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「僕が、明治大学体育会サッカー部 主務の江口雄翔です。」 4年 江口雄翔

「僕が、明治大学体育会サッカー部 主務の江口雄翔です。」
法学部法律学科 4年 江口雄翔

こんにちは。
岡からバトンを受け取りました、法学部法律学科4年の江口雄翔です。

まず初めに、日頃より明治大学体育会サッカー部を支えてくださるスポンサーの皆様、大学関係者、そして、応援してくださる皆様に感謝申し上げます。感謝の気持ちを、活動を通じて、しっかり表現したいと思います。そして、自分たちを応援してよかったなと思ってもらえるようこれからも精進していきます。

そして、松村さんをはじめとする明大サッカーマネジメントの皆様、いつも明治大学体育会サッカー部のためにご尽力いただき、ありがとうございます。皆様の頑張りや想いは、部員にとって大きな力となっています。本当にありがとうございます。

さて、自分が明治大学体育会サッカー部の部員として活動できるのも、残り2か月。
そして、リーグ戦も残すところ、あと3戦。
このタイミングで、最後の部員ブログがまわってきた。きっと何かの意味があるのだろう。

このブログを通じて、しっかりと自分の想いを書くことができればと思います。

ここ2年、同期に想いを伝えるブログを書きましたが、今回は自分のことも書いてみようと思います。



「明治大学体育会サッカー部 主務の江口です。」



何度この言葉を発しただろう。何度この文章を書いただろう。
この言葉を発したり、この文章を書いたりするたびに、こう思う。

果たして、自分は明治大学体育会サッカー部の主務としてふさわしいのだろうか。

自分が明治大学体育会サッカー部の主務になった意味は何なのだろうか。
と。


明治大学体育会サッカー部の歴代の主務は、本当に素晴らしい方ばかりだ。
私が1年生のときは岩田寛生さん、2年生のときは内田将太さん、3年生のときは徳永敦優さんが主務を務めた。お三方共に尊敬できる方々で、チームのことを誰よりも考え、それぞれのやり方でチームを引っ張っていた。



大学2年生の冬頃だっただろう。
自分の下に、次年度の副主務に関する話が舞い込んできた。

「副主務をやらないか?」

その話を聞いたとき、自分は率直に嬉しかった。
ある程度の信頼や見込みなどがない人には、副主務という、とても大事な役職を任すことはないと思ったためだ。

さらに、長い明治大学体育会サッカー部の歴史において、マネージャーで副主務、主務を務めた人は、(おそらく)いない。

きっと様々な理由があって、今まで選手だけが主務を務めてきただろう。

それでもマネージャーである江口に任せても良いかなと周りの人が思ってくださっただけで、シンプルに嬉しかった。

でも、答えはすぐに出せるものではなかった。


自分にこの役職は務まるのだろうか?

自分で良いのか?

本当は同期の選手13人の中に副主務、将来的に主務ができる人がいなかったから、消去法的に自分になったのではないか?



色々なことをしっかりと自分なりに考えた。

結果、この役職を引き受けることにした。

自分が副主務、将来的に主務を務め、チームを少しでも良くしたい。
明治の歴史上初のことに挑戦できる権利が目の前にある。
マネージャーである自分が副主務、将来的に主務を務めて、チームにとって新たな選択肢を示したい。


これだけではない、様々な想いが、自分を副主務へと突き動かした。


大学3年生。副主務となった。

元々ある副主務としての仕事だけでなく、少しでも主務である徳永さんをサポートしたいと思い、自分なりに行動した。最初はただ一生懸命だった。でも、徳永さんの下、様々なことを学び、日々を過ごしていく中で、色々なものの輪郭が見えるようになった。今振り返ってみると、副主務として過ごす日々は、毎日が新鮮で楽しかった。



大学4年生。主務となった。

副主務の時に培った力と得た自信をもって、主務となった。
自分なら、この役職を全うできる。そう信じて、主務となった。


しかし、思い描いた通りにはならなかった。


このチームにおける主務の重要性は分かっていたし、主務としての日々は大変で難しいものになることは、シーズンイン前から予想していた。だからこそ、シーズンイン前にできる準備はやった。

それでも、その予想を超える毎日だった。

シーズンに入ってから、だんだんと上手くいかないことが多くなり、日を追うごとに迷いが生まれた。いつしか見えていたものさえ、見えなくなっていた気がする。


「明治大学体育会サッカー部 主務の江口です。」


おまえ、本当に明治の主務か?


