと戦わなければならない。

想いを託された選手には、明治に日本一を齎す責任がある。

積み上げている日常が間違いではないと。

日本一だと証明するために。


リーグ戦は獲った。新たな記録も樹立した。

でも、なぜか腑に落ちない。

インカレで日本一にならなければ、何も意味がない。

それを去年、身に沁みて感じたはずだ。

今週末、ついにインカレが始まる。

生半可な覚悟では掴むことができない。

もう一度、明治基準を追求しよう。

そして、その基準を超越しよう。

歩んできた日常を信じよう。

明治への感謝を体現し、必ず日本一を掴み取ろう。






1年生へ
もう明治には慣れましたか。
みんなが思っている以上に、明治大学体育会サッカー部はとてつもなく偉大な組織です。
その深みを自ら探りに行ってください。
そういったものに早く気付ければ、瞬く間に成長できるはずです。
自然体で、とことん明治を追求してください。

2年生へ
仕事交代おめでとう。
終盤の2年生の変化には、目を見張るものがありました。
絶対に今の気持ちを忘れないでください。
そして、今年得た気付きを明治が良くなるために最大限活かしてください。
それが自ずと自分に跳ね返ってくるはずです。

3年生へ
みんなは旧寮を知る最後の世代です。
この環境が当たり前ではないことを、これから入ってくる後輩たちに必ず伝えてください。旧寮は明治の礎です。
そして、これからも明治が日本一の組織であり続けられるよう、妥協なく指導し続けてください。更なる明治を創り上げてください。

4年が残された期間で象徴としての姿を示し続けるので、目に焼き付けてください。


同期のみんなへ
俺自身未熟であるにも関わらず、みんなにキツいことや耳を塞ぎたくなるようなことを言った4年間でした。それでも最高の仲間でいてくれてありがとう。この学年で良かったと、心の底から感じています。
明治で過ごせるのも残り約3週間。明治の象徴として、死に物狂いで後輩に何かを残そう。
それぞれが形は違えど絶対に何かを残せる。俺らはそれだけの日々を過ごしてきたから。
最後まで明治らしく、全てを明治のために捧げよう。




改めて自分に問う。

明治が明治であり続けられるよう全てを懸け、
明治に恩返しできているか

副将として影響を与え続けられているか


もっとできる。象徴としての姿、想い、魂。

ここまで成長させてくださった明治のために。

全てを捧げ、灰になるまでやり遂げる。






「草太を日本一の主将に」


「颯真を日本一の主務に」



「栗田監督を日本一の漢に」




泣いても笑っても最後。

4年間の全てを懸けて戦い抜く。

愛する明治大学体育会サッカー部を日本一に。

明治が明治であり続けるために。






最後になりましたが、日頃より明治大学体育会サッカー部を支えてくださる全ての皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
4年間の感謝を胸に、必ず明治を日本一に導きます。


今年度最後の部員ブログは主将の中村草太です。
言わずと知れた明治の絶対的エース。
この1年間、計り知れない苦悩があったと思いますが、明治のために身を粉にして戦い、結果を残し続けた誰もが認める主将です。
本当にありがとう。
インカレでも大暴れしてな。

草太の想い溢れる最後の部員ブログにご期待ください!

上林豪(4年=セレッソ大阪U-18)
商学部商学科。GK。

【過去のブログ】

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