毎日が自問自答の日々であった。

みんなの前にいるときはその想いを悟られないよう明るく振舞っていたつもりだが、一人になると、「自分のせいで…」「もっと自分がこうできたら…」「何もできないな、自分」と思ってしまう時間が多くなった。

主務の自分がしっかりしないと。明治を良くするために、自分がなんとかしなくては。

そう思って行動するも、上手くいかない。無力な自分や現状から目を背けたくなるようなときもあった。

それでも悩み、もがきながら、変化を出して、前に進んでいった。
例えば、明治を良くするために、指摘しなくてはいけないところをしっかり指摘する。
小さいことでも手間をかけて物事を伝える。
色々な人と素直に話してみる。
そういう小さいことから取り組んだ。

そして、現状から逃げずに、無力な自分と向き合った。

そんなことを繰り返し、毎日を過ごしていたら、いつしか以前よりも良くなってきている自分がいることに気づいた。

行動を起こし、上手くいったら、もっと良くするためにはどうするのか考えるようになったり、行動を起こし、それが上手くいかなくても、しっかり学びとして受け入れることができるようになったりした。

以前までは「自分のせいで…」と考えることもあったが、今はそんなことを思わなくなったし、そんな暇はない。そんなことを思っている暇があったら、次、上手くいくためにはどうするか考えることに時間が割いた方が明らかに良いというマインドになった。

そして、いつしか主務としての自信も戻ってきた。
自信が戻ってくると、良いことも悪いことも全てを受け入れられるようになり、物事を前向きにとらえられるようになった。自分の正しい頑張りが、チームのためになる瞬間も増えてきた。

そして、迎えた本日11月3日。今の自分はどうだろうか。
まだまだ力足らずのことも多い。
でも、今の自分は過去の自分より明治の主務であると自信をもって言える。


果たして、自分は明治大学体育会サッカー部の主務としてふさわしいのだろうか。

自分が明治大学体育会サッカー部の主務になった意味は何なのだろうか。

この自問自答はきっと卒業するまで続くだろう。でも、自分はそこからは逃げない。卒業するその瞬間まで「本当に明治の主務か?」を自分に問い続け、最後まで「明治大学体育会サッカー部の主務」を追い続け、「明治大学体育会サッカー部の主務」で在り続けたい。そんな姿を見た同期や後輩が何かを感じてくれたら、とても嬉しいと思う。



おまえ、明治の主務か?

今なら自信を持って言える。

僕が、明治大学体育会サッカー部の主務の江口です。



最後に、今、主務としてみんなに想うことを記し、部員ブログを締めくくろうと思います。

1年生。
入学前のみんなの姿を知っているだけに、勝手に思い入れがあります。
1年生は内に秘めているものは熱いものがあるものの、それをうまく表現できていない選手が多い気がします。1年生の時から恐れずに積極的に自分を表現し、たくさん成功と失敗をしていってください。そして、何よりも明治を理解し、自分の良さを、明治を良くするために、発揮していってほしいです。

2年生。
真面目で、コツコツと地道に頑張れる選手が多い印象です。
それだけに自分のことはしっかりやるものの、他人に関心がない人が多い気がします。
サッカーは自分だけでできるものではないので、是非、他人にも興味を持ち、他人を良くしていく作業をみんなができたら、もっと良くなるのではと思います。
そして、1年間しっかりと旧寮で生活をした最後の世代です。あの16人部屋や8人部屋の文化や雰囲気で培われたものを、これから入学してくる人たちにも伝えていってほしいと思います。

3年生。
今の4年に負けないぐらい個性が強い代のような気がします。
特定の選手に頼りすぎず、もっと自分が引っ張るんだという想いを全員が持つと、さらに良くなるし、きっと来年に繋がります。あと、現状、リーグ戦メンバーにあまり入ることができていない選手が来年はすごく重要だと思います。君たちの頑張りがチームの運命を左右するでしょう。3年間ともに過ごしてきましたが、残すもあと2か月。3年生と1日でも長く活動し、最後は笑って終わりたいです。

マネージャー。
いつもチームのために頑張ってくれてありがとう。今、様々な取り組みをしている中で、色々と試行錯誤しながら、それぞれが自らの役割を全うする姿を見て、自分も頑張らなくてはと同じマネージャーながら思わされています。明治のマネージャーとは何かを示し、伝えられることは残りの2か月で全て伝えたいと思っています。最後まで明治のために、共に頑張りましょう。

阿部稜汰。
いつも持ち前のキャラで周りを笑顔にしてくれて、ありがとう。
2年次のインカレvsびわこ成蹊スポーツ大で初めてトップの舞台に立ち、躍動していた姿を今でも覚えています。
でも、今はなかなかトップのピッチから離れていると思いますが、阿部の武器は絶対にチームの勝利のために必要。また左サイドを縦横無尽に駆け上がる阿部の姿を見たいです。

岡哲平。
いつも同期やチームの雰囲気を盛り上げてくれてありがとう。
哲平のチームにおける影響力は大きいだけに、(ポジションの関係もありますが)哲平のプレーが軽いとどうしてもチームもどうしても軽くなってしまいます。“軽さ”と逃げずに向き合ってみてください。それが、今のチームを良くするだけでなく、きっと先のステージでの活躍に繋がります。

太田龍之介。
誰よりも多くの得点をとって、チームを勝たせてくれてありがとう。
今では3年の中村と得点王争いをしています。太田龍之介・中村草太の2トップは今では明治の強みの1つです。龍之介の存在は日に日にチームにとって大きくなっています。だから、ピッチ内だけでなく、ピッチ外でも後輩に色々教えてあげてください。結果を出している人の言葉には説得力があるから、今の龍之介の言葉はきっと後輩に響くはずです。

金誠敏。
誰よりも実直にいつも頑張ってくれて、ありがとう。
いつも優しくいつも自分のやるべきことを徹底しているソンミン。でも、自分の思っていることを素直に表現することには、あまり得意ではないのかなと思います。ソンミンが今以上に自分の想いや感情を表現することができれば、間違いなくチームに良い影響が出ると思います。
ソンミンの左足は、克幸に負けないぐらい素晴らしいものがあります。その左足で、チームを勝たせてくれ。

倉俣健。
持ち前の優しさで、些細なことでも気にしてくれて、ありがとう。
クラと話すと、なんだかんだ些細なことにも気づく優しい人だなといつも思います。
今、苦しい時間が続いていると思いますが、いつか話していた「自分が最後まで頑張る姿を見せて、同じような想いをしている後輩にとっての希望となりたい」という想いがあるなら、きっと大丈夫。できることを全部やって、後輩や世間に明治とは何かを示しましょう。

佐藤文太。
いつも何かと気を遣って声をかけてくれてありがとう。
どうでもいい文太との会話に救われているとき、なんだかんだ多いです。前も言ったけど、メンバー入り、諦めてないよな?2022年アミノ杯のように、トップチームで躍動する文太をまた見たいです。

田中克幸。
色々な話を聞いてくれてありがとう。
案外しっかり物事を考えていて、何かと真面目な話ができる人です。でも、克幸、そろそろ覚醒してくれないか?克幸がさらに良くなれば、チームは良くなります。例えば、克幸が球際しっかり行くだけも影響力はあると思います。
頼む克幸、思う存分自分を出して、チームを勝たせてくれ。

丸山海大。
あまり人が言いたくないこともしっかり指摘してくれて、ありがとう。
チームのために真っすぐに、良くないことは良くないと言えたり、自分の想いを言えたりするところ、丸の良さです。そんな丸のところには、きっとチャンスは来るから、それをつかみ取ってほしい。トップの公式戦のピッチで丸が躍動する姿、また見たいです。

山崎稜介。
どんな困難があっても、めげずに頑張ってくれて、ありがとう。
怪我などの困難があっても、最後までメンバー入りにこだわり、チームのために戦う稜介の姿を見て、自分ももっと頑張らなくてはと思わされています。焦りはもちろんあるだろうけど、チームのために頑張ってきた稜介には、きっとチャンスが巡ってくるはず。そのチャンスをつかみ、明治を勝たせる稜介の姿が見れる日を、心から楽しみにしています。

山部ちひろ。
本当に色々とありがとう。
毎度、山部の作る動画などを見て、驚かされています。最初はコロナで入部が遅くなりましたが、その分、1回1回の練習や試合で誰よりも多くのことを学ぼうと、共に頑張ってきました。新たなことにも色々と挑戦してきた。だからこそ、そこで得たものをしっかりと後輩に伝えよう。そして、これからの「明治のマネージャー」がより良くなっていけるように、できることは全部やって、後輩たちに想いを託しましょう。

久保賢也。
寮長、寮内を少しでも良くしようと様々行動してくれてありがとう。
引っ越しのときは本当に大変でしたね。東京国際大学戦、日本大学戦で賢也が、またトップの公式戦のピッチで闘う姿が見ることができて、嬉しかった。あの2試合で満足してないよな?
自信を持ってリーダーシップを発揮し、賢也がチームを勝たせる瞬間がまた来ること、自分は信じています。

佐藤恵允。
ドイツからも明治や同期のことを気にかけてくれて、ありがとう。
恵允の頑張りは、自分たちの耳にも届いています。そのたびに、恵允に負けないように頑張らなきゃと思わされます。恵允のためにも、明治での残りの日々を全うします。

村上陽介。
副将として、チームを引っ張ってくれてありがとう。
自分にとって、陽介は、部のことはもちろん、その他の色々な話ができる存在です。
陽介は1年生からトップの試合に出場していて、場数や経験値は他の人よりも多いはずです。そこでの経験を存分に活かして、同期や後輩に様々なことを伝えてほしい。そして、ピッチ内外で樹に負けないぐらいのリーダーシップを発揮してほしい。そうすれば、自ずとプレーはよくなるし、道は切り拓けるはずです。

井上樹。
誰よりもチームのことを考えて、みんなを引っ張ってくれてありがとう。
樹とは本当に色々なことを共有してきたし、乗り越えてきたと思っています。
だから、僕は樹のためにも勝ちたいし、そして、どのチームよりも1日でも長く活動をしたい。残り2か月、最後の最後までチームのために頑張ろう。


4年生。
あと2か月しかない。明治でやるべきことはすべてやりましたか?
自分も含め、まだまだできることは多いはず。
今年は4年生として悔しいシーズンだと思います。
だから、まずは一人ひとりが改めて自覚をもって、明治の4年生として在るべき姿を全員で示そう。そして、4年でチームを良くし、チームを勝たせよう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

リーグ戦も残すところ、3試合となりました。世間の方々からすると、今の明治はリーグ戦優勝戦線からほぼ外れた、苦しい状況にあると思われるでしょう。

でも、僕たち明治大学体育会サッカー部の中には、誰一人下を向いている者はいません。

最後の一戦まで、そして、最後の瞬間まで勝ち点3にこだわり、どんなことがあっても前を向いて戦い続けます。

11/5の流通経済大学との試合は、YouTubeでの生配信に加えて、テレビ中継もあります。

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是非、最後まで前を向いて戦い続ける僕たちの姿を見てほしいです。


以上となります。

次の4年生部員ブログ 担当者は主将の井上樹です。
先程も記したように、誰よりも明治を引っ張り、明治のために戦う、頼れる主将です。
樹にとっては今シーズン2回目の部員ブログとなります。
きっと熱い想いを書いてくれると思います。

ご期待ください!

江口雄翔(4年=桐朋高校)
法学部法律学科。主務/マネージャー。

【過去のブログ】


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